私たちは子どもを授かった瞬間から、365日年中無休で「母親」という存在になります。
そして、子どもを育てるために、多くのことをします。
子どもが健康でいられるように、ある時は栄養士さんのように献立を考え、コックさんのように料理をつくり、
子どもが怪我や病気になったら、看護師さんのように子どもの手当や看病をする。
そしてある時は、子どもが健やかに成長できるよう、保育士さんのように子どもと遊んだりいろいろ教えたりする。
上記以外にも、母親がやらなくてはいけないことってたくさんありますよね。
「母親がやらなくちゃいけないことなんだから、やって当たり前でしょ。何甘たれたこと言っているの。」と言われたらそれまでなのですが、それでも、母親で在り続けることがしんどくなることって、ありませんか?
私は、子どもが産まれるまで、いわゆるバリバリのキャリアウーマンだったのですが、その時は自分が動いたら、働いた分だけ結果が出て、周りの人が認めてくれて、給与が上がって…
仕事は大変な時もありましたが、その分、自分に返ってくるものが明確に、かつたくさんありました。
でも、子育てってその真逆で誰も認めてくれないし、結果もすぐにはついてこない。
今日も我が子が一日元気に過ごせた、笑顔だったということくらいでしか、自分のやったことには意味があるんだと思えないという状態に、たまにどうしようもなく不安になることがあります。
365日年中無休の「母親」を認めてくれた、見知らぬ人の手紙に感涙。
33,838 View母親ってやらなくちゃいけないことが山のようにあるのに、誰も認めてくれない。そう思う瞬間がたくさんあると思います。でも、きちんと見ていてくれる人もいるようです。
出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10498000004なかなか認めてもらえない「母親」という存在
アメリカで実際にあった話
これは、アメリカのノースカロライナ州に住む2児のシングルマザーに起こった本当の話です。
ある日、その母親は4歳の娘と6歳の息子を連れてレストランに行ったそうです。
子ども2人を連れて外食に行くのは結構体力のいること。
特に、この子どもたちは元気いっぱいで、普段からお母さんの言うことをなかなか聞いてくれず、手を焼いていました。
その日も子どもたち2人は、レストランの中でも大きな声で話したり、ふざけていました。
お母さんは近くの席に座っていた男性に「騒がしくてすみません」と謝り、子どもたちが少しでも公共の場でのマナーなどを理解してくれるよう一生懸命話をしたそうです。
そして、料理を食べ終わり帰ろうとしたところ、店員さんから、近くに座っていた男性からだという1枚の紙を渡されました。
そこには、このように書かれていました。
“私は、あなたのことやあなたたち家族のことを知りませんが、この30分間あなたたちを見ていて、あなたの母親としての愛のこもった子どもたちへの接し方に感謝をしたくなりました。
あなたが、子どもたちに対して相手(周り)を尊重すること、マナー、コミュニケーションの仕方、自分自身の気持ちをコントロールすること、優しさなど、生きる上でとても大切なことを忍耐強く教えようしている姿を見て、
(これから先、私とあなたたち家族が再び会うことはないかもしれないけど)あなたたち家族の将来はきっとすばらしいものになるだろうと思いました。
これからもお子さんに、そのように愛のこもった接し方をしてあげてください。
そしてもし、子育てがすごく大変になった時には、ぜひ周りの人たちがあなたたちのようなステキな家族を見ることで、励まされているということも忘れないでくださいね。
あなたたち家族の幸運を祈っています。
Jakeより”
“I do not know your back story, but I have had the privilege of watching you parent your children for the past 30 minutes. I have to say thank you for parenting your children in such a loving manner.
I have watched you teach your children about the importance of respect, education, proper manners, communication, self control, and kindness all while being very patient. I will never cross your path again but am positive that you and your children have amazing futures.
Keep up the good work and when it starts to get tough do not forget that others may be watching and will need the encouragement of seeing a good family being raised. God bless! -Jake”
さらに、その男性は手紙だけでなく、この家族の分の会計も一緒に済ませ、迷惑をかけてしまったと申し訳なく思っているお母さんがまたこのお店に足を運べるよう、レストランのギフトカードもプレゼントしたのです。
母親は、なかなかうまくいかない子育ての連続の中で、母親として自信を失くしていたので、その男性からの温かな言葉と行動に胸がいっぱいになり、涙を流しました。
わたしたち「母親」は一人ぼっちではない
私はこの話を知ってから、世界の見え方が変わりました。
・電車に乗っていると、席を譲ってくれる人がいる。
・子どもを連れながら買い物をしていると声をかけてくれる人がいる。
・「ママ大好き」と言ってくれる我が子がいる。
これって、このアメリカの男性のように言葉で母親という存在を認めてくれているわけではないけど、母親という存在を認め見守ってくれているということなんだと思えるようになったんです。
そうしたら、すっと肩の力が向けて、母親で居られることの喜びに目を向けられる時間が多くなりました。
今、この瞬間も子育てに悩んだり苦しんだりしているお母さんたちってきっとたくさんいると思います。
そんなお母さんたちに、一言だけ声を掛けれるとしたら、「あなたのその頑張りを認めてくれている人は絶対にいるはず。私たち母親は一人ぼっちではないよ!」ということを伝えてあげたいです。
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