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公開 2015年12月25日  

胎内記憶!?生まれる前の世界が見える子どもたち

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子どもが突然、母親のお腹いにいたときのことを話しだすという事例が多く報告されています。これは胎内記憶と呼ばれる不思議な現象で、成長するとともに多くの子どもが忘れてしまいます。胎内記憶については国内外で本格的な研究もされており、科学的事実も明らかにされています。


胎内記憶って何?

妊娠や胎内のことなどの知識のない子どもが、ママのお腹の中で感じたり見たりしたことを話し始めることがあります。
これは「胎内記憶」と呼ばれています。すべての子どもに記憶があるというわけではありませんが(30%ほどの子が覚えているという研究結果があるそうです)主に2歳〜5歳ぐらいまでの子どもに多く、成長するとともに忘れてしまう子が大半なようです。

「お母さんのお腹の中で泳いでいた」「あたたかくて気持ちが良かった」という子が多く、中には「まだ出てきたくなかったけど出てきた」「お腹の中の水を飲んだら甘かった」という子も。胎内の記憶は、温度や味、色や音など多岐にわたっています。不思議な事に、同じようなことを言う子が多く、胎内がどうなっているかなど知識がないのに、正確に体内の状態を表現できることが多いそうです。

胎内記憶に関する、科学的事実

胎内に宿っている赤ちゃんは、妊娠7週から10週ごろには視覚が備わり始め、18週ごろから聴覚も発達することが分かっています。聴覚は、妊娠28週になると音楽を聞き分けられるようにさえなるそうです。
ですから、お腹の中でいろいろなことを感じ、体験し、その記憶を持っていても不思議はないと言われています。

また、胎内記憶を持っている子どもの割合より少し少なく、20%ほどですが生まれたときの記憶を持っている子どもも存在するようです。安産だったママの子どもは楽しかったという記憶が多く、難産や帝王切開で生まれた子どもの場合は大変だったと話す子が多いようです。

出産時には、母体内でオキシトシンというホルモンが分泌され、子宮の収縮を促しますが、このホルモンには、記憶を消す作用があるそうです。そのため、多くの記憶は誕生時に失くしてしまうと考えられます。その中でも消えずに残ったのが胎内記憶だと考えられているようです。

胎内記憶のエピソード

実際に子どもが話した胎内記憶に関するエピソードをご紹介します。

一度流産してしまったママの子どもは、「一回お腹の中で死んじゃった」と言ったといいます。その後ママとパパは、「また戻ってきてね」とお願いしていましたが、まさにその通りになったということでしょうか。子どもに流産のことを話していたわけではないので、なぜ知っていたのか不思議ですね。

ママが怒ったりすると、ドクドクいってうるさかったという子どももいました。このママは、妊娠中イライラしてして夫と口喧嘩になることがあり、自分でも聞こえるほど心臓がドクドクしていたそうです。子どもにもしっかり聞こえていたのでしょうか。

記憶の内容は「おなかの中は暗くてあったかかった(二歳八ヶ月ごろ)」「お母さんのおなかをけった。早く出たかったのになかなか出られなかった(三歳ごろ)」「ママは冷たいものばかり食べてぼくはとっても寒かった」「ママのタバコでとっても苦しかった」などなど。

自分の子どもが胎内記憶を持っているか確かめるには、2歳〜5歳ぐらいの間にそれとなく尋ねてみましょう。

寝る前などリラックスしているときに聞いてみれば、びっくりするようなことを話してくれるかもしれませんよ。

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