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公開 2015年11月24日  

ハイハイをしてないと転ぶ子になる?ハイハイにも個性があるんです

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赤ちゃんが初めて自分で移動していく「ハイハイ」。ハイハイが始まる時期に個人差があるだけでなく、その方法にも色々なタイプがあるのです。ハイハイをほとんどしないうちに立ってしまう赤ちゃんもいるんですよ!我が家の5人の子どもたちも、ハイハイのタイプはそれぞれ異なっていました。


「うちの子、なかなかハイハイをしないんです…」という声

育児書などでは、生後7ヶ月ぐらいでおすわりが安定し、8ヶ月前後になると腹ばいの姿勢で身体を進めていく「ずりばい」が始まり、その後、四つばいの「ハイハイ」に移行していくとされています。

講師として担当しているベビーマッサージ講座でお会いするお母さん方からはよく、「まだハイハイをしないんです」「後ろに進んでしまうんです」などの声を伺ってきました。特に初めての赤ちゃんの場合は、発達が遅めなのかと気になってしまう方もいるようです。

お子さんによって、ハイハイのタイプも様々

そんなお話が出ると私はいつも、「ハイハイにも色々なパターンがあるんですよー」というお話をしてきました。

我が家の第1子長男(現中2)は、おすわりは6ヶ月過ぎに安定したのですが、7ヶ月以降になっても、ハイハイどころか腹ばいも嫌いでほとんどしませんでした。一時保育で預けた託児所の保育士さんから、「7ヶ月なのに腹ばいを全くしないのは…練習させないと」と言われ、「赤ちゃんに、“練習”をさせなきゃいけないの?!」と衝撃を受けたものです。

そのうち、あるところに座って、両手にブロックを持ってカチカチと打ちつけたりして遊んでいる長男が、ふと気づくと1m以上違うところに移動していることに気づきました。「むむっ?」と思って観察していると、何と座ったまま体をゆすり、その反動で移動しているのです。後にこれも変形ハイハイの一種だということを知りました。

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ハイハイをほとんどしないで立つ子もいる

結局長男は、座ったまま移動するハイハイの後、1歳前に少しだけ片足を引きずるようなハイハイをした後、1歳過ぎにひとり立ちをして歩き出しました。2番目以降の子も、ハイハイの時期やタイプは色々でした。

ほぼずりばいしかしなかった子もいますし、ずりばいはできるのにおすわりが10ヶ月近くまで安定しなかった子も。ハイハイ=四つばいの姿勢からお尻を浮かせて移動する「高ばい」はどの子もしませんでした。歩き出す時期もそれぞれ差がありました。

ハイハイをしてないと、よく転ぶ子になる?

私がよく耳にしたのは、「ハイハイをちゃんとしないとよく転ぶ子になる」ということ。現在小6の長女は、保育園時代の5~6歳の頃、割とよく転ぶ子で、保育士さんから「ハイハイをあんまりしなかったのでは?」と言われました。

この子はずりばい→四つ這い→つかまり立ちという流れをたどっていました。ただ、「高ばい」はほとんどしませんでした。この「高ばい」を十分にしてから、高ばいの状態から何かにつかまらずに立てるという流れが、しっかりとしたあんよや、転んだ時に手が前に出るための理想の流れのようです。

その子のペースに合わせて!

ただ、全員が高ばいをほぼしなかった我が家の5人の子たちが3歳~小中学生となった今、それらが運動能力に特に影響も及ぼしていないことも実感しています。発達を科学的に考える上での理想の形というのはあると思いますが、それにとらわれすぎず、その子のペース、タイプを見守っていけたらいいですね。

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