わたしにとってはじめてのお産は、いま振り返ってみるととても安産だったのだと思います。しかしその時は、なにせはじめてのことなので、産むまではそれが安産なのかどうか?など分からず、ただただ痛みに耐えていた…そんな記憶があります。
現代は情報社会。出産に関する不安があれば、簡単に検索できることが仇となり、過剰に調べすぎて頭でっかちになってしまっていました。「おしるし」、「破水」、「緊急帝王切開」などなど。情報が多すぎていろんな想像をしては不安になったり、大丈夫!と開き直ってみたり…今思えば気持ちがぐらぐらでした。そんなわたしのテンションの落差に付き合っていた夫には、本当に申し訳ないくらい日によって気持ちが上がったり下がったりしていました。
陣痛は筋トレと似ている?わたしの出産経験談
1,728 Viewはじめてのお産。不安もたくさんあったけれど、振り返ってみるといい思い出でした。陣痛はまるで筋トレのようだった…?そんなわたしの出産経験を綴ります。
出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10144000720はじめてのお産は、情報に惑わされまくり!
予定日はあくまで予定日。だけどそわそわ。
わたしは出産予定日が近づくにつれ、正産期に入っていたこともあってずっとそわそわしていました。予定日の2週間前に友人の結婚式があり、予定日当日には身内の結婚式もありました。ギリギリまで保留にさせてもらっていて、なおのこと落ち着かなかったです。しかし、予定日前日の健診で「産まれる気配はないから結婚式に出席してもいいよ」とのことで、予定日当日にも結婚式に出席していました。
結婚式ゲストの方々も、今日が出産予定日だと伝えるとみんなびっくり!でも、たくさんの人たちにおなかを撫でてもらえて、お産に対するイメージは明るいものに変わりました。結局、予定日を超過して3日後にお産を迎えます。
「陣痛時計」が大活躍!
わたしの場合、出産日までに前駆陣痛がありましたが、なにせ初めての経験なので本陣痛かどうかが分かりません。でもいざ本陣痛が来た時は、出産経験者が口を揃えて言う通り、「痛さ」が違いました。
わたしはスマホアプリの「陣痛時計」を使って、陣痛の間隔を計っていました。このアプリのおかげで、何分間隔で陣痛が来ているか把握することができたのです。明け方から陣痛が始まったので病院に電話して、出勤前だった夫と一緒に病院に向かいました。夫は入院の手続きをしてから出勤。しかし、病院に着いてからなんだか痛みが遠のき、わたしは「あれ?」と不安になってきました。
ただ、予定日を超過していることもあり、先生に刺激してもらうとぐんぐん痛みが戻ってきて、あっという間に陣痛が5分間隔に!陣痛はわたしが想像していたのと違って、ずーっと痛いわけではなく数分ごとに痛みがやってきました。痛み自体は1分以内におさまり、また来る…といった感じでした。
お産はまるで筋トレのよう!?
わたしは出勤した夫に連絡し、仕事を切り上げて病院に来てもらうことに。到着までの3時間弱、陣痛室で助産師さんと一緒に陣痛に耐えていました。本当になんともいえない痛みに襲われ、陣痛が来ている間は息もできないほど。前駆陣痛とは全然違いました。
そんな悶絶するような痛みの中でも、「陣痛時計」アプリを使用していました。わたしが使っていたものは、痛みがきたらスタートボタンを押し、そこからストップウォッチのように時間を計るもの。前述しましたが、陣痛は1分以内。わたしは痛みに耐えながらタイマーの数字をじーーーーっと見つめ、1分経過するのを、あと少し!あと少し!と思いながら耐えていました。
それはまるで筋トレのよう。けれど、痛みがいつまで続くのか見通しが立てられたぶん、頑張れたのだと思います。
ついに分娩室へ…!
夫と実家の家族も到着し、わたしはいよいよ分娩室へ!陣痛の合間に移動するのですが、痛みで立てないし、歩けない。僅か10歩くらいの距離なのに、わたしには果てしなく遠く感じられました。分娩台に上がっても動けず横向きのまま。仰向けになんて到底なれませんでした。
幸いなことに、わたしが選んだ産院はフリースタイル出産をしていたので、自分の好きな姿勢で産むことができました。陣痛室の時と同じ横向きのまま、感覚の短くなる陣痛に耐えました。その間は夫に水分補給をしてもらったり、身体をさすってもらったりもしました。
赤ちゃんも順調に降りてきていたようで、分娩室に入って1時間半くらいでお産はフィナーレを迎えました。
痛みというより「なんか出るーー!!」
お産がフィナーレを迎えると、陣痛の痛みよりもいきみたい衝動の方が強く、わたしはずっと「いきみたい〜!」とか細い声で言っていました。痛みであまり声が出ず、頭の中で「赤ちゃんも苦しいから、息をしっかりして、一緒に頑張る!」と繰り返し自分に言い聞かせていました。
そして遂に赤ちゃんの頭が見えてきた頃、助産師さんに破水してもらっていきむと、痛みというより「なんか出るーー!」という感覚がしました。助産師さん曰く、赤ちゃんが通るために腸も圧迫されるので、そんな感覚になるのだとか。
そしてお腹の痛みと同時に、一気に裂けるようなヒリヒリ感がきました。「赤ちゃんの頭が出ましたー、あと少しですよ!」その言葉で、わたしは「このヒリヒリの痛みは耐えられる!頑張る!」と気合が入り、次のいきみで「オギャー!!」。無事に出産することができたのです。
産後、疲れていてもなんだか冷静な自分にびっくり。
赤ちゃんが無事に出てきた途端、陣痛は嘘のようになくなって一気に体が楽になりました。わたしは疲れてはいたものの、赤ちゃんを初めて抱いた時には涙が止まりませんでした。なにより、「がんばったね、しんどかったのに偉かったね。生まれてきてくれてありがとう。」自然とそんな言葉が出てきました。
夫の目にも涙が浮かび、出産とはこんなに穏やかな気持ちをくれるものなのかと感じました。私のイメージでは、産んだあとはぐったりして動けないものだと思っていたのですが、実際には2時間の安静のあと、歩いて病室へ戻ることもでき、裂けた傷は痛んでいたものの部屋を歩くこともできました。
あんなに大変な思いをして出産し、疲れているはずなのに、アドレナリンが出すぎたせいなのか寝付けず、わたしは出産の余韻に浸っていました。
案ずるより産むが易し
わたしの出産経験談、いかがでしたでしょうか。「案ずるより産むが易し」のことわざ通り、わたしにとってはいろいろ想像して不安になったりもしたお産でしたが、いざお産を迎えると冷静な自分もいて、助けてくれる夫や家族、助産師さんもいたので安心して産むことができました。
お産だけはどうなるか予測不可能なので、全ての人がわたしのように安産だとは限りません。でも、悪いイメージよりもいいイメージをたくさん持って挑むと、赤ちゃんと一緒にがんばれる気がしませんか?そして陣痛を乗り切るなら、わたしのオススメはテニスボールより、なにより「陣痛時計」をオススメします!(笑)
今、出産を不安に思っているプレママさんの参考になれば嬉しいです。
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