ご存知ですか?世界にはまだまだ当たり前のように児童労働が行われています。その数、約1億6800万人!つまり、世界中の子どもたちの9人にひとりが過酷な労働を強いられた状況のもと暮らしているのです。
もしかしたら、私たちが普段何気なく手にしているものの中にも、遠い国のどこかで、我が子くらいの子どもたちの労働によってできたものがあるかもしれません。
今もどこかで。谷川俊太郎の詩から考える「児童労働」
3,334 Viewご存知ですか?世界にはまだまだ当たり前のように児童労働が行われています。その数、約1億6800万人!つまり、世界中の子どもたちの9人にひとりが過酷な労働を強いられた状況のもと暮らしているのです。もしかしたら、私たちが普段何気なく手にしているものの中にも、遠い国のどこかで、我が子くらいの子どもたちの労働によってできたものがあるかもしれません。
出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11011004426知っていますか?世界で児童労働を強いられている子どもの数。
この詩をご覧ください。
この詩は、世界の子どもを児童労働から守るNGO「ACE(エース)」のマンスリーサポーターでもある詩人の谷川俊太郎さんが、児童労働をテーマにACEのために書き下ろしたものです。
遠くはなれた国、西アフリカのガーナで、カカオを収穫する「そのこ」と、日本にいる「ぼく」との日常を描写した谷川俊太郎さんの詩。
その素晴らしい詩が、色彩豊かなイラストとともに絵本となって、難しく考えがちな児童労働についてを、優しくレクチャーしてくれます。
そのこはとおくにいる
そのこはぼくのともだちじゃない
でもぼくはしってる
ぼくがともだちとあそんでいるとき
そのこがひとりではたらいているのを
ぼくががっこうできょうかしょをよんでいるとき
どのこはしゃがんでじめんをみつめている
ぼくがおふろからでてふとんにもぐりこむとき
そのこはゆかにごろんとよこになる
ぼくのうえにもそのこのうえにもおなじそら
ぼくはこどもだからはたらかなくていい
おかねはおとながかせいでくれる
そのおかねでぼくはげーむをかう
そのこはこどもなのにおかねをかせいでいる
そのおかねでおとなはたべものをかう
ちきゅうのうえにはりめぐらされた
おかねのくものすにとらえられて
ちょうちょのようにそのこはもがいている
そのこのみらいのためになにができるか
だれかぼくにおしえてほしい
世界の子どもを児童労働から守るNGO ACE(エース)って?
”遊ぶ、学ぶ、笑う、そんなあたりまえを、世界の子どもたちに。”をキャッチコピーに活動しているNGO「ACE」は、ノーベル平和賞を受賞したカイラシュ・サティヤルティさんが呼びかけた「児童動労に反対するグローバルマーチ」を日本で実施するため、1997年、当時学生だった5名によって設立された国際協力NGOです。
主にインドのコットン産地とガーナのカカオ生産地で危険な労働から子どもたちを守り、日本で児童労働問題を伝える啓発活動などに取り組んでいます。
“働くことではなく、搾取されることが嫌なんだ!”
「“働くこと”が嫌なのではなく、教育や自由など権利を奪われたり、精神的・経済的に搾取されることが嫌なんだ」とは、実際に児童労働を強いられている子どもたちの声です。子どもたちが働く理由はただ「貧しいから」だけではないそうです。
「貧しいから学校へ行けなくてもしかたがない」とか、「女の子は教育を受けなくても良い」といった認識や、「児童労働なんてなくなるはずがない」という思い込みが問題解決を難しくしているのだそう。
実は児童労働は、日本にも深い関係があるのです。チョコレートの原料であるカカオ、衣料の原料として使われるコットンをはじめ、携帯電話などに使用されるレアメタルやコーヒー、紅茶、サッカーボールなど、私たちたちにとって身近なもの、なくてはならないものの製造過程において、実際に児童労働が多数報告されています。
「そのこ」の未来キャンペーン
先にご紹介した谷川俊太郎さん書き下ろしの詩「そのこ」を通じて、児童労働の問題を伝え、児童労働のない社会を実現するための活動資金を集める、「そのこ」の未来キャンペーン。このキャンペーン支援者を対象とした記念イベントが、去る10月11日(土)都内某所で開催されました。
「そのこ」の作者である谷川俊太郎さんをゲストに迎えた「ポエトリー・リーディング・ナイト」
谷川さんのほかに、フリーアナウンサー/エシカル協会代表の末吉里花さん、クリエーティブディレクター/コピーライターであり、ACE評議員でもある並河進さん、そしてACE代表の岩附由香さんが登壇。谷川さんを囲んで、詩の朗読と楽しいトークが繰り広げられました。
まずは知ることから始めよう。
政治的、経済的問題だけでなく、宗教や環境などさまざまな問題が絡み合っている児童労働の問題。一見、難しく考えてしまいがちですが、実は私たちにできることだってあるのです。
その第一歩は知ることから。今回ご紹介したACEでは、絵本や本、動画、イベントなどを通してさまざまな啓発活動をしています。
世界で起きていることを他人事ではなく、自分事として捉えてみると、新しい世界が広がるかも知れません。そしてできれば、子どもも一緒に。未来の地球をつくってゆくのは、私たちの大切な子どもたちなのですから。
1
これがママ友界の天国と地獄!尊い「心のハグ」と、頻回おさそい洗礼に出会った
眠井アヒル『ママ友さんとアンコちゃん』
2
胸に刻もう……5歳児が語る結婚条件があまりにも具体的でシビアすぎる。笑
コノビー名作集
3
追い詰められたママのイライラは、子どもに向かう。それを救ってくれたパパの言葉
とげとげ。
4
赤ちゃんの冬服は何を着せる?肌着・アウターの着せ方とおすすめ冬服6選
youmay
とにかくやってみる!の尊さよ。息子きっかけで始めた石鹸生活で起きた変化
コノビー名作集
子どもの「大丈夫!」は時に疑うことも必要。検温したら、やっぱり熱があった!
コノビー名作集
「自分で自分の機嫌をとる」って大切……!突然“リフレッシュ方法迷子”になった話
コノビー名作集
何かと不自由な子連れおトイレ事情。こんな支援サービスが切実に欲しい…!
コノビー名作集
座ったまま「ママ、お箸は~?」と聞く息子に、パパがひとこと。
なおたろー『育児戦隊 ごきげん夫婦』
「ワーママの大変さ」を、パパが実感したのはこんな瞬間
なおたろー『育児戦隊 ごきげん夫婦』
子が夫に質問「ママのこと大好き?」聞き耳をたてていたら、嘘でしょ…?
なおたろー『育児戦隊 ごきげん夫婦』
思わずキュン…♡レストランで夫の対応に”惚れ直した”出来事
多喜ゆい