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公開 2016年01月20日  

子どもに習い事を「やめたい」って言われたら?見極めポイントは5つ!

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子どもに習い事をさせていると、やがて一度は突き当たるのが「やめ時」の問題。習い事はお金もかかるし、子どもにやる気が見られないならやめさせる?それとももう少し頑張らせる?親御さんも悩みますよね。ここでは習い事のやめ時を見極める、5つのタイミングを挙げてみました。


子どもに習い事をさせている中で、一度は突き当たるのが「やめ時」の問題です。習い事はお金もかかるので、やめさせるか、それとももう少し頑張らせるか、親御さんも悩むケースが出てくるかもしれません。

では、やめるか続けるかの判断に迷った時は、どのように考えればいいのでしょうか?今回は、習い事の「やめ時」を見極める5つのタイミングを挙げてみました。

1.子ども自身がモチベーションを保てなくなった時

1つ目のやめ時は、「子どもがその習い事に対してモチベーションを保てなくなった」時です。

幼児期は特に、子ども自身が自分のやりたいことを明確に判断することが、まだ難しいです。小さな子が習い事を始めるきっかけは、親の意向で「ママ友と誘い合って音楽教室の体験に行き、入会した」「お友だちがスイミングに通っていると聞いて我が子も行きたいと言い出した」などと、少なからず他者の影響が絡んでいる場合もあるのではないでしょうか。

子どもは成長するにつれ意思も育ってくるので、時には子ども自身の習い事に対するモチベーションが下がったり、「やめたい」という意思表示が出てくることもあります。子どもの「やめたいという意思」が非常に強い場合、続けるように説得するかどうかは悩むところですが、親自身が「その習い事にこだわらない」というのも1つの道。

その習い事をやめることで子どもに余裕のある時間が生まれると、興味の対象が広がったりお友だちと遊ぶ時間が増えるなど、子どもの育ちに良い影響や刺激が多くなることでしょう。

2.子どもに、他にやりたいことが見つかった時

2つ目のやめ時、「ほかに新しくやりたいことが出てきた」場合を考えてみます。これは、その結論に至るまでの経過によって対応の仕方も異なってきます。

まず、親が始めさせた習い事を子どもが続けてきたけれど、それとは別に「今までの習い事をやめて、これをやりたい」と子どもが言ってきた場合。この場合は、子どもの意思を重視する方に動く親御さんも多いかもしれません。

一方、子ども自身ある程度の「やりたい」という意思を持って始めた習い事のほかに、「これもやってみたい」ということが出てきた場合。この時、親にも子にも余力がある場合には「両方やってみる?」ということになるかもしれません。しかし、新しい習い事を始めるには、さらに費用もかかるし親のフォローの負担もあるので、それほど簡単なことではありません。他に兄弟がいれば、なおさら難しい場合もあります。

「どうしてこちらの習い事をやりたいのか」「今までやってきたことへの思いはどうなのか」「(両方やりたいという場合は)両方を続けていく覚悟はあるのか」など…。子どもがまだ自分の思いを的確に表現できなかったり、考えが不安定な部分もあると思いますが、子ども本人にしっかりと考えさせ、親子で話し合う時間をまず持つことが大切なのではないかと感じます。

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3.就学・進学などの節目の時

3つ目のやめ時は、「就学・進学などの節目を迎えた時」です。小学校就学、中学校への進学などを機に生活環境が大きく変わり、「忙しくなり本人の負担感が増えた」「親の負担感が大きくなった」という場合も。

そんな時は、まずは学校生活と日常生活が最優先です。子どもの負担が大きすぎないか、新しい環境に慣れることで乗り越えられるレベルの負担であるかを、親子で話し合いながら様子をみていきたいですね。親の負担がネックになっている場合は、ファミリーサポートなどのシステムを検討して送迎を頼んだり、親の出番の少ない習い事先を探すという道もあります。

そもそも習い事のやめ時に悩んだ場合、小学校高学年以上になれば「親子でよく話し合って考えたうえで、やめるかやめないかは本人に選択させる」のも大切だと思います。中学生以上になれば、自分で判断して決定していかなければならないことが圧倒的に増えるからです。

4.子どもが人間関係につまづいている時

4つ目のやめ時は、「子どもが習い事での人間関係につまづいている時」です。特に、子どもも親も非常に悩みがちなのが、スポーツチーム内などでの人間関係。例えば、我が子は「いやがらせ」と捉えていても、相手は「冗談レベル」と考えているケース。

相手の親にやんわりと相談し、こちらと一緒に子ども同士の関係を見守ってくれるようになった、というのが一番理想的ですよね。でも、なかなかそうはいかない場合もあります。我が子に、気にしないようにと言う場合もあるかもしれません。明らかに我が子が理不尽だと感じても、チームというまとまりの中では問題提起するのが難しい場合もあるでしょう。

こういった人間関係の問題における考え方は、各ご家庭によって選択も様々だと思います。ですが、もしも「やめる」という選択をしたとしても、「負けてしまった」「挫折してしまった」というような気持ちを、子どもに抱かせないような親のフォローが大切ではないかと思います。

「時には頑張らなくても大丈夫なんだよ」と受け止めてあげた上で、その子がもっと自分らしく前向きに過ごせる場がまた見つかるといいなあと思います。

5.子どもが、一定レベルの技術を習得できた時

5つ目のやめ時は、「子どもが一定レベルの技術を習得できた」場合です。「プロを目指すわけではない」…これもやめ時を考える上での大きな判断基準となります。

逆に、こう考えることによって楽になり、子どもも親も発想が広がる場合があるようです。

例えばピアノなどの楽器を習っている場合、自分で楽譜を読んで一定レベルの曲が弾けるようになったとします。ここでさらに難しい曲の習得を目指して習い続けることができればよいですが、学校の勉強との兼ね合いや家庭の事情、そのほか様々な理由から、続けることが難しくなることもあるかもしれませんよね。

それでもある程度のレベルまで達していれば、子ども自身が「自分が本当に続けたいことだ!」と思うことなら、例えば大人になってから再開することもできるし、その時にチャレンジする壁も低くなります。

これは当然のことなのですが、あることに続けて取り組んでくると「やめる=終わり」という気持ちになってしまうこともあります。その壁を取り払うことも、時には選択肢の広がりにつながるかもしれません。

まとめ

いかがでしたか?5つのタイミング・観点から、習い事のやめ時について考えてみました。この習い事をやめるか続けるか?と思考が固まってしまった時に、少し視点を変えてみるきっかけになれば嬉しいです。

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