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公開 2015年11月23日  

息子がゾウと帰ってきた?アメリカの保育園で体験した不思議な習慣

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ある金曜日、息子は保育園からゾウを連れて帰ってきました。もちろん本物ではなくて小さなぬいぐるみのゾウです。このゾウが思いのほか厄介な存在でした…。


息子の担任は、ハロウィンにはゾウの着ぐるみを着てくるくらいゾウが大好きです。

そんな先生は、クラスのみんなに「責任を持ってやり遂げること」を教えるべく、ゾウのぬいぐるみを毎週末子ども達に持ち回りで持ち帰らせているようです。今週は息子の番。そういう習慣があると聞いてはいたのだけれど、いざ息子が当番になってみると、思っていたよりも事態は深刻でした。

ゾウのエリーのお世話をしよう!

息子が誇らしげにゾウの形のバックパックを指しながら「今日は僕がエリーのお世話をするんだよ」と教えてくれました。エリーというのがお世話をするゾウの名前とのこと。エリーはこのバックパックの中に入っているのでしょうか?

息子に渡されたバックパックを持ってみると異常に重い!開けてみると、中にぬいぐるみが入っていました。どうやらこちらがゾウのエリーのようです。

しかし、なぜこんなに重かったのでしょう。中にはこのゾウのぬいぐるみのエリーのほかに、2冊のゾウの絵本、そして数冊のノートが入っていました。

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ゾウのエリー。普通のぬいぐるみだけど、みんながお世話したせいか結構ボロボロです。
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ノートと絵本がこんなに入っていました。

「お世話」の実態は、保護者による写真付き日記の作成!

ノートをみると、子どもたちの写真がたくさん貼ってあります。よく見ると、すべての写真にゾウのエリーが写り込んでいます。見慣れない子どもの写真もあるので表紙を見ると、2013年の文字が。息子の2学年上の子ども達です。

どうやら過去3年間に渡って、ほぼ毎週のようにこのゾウのエリーの持ち帰りが繰り返されてきたようです。

担当の子どもは週明けに、クラスのみんなに日記を見せながら、週末自分がゾウのエリーと何をして過ごしたかを説明するとのこと。当然、息子は日記なんてまだ書けないので、日記の執筆はどうやら親の役目のようです…。

息子がゾウと帰ってきた?アメリカの保育園で体験した不思議な習慣の画像3
大きな写真中心のページや…
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割と文字中心の日記もありました。

ほかの保護者はいったい何を書いている?

ほとんどのページに写真が貼られているため、ノートはパンパンに膨れ上がっています。ほかの保護者が何を書いているかチェックしてみると…

・エリーと一緒に飛行機で旅行に行きました
・エリーと一緒に遊園地で遊びました
・エリーとドライブをしました

…となんだかアクティブな記録ばかりです。みんな当番の週になると張り切ってどこかに行こうとするのでしょうか。でも、よくよく読み込んでいくと

・週末はエリーとゆっくり自宅で過ごしました
・エリーとスーパーに買い出しに行きました

といった、地味な生活をつづっている人もチラホラといるようです。

写真に淡々とコメントをつけて2,3ページ書く人が多いのだけど、たまに、めちゃくちゃ気合を入れて、シールも貼りしながら10ページくらい書く人がたまにいて、それに影響されてか同じようにガッツリ書く人も少なからずいるようでした。

息子はたまたま元クラスメイトの誕生会に呼ばれていたので、その様子を書いておきました。そんなわけで、「ぬいぐるみのお世話をしよう」というこのイベント、無理やり息子とぬいぐるみのツーショットを撮ったり、日記を書いたりと親の私の負担は小さくなかったです。

しかし、息子は週末ずっとゾウのエリーと一緒に寝たり、どこへ行くにも連れて行ったりして、結構楽しそうにしていたので、よしとしましょう。

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