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公開 2016年04月28日  

子どもの強い主張とどう向き合う?会話を「図解」して、一緒に答えが出せる方法

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「いいから早くしなさい!」「とにかく後にしなさい!」「もういい加減にして!」朝から大きな声で子どものマイペースさを制することにエネルギーを使い切って疲れてしまう…そんなときに図解を使って会話する「図解子育て」をご紹介します!


気づくと一方的な会話になっていることがある

 
子どもについ「いいから早くしなさい!」「そんなのいいから後にしなさい!」と言ってしまうことってありませんか?私は特に用事がある朝の時間帯はこの言葉を使ってしまいがちです。

前の日にきちんと子どもに明日のスケジュールの話をしておけばいいと分かっていても、夕方や夜はそれはそれで忙しくて、なかなか子どもとの会話に時間を取れないことも、現代のワーキングマザーの課題の一つです。

そこには子どもとゆっくり会話したくてもできないという現実があります。そんな悩みを持ってるお母さんに、図解を使ったコミュニケーション法をご紹介させていただきます。

子どもは大人の話を全部聞けないようです

子どもが「これをしたい!」と思ったときのパワーというのは本当に大きいものです。

親にとってそれがどれほどくだらないことでも、子どもにとってはその時は世界で一番大切なことですね。
 
その世界で一番大事なものを頭ごなしに「いいから後にしなさい」と言っても、子どもはなかなかその理由を理解してくれません。また、頭ごなしでなく、後で出来るその理由を丁寧に説明しても、子どものダダはなかなか収まらないものですよね。

 
それはなぜなのでしょうか?

子どもは大人ほど論理的な考え方ができませんし、基本的に自分の聞きたいことしか耳に入っていないようです。

例えば、子どもが「おやつ食べたい!」と訴えてきたとき、「ちょっと待って。あとであげるからね」と言っているにも関わらず、子どもが泣き出してしまうこと、ありませんか?

これって子どもの耳には後半部分の「あとであげるからね」が聞こえておらず、前半部分の「ちょっと待って」=「今はもらえない」という部分だけが子どもの中で強調されているからなんだと思います。

それで勝手に食べられないと思い込んで「今食べたいんだよーーー!!」と泣きだすというわけですね。それでこっちもつい感情的になって「あとであげるっていってるでしょ!」と怒ったりしたらもう、火に油を注ぐようなもの。

子どもはますますこちらの言っていることなんて耳に入らなくなっていきます。

こんな風に、子どもというのは全部の会話を記憶できないようです。

子どもに「見せる」会話

 
私自身が子育てする中で、どうしたら子供に伝わる会話ができるだろうか?と考えていた中で、こちらが言っていることを「見せて」あげるだけで、この悩みの半分を解決することができることが分かってきました。
 
つまり、こちらの言っていることや、伝えたいことや、物事の時系列を「書いて」あげるということです。

そんな経験から生まれた親子会話を体系化して図解子育てと名付けたものがありますので、具体的な事例でご紹介します。 
 

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必要なものは、紙と鉛筆です。

「ねるねるねるね」を、朝やるか、夜やるか問題

朝の出勤前、ねるねるねるねを「今やりたい!」と言い出してきた5歳の男の子A君。

その日の朝はどうしてもその時間を作れないお母さんは、A君に「夜にやろう」となだめてもA君は聞き入れてくれず、「夜にしなさい!」と叱ってももちろんダメで、最後は「いいから早く準備しなさい!」と怒りモードに変わっていったそうです。

そう。A君はもともと「言い出したらテコでも動かないぞ」という意志の強い子なのです。

お母さんは考えました。

「このまま力づくでAをねじ伏せても、保育園に行くまで泣き叫ぶだろうし、こちらも相当な体力と気力を使うな」と。そこで「ここで5分時間を使おう」と決めてA君を膝の上に乗せ、会話を図解で説明したのです。

以下が図解の考え方。A君の場合は、もっと簡略化して使っています。

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子どもに自分で考えて欲しいとき

自分で選ぶから納得できる

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ねるねるねるねを朝やると、どうなるのか。夜やると、何が起きるのかを図解した図です。朝食べると、時間がないから急いで食べなくちゃいけなくなるね。夜食べると、ゆっくり食べられるね。

そんな風に「起きること」を見せてあげています。このように会話を見せたことで、A君は自分で夜の方がいい!と納得し、その後はニコニコ楽しく準備をして保育園に行ったそうです。

さらに素敵なことがありました。

それは、A君が会話の中で最初の訴えが実は自分にとって楽しくない訴えだったということが分かったことです。添付画像の一番左側をみてください。

Aくんにはお兄ちゃんがいるのですが、最初の時点ではお兄ちゃんと食べられなくても、朝食べられる僕はニコニコだ!と思っていたA君がいました。


それが会話を進めていくうちに「一人で食べるのは楽しくない」と気持ちが変わり、最初にニコニコマークを書いたところを「×」してあるのが分かります。このように、図解子育ては子供は冷静さを取り戻し自分で選んで自分で決めてくれたり、柔軟な考えをしていくことを助けてくれます。


しかも実際の所要時間はわずか3分。

子どもを一方的にねじ伏せていたら、朝のうちにお母さんのイライラという精神的ダメージや、ダダをこねる子どをも引きずって園に行くという体力的なダメージがあるものです。紙と鉛筆を使って図解子育てするだけで、お互いの心や体力を疲弊させることなく、短時間で前向きな会話をすることができます。
 
一方的な会話や、言っていることが伝わらないなんてときは、図解子育てしてみませんか?

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