今も、未熟児っていうのだろうか?いったいどこまでが、未熟児なのか?
3,070 Viewやっと生まれてくる赤ちゃん、元気で生まれてきてと誰もが願うでしょう。しかし、低出生体重児といって、体重が軽いまま生まれてきてしまったり早い周期で生まれてきてしまう赤ちゃんがいます。今回は、低出生体重児や早産児についてまとめました。
未熟児とは
未熟児って…保育器の中で小さくて大丈夫かな?小さな体に点滴やチューブをつけてと思いがちです。
生まれた週数に関係なく出生体重2500グラム未満の赤ちゃんのことを『未熟児』と言っていましたが、現在では出生体重が2500グラムを超えていなくても、ママの胎外の生活が出来ることや、正常な身体機能も発達も多くなりました。
その為、最近では、お腹の中にいた在胎週数や出生体重や身体機能などで、判断する場合が増えているようです。それは、週数が超えていても、子宮内で栄養失調になってしまう場合の低体重児や、出生体重が2500グラムを超えていても、赤ちゃんの身体機能や発育状況が未熟の場合もあるためです。
それでは、何がどうなっているのか?何処までが、早産なのかどうして低体重児なのか?出生時体重の分や原因やリスクをまとめました。
分類① 出生体重 (低出生体重児)
お母さんのお腹から生まれて、外の生活に適合するまでの赤ちゃんのことを、出生体重により下記のこの様に分類されています。
1.低出生体重児=出生時の体重が2500グラム未満の赤ちゃん
2.極低出生体重児=週絵政治の体重が1500グラム未満の赤ちゃん
3.超低出生体重児=出生時の体重が1000グラム未満の赤ちゃん
低体重児の多くは、妊娠期間が十分なのにもかかわらず、2500グラム以下の赤ちゃんも含まれますが、多くの場合は、早産の場合が多いようです。22~37週まで早産でに生まれてきた赤ちゃんは、妊娠中に胎盤等の成長が不十分なため、低体重で生まれたという場合があるようです。
特徴としては、皮下脂肪が少なく皮膚が薄く、額・肩・腕や背中に産毛がおおい。成長と共に正期産の赤ちゃんと同じようになってきます。筋肉や神経未発達のため、手や足を上げる力も十分なくだらっとした感じの手足がぴくぴくと震える。神経が過敏なように見えるかもしれませんが、これは未熟なためです。性器は、産後もすこしずつ発達し続けていきます。
また、まぶたが閉じたままの場合もあるようです。日数がたつとあいていくようです。心配しないで下さいね。耳は、妊娠25週目あたりから聞こえるようになります。また、目は24週からすこしずつ見えてきます。
泣くことは、そんなに多くありませんが、成長につれてだんだんと、手でにぎる力も泣く力も強くなっていきます。
分類② 在胎週数
ママのお腹の中で赤ちゃんは、でんぐり返しをしたり、お腹をけったりするのは、産道を通過するための練習だそうです。なので、出来るだけ長い間、たくさん練習をして出て来てもらったほうがいいそうです。
お腹の中にいる時間を週数で数えて分類したものを、在胎週数といいます。
■早産児=在胎37週までに生まれた赤ちゃんのこと
週数と体重もあわせて、障害や合併症をひきおこす可能性が高くなります。
■正期産児=在胎37週から42週までに生まれた赤ちゃんのこと
赤ちゃんの身体機能も成熟しており、胎外での生活も問題のないようです。
■過期産児=42週から生まれた赤ちゃんのことをいいます。
巨大児・過熟児・胎盤機能不全・羊水減少などのリスクがありますので、誘発分娩などの出産が多いといわれています。
ママのお腹の中に40週いることで、少しずつ体の機能が出来上がり胎外の生活が出来るようになり生まれてきますが、週数が少ないほど、未発達な機能が多いため胎外の生活が難しいなど十分に発達するまでNICU(新生児集中治療施設)などで、療養し様子をみることになります。
