産後に夫婦の仲が悪くなってしまう理由は、ホルモンの影響、男女のタイプの違い、環境の変化、社会的背景など、様々な要因があるのだと思います。
残念ながら、そのどれもは簡単に今すぐ変化させられるものではありません。外的要因を理由に「夫婦仲が悪くなっても仕方ない」とあきらめてしまうのはもったいないと思いませんか。
夫婦仲の変化が気になるのは「夫婦の関係をより良くしたい」から。そのために、「~のせい」という外的要因ではなく、自分で解決できるものに原因を追究したほうが良いと私は考えます。
「ここ汚れてるんだけど」と夫に言う時、私の心の中で起こっていたこと
8,948 View子どもが生まれてからなんとなく夫に対して不満が増えた。そういう声をよく聞きます。私も経験しました。私自身がその経験から見つけたことは「自分自身の甘え」でした。
「○○のせい」にしていても夫婦仲はよくならない
ついつい夫に甘えていませんか?
出産前は、何かしら仕事をしていたり、人と会ったりする時間があることで「自分と社会」という関係性があり、比較的理性が優位に働いているものです。
しかし、出産すると社会から離れる環境になりやすいですし、他者との関係といっても親や家族など、プライベートの自分が出やすい場面がほとんどだと思います。そういう環境の中にいると、オフィシャルな自分では言わないようなこと、やらないようなことでも、ついつい甘えが出てしまっていたりするものです。
例えば、何か物事をお願いするとき。
職場の仲間や友人に対してであれば「忙しいところ申し訳ないのだけど、これをやっておいてくれる?」と言うところを、夫に対してだとつい「ここ汚れてるんだけど」という一言で夫に動いてもらおうとしていること、ありませんか?
「ここ汚れているから、掃除しといてくれる?」とは言わず「汚れているんだけど」で言葉を切る背景には「その後はあなたが推測するべきでしょ」という気持ちが隠れているのではないでしょうか。
子育てが大変だとついつい「自分が大変」という気持ちが「だから少しぐらいワガママを言ってもいいんだ」とう大義名分に変わっていることがあります。また、あえて何も言わない場合も、「あなたが察するべきでしょう」欲求が見え隠れしていることもあります。
「ここ汚れてるんだけど」で終わらず、もう一言付け加えるだけで、夫婦のコミュニケーションはスムーズになるかもしれません。
夫は「お母さん」ではありません
プライベートの場までオフィシャルのように気を使って生活しましょうというわけではありません。プライベートはやっぱり素の自分でいたいものですね。だけど、素の自分=ワガママを言っていい自分とは違うものです。
夫婦仲をよくしたいのは、「長期的により良いパートナーでありたい」からだと思います。パートナーというのは横の関係です。「ワガママを言う相手、それを聞く相手」というのは、まるで親と子の関係のようです。
お母さん聞いて。
お母さん分かって。
子どもが親に求めるようなことを、夫に求めていないでしょうか?
夫は察するべき。
夫は私を理解するべき。
親にしてもらいたかったことを夫に求めていないでしょうか?自分だけが子どもに戻ってしまい「大変だから何でも許される」と思っている甘えがあったりしないでしょうか?
夫も一人の他人という人間です。夫に不満が増えてきたなと思ったときは、一度自分の中で甘えすぎていないかなと振り返り、大人同士の関係を築いていけたらいいなと思っています。
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