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公開 2015年11月09日  

イクメンを受け入れる用意を、社会はできているだろうか?

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父親の育児参加が進む一方、子育てをする中でパパ達にこんな苦労があったのを知っていましたか?


父親って、子育てするの不利だよなあ

我が家には子どもが二人います。

夫は、わりと子育てに協力的で、子どもの検診や買い物などがあれば一緒に出かけてくれたり、たまに一人で子どもたちを連れて出かけてくれたりします。

先日夫と話していて、

「イクメンって世の中で言われるけれど、いざ男性が育児しようと思うとしづらいことも多いね」

という話になりました。

パパの主張はこうでした

子育てしている地域によっても差があるのかもしれませんし、感じ方は人それぞれではありますが、夫が主張していたのはこんなことです。

①検診に同伴したくても行けない
検診と名のつくもの(妊婦検診、1歳児検診など)は基本的に平日に受けるものが多く、同伴必須!というイメージのない父親は、仕事を休みづらい。

②たとえ同伴しても診察室に同席しにくい
保健師や医師が質問する相手は母親ばかり。

③産後の集団育児指導のほとんどが母親向け
産前も、まだまだ「両親学級」ではなく「母親学級」と名がついているものが多い。

④1歳児検診などの問診票は母親に対しての質問が多い。
実際、「子どもがお母さんのことをママって呼びますか?」という質問が1歳児半検診の時にあった。

⑤男性トイレにはおむつ変えシートがないところが多い
一人で子どもを連れて出かけた時には、多目的トイレを使わざるをえない。

⑥ベビールームは授乳しているママ達がいるから入りずらい
入室禁止ではないところでも、白い目で見られることがある。

⑦子どもが通っている園の行事などに参加すると肩身が狭い
一人で参加する時は、特に勇気がいる。

⑧子育てに関するものや情報が、主語が「ママ」のものが多すぎる
子育て雑誌なんかも読みたいと思ってもだいたいママ向けのものばかり。

⑨子育てにもっと関わりたいが、物理的に身体が拘束されている時間が働いていると長くなるので難しい
仕事が残業続きになると子どもと顔を合わせられないこともしばしば。


今まで夫にどんな思いを抱えながら、子育てをしているか聞いたことがなかったので、こんなことを感じているんだなぁと考えさせられました。

正直、それくらい頑張れ!と言いたくなる内容もありましたが(笑)。ささいな事も、一事が万事。確かに、男の人が子育てしにくい環境ってたくさんあるのですね。

イクメン!を求める社会の側にも、もっと変わらなければならない点があることに気付かされた一件でした。

なぜ出来ないの?ではなく、どうしたらできるか?を伝えよう。

こうした現状を受けてか、最近パパ向けの情報も徐々に増えてきている様に思います。

「なぜできないの!?」と女性目線の「訴え」を押し付けるのではなく、「どうやったらできるか?」という視点で情報発信が増えると、実態として、男性の育児参加も実現していくのではないかと思います。

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