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公開 2015年12月26日  

子どもの自発的なお片づけに「タイマー」が大活躍!

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「何度言っても子どもがお片づけをしない…」そう悩んではいませんか。
同じ悩みを抱えていた我が家では“キッチンタイマー”を使ってお片づけをするのが効果的でした。その方法をご紹介します。


こんにちは、シノヅカヨーコです。

ブロックにおままごとセット、ぬいぐるみにドールハウス…。
おもちゃを次から次へと引っぱり出しては、なにひとつ片づけないまま散らかしっぱなしの我が家の娘、二歳。

一説には「おもちゃは片づけない方が子どもにとって良い」なんて話もあるようですが、それが叶うほど広い家に住んでいないわたしたち。
落ちていたブロックを踏んづけて、足の裏に真っ黒な痣がくっきりと浮かんだり…。
娘自身も、散らばったおもちゃを踏んですっ転んだり…。
洗濯物を干すためにベランダに出るのに、床に散らばったおもちゃをかき分けてつくったケモノ道を通らなければたどり着けない状態でした。
散らかしたままのほうが子どもにとっていい…だなんて言われても、このままでは家族全員の生傷が増えていくだけ。

「おもちゃを片づけない生活、うちには向いてません」と言いわけをしながら、娘にお片づけを覚えてもらうを心に決めました。

きっかけはキッチンタイマー

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どうやったら自発的に片づけられるようになるのだろう。

時には叱り、時には諭し、ありとあらゆる方法で「お片づけしなさい」を伝えますが、まったく効果がありません。
一緒にお片づけに取り組めば、娘は一つ、二つ…おもちゃ箱に戻したところで、また新たなオモチャをひっぱり出す始末。
ようやく寝かしつけてリビングに戻り、大惨事の部屋の後始末にぐったりする、そんな生活を送っていました。

娘が変わり始めたきっかけは、キッチンタイマーでした。
何分後…と時間を設定すると、ピピピピッとアラームのなるアレです。

実は、わたし自身がキッチンタイマーの愛用者。

「料理3品、30分以内でつくってみせる!」
「床の雑巾がけ、5分以内で終わらせる!」

といった具合に目標時間を設定して、家事や仕事に励む習慣がありました。

恥ずかしながらわたしは家事嫌いのグウタラ主婦。目先に小さな目標を設定して、自ら尻を叩かないとやる気がでないのです。
刻一刻と迫るタイムリミットに焦りを感じながら挑む料理。脳内には某3分クッキングのテーマ曲が流れ、包丁を握る手にもつい力が入ります。

そんなノリノリの母を見た娘は言いました。

「わたしも、タイマーやってみたい」

まずはおもちゃを一か所に集めるところから

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せっかく興味を持ってくれたので、タイムリミットつきのお片づけにチャレンジしてみることに。
とはいえ「30分以内にこの部屋のおもちゃをひとつ残らず片づけてみせよ!」といったところで、片づけ方を知らない二歳児にできるとは思えません。

なのでまずは、出したおもちゃを一か所に集めるところから始めました。

タイマーをセットして、「よーいスタート」。
散らかり具合にもよりますが、時間は最長でも5分まで。
何度か試してみましたが、5分以上になると、飽きてダラけてしまうようです。

あくまで“ゲーム感覚”であることを重視するため、タイマーが鳴るまでの間、わたしは娘のお気に入りのぬいぐるみとともに実況席(仮)へ。
「おーっと!テーブルの下にニンジンが落ちている!気づけるか…!?」

ヒントを出しつつ、部屋の中央におもちゃが寄せられていくのを見届けます。

娘の様子を眺めていると、ただ「集める」だけでもつまずく部分があることが分かります。
テーブルの下や大きなおもちゃの影になっているものなど、ほんの少しでも隠れていると見つけにくいようでした。
視界の差なのでしょうか、たしかに娘の背丈に視線を合わせると、死角が増えたように感じます。

「どこに何をしまうか」は娘に決めてもらう

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続いて第二ラウンドは、「分類」です。
おもちゃ箱の収納スペースごとに、本、ブロック、おままごと、人形、クレヨン…と分類します。

「まずは“本”、集まれー。よーいスタート」
ここでもタイマーが大活躍。一種類のおもちゃを集めるたびに、カウントダウンを行います。
集めたおもちゃはおもちゃ箱へ。
飽きずにすべて片づけることができれば、お片づけは終了です。

ちなみに「どこに、何のおもちゃをしまうか」は、お片づけを覚えさせると決めた日に一度リセットし、娘に決めてもらいました。
それまでは「絵本はここで、ブロックはここ、おままごとはあっち…」とわたしが決めた場所にしまうよう指示をしていました。
そもそも、これが大きな間違いでした。

わたしの考える分類と娘の考える分類はまったく異なっていました。

片づけやすいように「人形はすべてここに…」と分けるわたしに対し、キャラクターごとにおもちゃを分ける娘
プリキュアは、小さな人形も大きなおもちゃも「プリキュアコーナー」をつくってすべてそこへ。

「どこに、何をしまったらいいのだろう」。親と子で分類の視点が違っていたことも、お片づけにつまずいていた一つの理由だったのかもしれません。

タイマーはいろいろな場面で活躍中

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我が家では、お片づけの時に限らず、いろいろな場面でタイマーを活用しています。

【食事の時】
食事のスピードが遅い娘。来年から幼稚園に通うので、時間内に食べられるようにタイマーを使ってトレーニング。
平日の昼食時のみ、アラームが鳴るまでに食べ終えるよう取り組み、少しずつではありますが効果を発揮しています

【スマートフォンの利用の時】
それから、賛否が分かれる子どものスマートフォン利用も、我が家ではタイマーによる時間制限つきで許可しています。
うちの娘に限っては、「ダメ」「そろそろおしまい」と声をかけるよりも素直に受け入れられるようです。


「こんな早くから時間に追われることを覚えてしまっては、せっかちな子になってしまうのでは」
そんな懸念もありますが、いまのところは本人もゲーム感覚で楽しんでいます。

効果があるかどうかはお子さんによるとは思いますが、遊びの一環として「タイムリミットつきお片づけ」、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

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