他にもママの体や赤ちゃんの状態を考えて、帝王切開で出産する場合(双子・三つ子)もあります。この場合、小さな赤ちゃんでも医学がとてもすすみ、小さな赤ちゃんでも胎外で育つことが出きますが、様々なリスクを抱えていくこともあるようです。
低出生体重児の原因
早産の場合と、子宮内で赤ちゃんの体重増加が少なく子宮内の発育不全や赤ちゃん自身の異常の場合に大きく分かれます。
■多胎妊娠(タタイニンシン)
二人以上の赤ちゃんを妊娠することをいいます。多胎妊娠の場合は単胎妊娠に比べて早産の確率が高く、早産率は約50%です。多胎妊娠では、早産対策をしっかりしておくとよいでしょう。
■妊娠高血圧症候群(ニンシンコウケツアツショウコウグン)
妊娠中毒症にかかると、子宮や胎盤に流れる血液の量が、減少し胎盤のはたらかなくなり赤ちゃんの発育に影響する
■胎盤機能不全(タイバンキノウフゼン)
胎盤から、赤ちゃんに栄養や酸素が供給できない状態になる。
■低栄養状態
過度なダイエットや体重管理の為、赤ちゃんに栄養がと届かなくなるなど。
■喫煙
妊娠中の喫煙は、赤ちゃんに酸素が届かなくなったり、胎盤機能が低下したりするようです。
最近の傾向としては、出生体重は、減少しているのに低体重の赤ちゃんが増加しているようです。これは、不妊治療や、妊娠中の食生活などのとらえ方がダイエット傾向にあること、新生児医療の医学進歩により、小さな赤ちゃんも助けられることが多くなっていることが要因のようです。
低体重児のリスク
それでは、低体重の赤ちゃんのリスクについて簡単にまとめてみました。
■臓器の未発達
低体重の赤ちゃんは、体の臓器や機能がまだ未発達なために黄疸(オウダン)が出たり、肺の機能が未発達なために、上手に出来なく、人工呼吸で呼吸管理をします。
胃や食道の逆流は、生後は、輸液だけですごしその後点滴やチューブでの栄養が必要です。その後は母乳またはミルク上げて行く場合になります。お腹は身体のほかの部分と比べて非常に大きく見えます。胃や腸で乳汁が十分消化できなければお腹は、さらに大きくなります。
多くの場合22~37週まで早産でに生まれてきた赤ちゃんは、妊娠中に胎盤等の成長が不十分なため、低体重で生まれたという場合があるようです。
■体温管理が難しい
体は、小さく皮膚が薄く血管が見える。体温が一定に保たれることが、重要で、高すぎる発熱や、低すぎる低体温の体温調節管理機能は、発達していなく皮下脂肪が少ないため、すぐに体温がうばわれるため、低体温の温度調節の方が難しくなります。
■精神発達遅滞
脳性麻痺・注意欠陥障害多動障害・学習障害・聴力障害・言語の習得の遅れなどの障害が残る場合があるとされていますが、必ず先生と相談して適切な治療をしていきましょう。
また、近年は、成人後に、糖尿病や高血圧生活習慣病・生活習慣病可能性に移行されてきているようです。これは、胎児際の低栄養からきているとされています。
まとめ
出産直後に人口呼吸器を装着して、沢山の医療機器につながれたわが子を見た時には、身が切られるような思いがするでしょう。母子同室の産院で生まれてきたばかりの赤ちゃんのお世話を待ち望んでいたママにはとても辛いことでしょう。あるいは、責任感の強いママは、自分を責めてしまうこともあるかもしれません。
それでも、どうか自分を責めずに、赤ちゃんが生まれてきてくれたことに感謝して、これから先、ママが強い気持ちで赤ちゃんを守っていくことを考えましょう。つぶらな瞳の赤ちゃんも、日ごとに成長していくために精一杯がんばっています。
ママは赤ちゃんの気持ちを受け止めて、赤ちゃんの成長を見守ってください。そして、一日も早く家族で過ごすことのできる日がきますように。
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