14歳のアハメドくんは、昔から発明やものづくりが大好きでした。
ラジオや小さい車をつくるなど、小さいころからずっと自分で試行錯誤してきたのです。
ある時、そんな自分の熱意を「学校の先生にも見せたい!」と、自分で時計をつくろう、と決意。
なんと彼は、材料はワイヤー、ディスプレイ、大きなフデバコだけで、
機能する時計を作ってしまったんです。
意気揚々と、学校に持っていき、先生に見せました。
当然、ものづくりへの熱意が伝わり、称賛してくれるのではないかと思ったところ…
先生:「いいね、でも他の先生には見せないほうがいいよ」
…?なぜ??
アハメドくんは、なぜそんなことを言われるのか、まったく分かりませんでした。
時計をつくった14歳少年。学校に持ってったら逮捕!?
5,177 View14歳の少年が、学校に手作りした時計を持っていったら、逮捕された…そんなショッキングなニュースが流れてきました。でも、それには理由があったのです。
出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10669000727昔からものづくりが大好きだったアハメドくん
自分でつくった時計が原因で逮捕された!?
通常通り、授業を受けていたところ、英語のクラス中に
アハメドくんがつくった時計のアラームが鳴り響きました。
すると、英語の先生が「爆弾みたいだ」と言って、取り上げてしまったのです。
そして、その日の夜、なんと14歳のアハメドくんは手錠にはめられて逮捕されてしまったのです。
なんでそんなことが起こったのでしょうか?
逮捕されたのは、アハメドくんが「爆弾のようなものをつくった」ことから、「テロなのではないか」と疑われてしまったことが理由だったそうです。
実際に、アハメドくんは逮捕されてから「爆弾をつくろうとしたのか???」と責められ、
「犯罪者のような気分になった。人間じゃないような気分に。」と語っています。
14歳の少年が、疑いをかけられ、逮捕され、責め立てられる…
それがどんなつらい経験だったか、容易に想像できるでしょう。
世界中から、アハメドくんへの応援の声が集まる
この事件に、多くの人が反発しました。
また、オバマ氏もこの事件をピックアップし、コメントしました。
さらに、世界中のエンジニアや発明家から、応援のメッセージや、アハメドくんの才能を伸ばすための活動が届いたのです。
Cool clock, Ahmed. Want to bring it to the White House? We should inspire more kids like you to like science. It's what makes America great.
— President Obama (@POTUS) September 16, 2015
オバマ氏「すごい時計だね、アハメドくん。ホワイトハウスに持って来たらどうだい?君のストーリーを広めて、より多くの子どもに科学やものづくりに興味をもってもらうべきだ。こういった発想が、これからのアメリカに必要なんだ。」
I can't imagine if be working @nasa today if anything like this had ever happened to me. http://t.co/OajWwPXchB #IStandWithAhmed
— Bobak Ferdowsi (@tweetsoutloud) September 16, 2015
「俺が小さい時にこんなことがあったら、今俺はNASAで働いてないだろうな~」
さらに、ThinkUPのCEOは、いろんな人がアハメドくんに活躍の機会を提供できるために「google form」をつくりました。
Teachers shouldn't respond to inventive kids by calling the cops. Say how you'll #HelpAhmedMake: http://t.co/8XnRCrTYe8 (Please RT!)
— Anil Dash (@anildash) September 16, 2015
「先生が創造的な子どもをみて、警察を呼ぶのはおかしい。あなたは、どうアハメドくんを助ける?」
このフォームでは、活動を気軽に応援できるもので、
今まで、Googleのツアーや、火星に行っているロボットを開発している人との時間、そしてものづくりに必要な素材やグッズなどがオファーされているもの。
子どもの創造性、想像力、発想をつぶしてはいけない
この事件から、世の中の反応までを見て、あなたはどう思ったでしょうか?
何より大事なのは、子どもの豊かな発想力や想像力は、つぶされるものではなく、むしろ賞賛されるべきもの、ということ。
知らず知らずのうちに、自分が素敵なアイディアや発想の芽をつぶしていないか、
日々振り返りたいものです。
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