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公開 2015年12月06日  

【ノロウイルス対策】消毒液の作り方を覚えて家庭内感染を防ごう!

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ノロウィルスが流行り始める季節になりました。ノロウイルスにかかったら、感染の危険を防がなければいけません。ところが、石鹸もアルコール消毒もノロウイルスには効果が少ないようです。家庭内感染の危機を避けるため、簡単にできる消毒液の作り方を覚えて、対策しましょう。


突然の嘔吐から始まるノロウイルスの感染力

毎年寒くなるとノロウイルスが流行ることが多いですよね。

ノロウイルスにかかると下痢と嘔吐が突然来ます。
しかも、小さな子どもや高齢者の場合、重症化することもあるそうなので注意が必要です。

先ほども書いたように、ノロウイルスは嘔吐から始まります。

そして、感染力が非常に強いので家族内で感染してしまうことも。

我が家の経験談から、行っている対策をご紹介します。

ノロウイルスに効果のある消毒液は?

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予防策として、手洗い・うがいは基本ですが、ここでは、実際にノロウイルスにかかってしまったときの対策として、我が家でつくっている消毒液の作り方、消毒の仕方をご紹介します。

まず、ノロウイルスはアルコール(エタノール)も石鹸もほとんど効かないそうです。
ノロウイルスに効くのは「次亜塩素酸ナトリウム」とのこと。

え?なにそれ?と恐れることはありません。

次亜塩素酸ナトリウムとは、みなさんおなじみの家庭用塩素系漂白剤、ブリーチです。

他に用意するものとしては、

・ペットボトル
・使い捨ての手袋
・古タオルやペーパータオル

これらがあれば十分です。

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ペットボトルとブリーチ。使い捨て手袋と古タオルやペーパーでOK

消毒液の作り方

消毒液は2種類必要です。

1つは部屋のなかを除菌するための消毒液、もう1つは排泄物や吐いたものを処理するための消毒液です。

<部屋用>
部屋の中を除菌するための消毒液は、塩素濃度約5%の原液(ハイターなど)を0.02%の割合で混ぜて作ります。
具体的には、2リットルのペットボトル1本の水に10ミリリットルの塩素濃度約5%の原液を混ぜます。
トイレのドアやテーブルなど、多くの人が触れる場所を中心に消毒しましょう。

<排泄物や嘔吐物用>
排泄物や吐いたものを処理するための消毒液は、塩素濃度約5%の原液を0.1%の割合で混ぜます。
この消毒液は、500ミリリットルのペットボトル1本の水に、10ミリリットルの塩素濃度約5%の原液を加えることで作ることができます。
排泄物や吐いたものが落ちた床などを拭くときに使用しましょう。

なお、消毒をする際に塩素ガスが発生することがあるため、部屋の換気に注意して使用するようにしましょう。

消毒液の適切な使い方


<嘔吐物の処理方法>
感染者の吐瀉物を処理するときには、使い捨ての手袋を使用してくださいね。

1.用意した消毒液をかける
2.新聞紙や捨てていいタオルをかけ、さらに消毒液をかける
3.包み込むようにして大きなゴミ袋に入れる
4.手袋とともにゴミ袋に入れ、きっちりしばり、捨てる
5.感染者が触るドアノブや水道の蛇口などは、部屋用の消毒液でその都度拭く


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まんべんなく消毒液をかける
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ゴミ袋で、ガバッと全体を包み込む
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ゴミ袋をひっくり返し、手袋も入れる
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きっちりしばる
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触れるところは、すべて消毒液で拭き取る

適切に対策すれば、家族内感染も防げる

私は、たまたま、子どもの学校の保健室の先生が、吐瀉物の処理をしているところを見たことがあります。

吐瀉物に消毒液をかけ、新聞紙や古タオルを被せ、まとめてビニール袋に入れて、きっちりと口をしばるという一連の作業の速さにびっくりしました。

パニックにならず、冷静になって手際よく適切に対策を行えばそれだけウイルスの広がりを抑えることにつながり、感染も防げます。

実際にノロウイルスにかかったときに慌てないために、参考になればうれしいです。


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