田口ランディさんは、作家でありエッセイストです。人間の心の問題をテーマに幅広く執筆活動を展開しています。彼女自身も、親や家族との様々な困難を経験してきました。現在では、発達障害や精神病の方々との交流や、福島の子どもたちとの交流も行っています。
子どもとの時間を大切にしたくなる本〜「ありがとう」がエンドレス〜
2,318 Viewこの本は、作家の田口ランディさんが、一人暮らしをはじめる娘のために語った言葉をまとめた本です。子どもがいつか巣立つその日まで、日々子どもたちにどんな言葉の種を蒔いていくかを考えさせられる本です。
作家、田口ランディさんとは?
「ありがとう」がエンドレス
この、ありがとうがエンドレスという本には、春から一人暮らしをする娘に贈った言葉が綴られています。田中ランディさんが、母から娘に渡す”しあわせになる言葉の贈り物”は、親として子どものことをどう想っていくかについて、とても考えさせられます。
そして私たち親も、昔は娘あるいは息子でした。いろいろな視点から心に響く本です。
twitterにも彼女の言葉の一部が載っているので、ご紹介させていただきます。
気が合った人と友だちでいればいい
「あなたを嫌いな人は、向こうの都合で嫌いなの。だから、相手の都合に合わせていると苦しくなって落ち込むの。無理をするとこじれるの。気が合った人と友だちになって、喧嘩したり仲直りしたりしていればいいの。それでじゅうぶん修行になるのよ。人生でね、三十年つきあえる友は少ないよ」
— 田口ランディ(Randy Taguch) (@randieta) February 20, 2015
人間関係って、大人になっても難しいものですよね。無理して付き合うよりも、今いる周りの人を大事にしようと思いました。
このことは、ママ友関係にも通ずるものがあるのではないでしょうか!?
「お母さん、どうしても気が合わない人とも仲良くしたほうがいいのかなあ?」「誰とでも仲良くするという道徳教育は現実的じゃないね。誰にでも親切に。気の合った人と友だちに。嫌いな人には近寄らない。どうしても接触するときは、社交する。そのために社交術があるんだよ」
— 田口ランディ(Randy Taguch) (@randieta) February 19, 2015
社交術というものの大切さが沁みる言葉です。
若い時は「社交やおべっかなんて」と思っていましたが、大人になるにつれて身につけなければいけないものです。田口ランディさんは社交のことを、「人間関係の交通ルール」といっています。
譲り合うことが安全なこともあります。
幸せ気分でいるためには、いやな気分の時を減らせばいいのよね。単純にそうでしょう。いやな気分てどういう時かって、人間が嫌な思いをする99パーセントは、人間関係だよね。石につまずいたら「いて」って思うだけだけど、人に足につまづいたら「いてえな!」って思うでしょう? なぜだろうね?
— 田口ランディ(Randy Taguch) (@randieta) January 16, 2015
私はこの言葉に目からウロコ状態でした。確かに、嫌だなぁと思うことのほとんどが人間関係かもしれません。石などの人以外のものが自分に嫌な気持ちにさせることは滅多にありません。
そのことを胸に一つ置いておくだけで、生きやすくなるかもしれません。
自分とまったく同じ考えの人はいないから…
「若いときってじぶんとちょっとでもズレた考えの人に不満をもつのよね」「年を取ると違うの?」「50年も生きると、自分とまったく同じ考えの人間なんかいない、ってことがわかる」「ははは!そうか」「いない相手を求めているといつも不満ばかり言う人になる」「気をつけるよ……」
— 田口ランディ(Randy Taguch) (@randieta) February 20, 2015
これも人間関係です。「何でこの人はこんな風に考えてしまうのだろう?」と理解できないことも多くて苦しいですが、不満を溜めるより自分と同じ考えの人はいないとわりきることも大事ですね。
夫婦関係でも、あてはまることのような気がします。
「私も結婚したら苦しいって思うのかなあ」「まあ、人生いろいろだから、悩みもいろいろで、人と自分は違うから。母さんの言うことが全部あてはまる人なんかこの世に母さんしかいないから、人の苦労話はふわっと聞いておきなさいね」
— 田口ランディ(Randy Taguch) (@randieta) January 16, 2015
人の苦労話はふわっと聞く。
これはできそうでなかなかできないものですが、とても大事なことですよね。人の苦労を自分の苦労のように感じてしまい押しつぶされてしまう体験を、みなさん思春期などに経験したことはないでしょうか?
自分の子どもが思春期を迎える前に、きちんと伝えたい言葉だと思いました。
最後にこの本を読んで、私がオススメしたい理由
母さんねえ、あなたが家を出ていくっていうんで、やっと、じぶんが家を出たときに母親がどんなに淋しかったかわかった。あなたがいなければ一生、わかんなかったと思う。死んだお母さんに心からありがとうって言えたよ。あんたを産んでよかったよ、ほんとにありがとう。
— 田口ランディ(Randy Taguch) (@randieta) January 14, 2015
いつかは大事な子どもたちも巣立つ日が来ます。この本を読んでまずそのことを教えられました。
今は小さく、親の手を借りなきゃご飯も食べられない子どもたちも、自分が行きたいところへ行きたいように巣立ちます。そのことを知っていたら、この忙しい毎日がもっとかけがえのないものに思えてきます。
「ありがとうがエンドレス」
作者の田口ランディさんは、社会にでて上司やお客様、まわりの友達や日々の生活、そして自分自身にありがとうと感謝することの大切さを話しています。
そして、私は母が娘に、「ありがとう」とたくさん言いたい気持ちも込められてる本だとも思いました。
1
夫の転勤。そして突然提案された「同居」の文字に、気持ちが追いつかない…
【連載】「同居」はじめました
2
追い詰められたママのイライラは、子どもに向かう。それを救ってくれたパパの言葉
とげとげ。
3
「お母さんのごはんがいい」その言葉にブヒッと笑って、実母を想った。
コノビー名作集
4
胸に刻もう……5歳児が語る結婚条件があまりにも具体的でシビアすぎる。笑
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どうしよう……子どもと過ごす、予定のない長〜い夏休み、なはずが
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