出産ドキュメントフォトって聞いたことありますか?
出産ドキュメントフォトとは、「出産」という家族の一大イベントに、フォトグラファーが密着し、陣痛から出産までのパパママの自然体でリアルな様子や赤ちゃんの誕生の瞬間、赤ちゃんとパパママの初めての対面を記録として残してくれるものです。
産後のママは睡眠不足の中、赤ちゃんのお世話に精一杯。もっと赤ちゃんの写真をとっておけばよかったという後悔の声や、立会出産の夫に写真撮影をお願いしていたけれど、パパが興奮しすぎて写真を撮るのを忘れていた、撮ったつもりがほとんどピンぼけ写真でがっかり・・・という声もよく聞きます。
出産ドキュメントフォトであれば、プロのフォトグラファーの写真で、ママの頑張りだけでなく、ママを必死に応援するパパの姿も生まれてくるお子さんに見せてあげることができるのです。
今回は実際に出産ドキュメントフォトを体験した小林工馬さん・和実さんご夫婦と撮影を担当したフォトグラファーの中川トモコさんにお話を聞きました。
お産の記録はプロ任せ!?「出産ドキュメントフォト」
13,307 View出産ドキュメントフォトって聞いたことありますか?出産ドキュメントフォトとは、「出産」という家族の一大イベントに、フォトグラファーが密着し、陣痛から出産、そして赤ちゃんの誕生・家族との対面を記録として残してくれるものです。今回、実際に出産ドキュメントフォトを経験された小林さんご夫婦にお話を聞きました。
今、話題の出産ドキュメントフォトとは?
プロのカメラマンに撮影を任せることでパパも出産に集中できる
Q.出産ドキュメントフォトを撮ろうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?
きっかけは出産の記録を残したいと思っていたことです。
出産中や赤ちゃん誕生後の写真は、出産に立ち会う夫や助産師さんに撮影していただくことが多いと思いますが、私も夫も初めての出産で、うまく撮影することができるか不安に思っていました。また、アクティブバースでの出産の予定だったので、夫には撮影よりも私のサポートをしてもらいたいという思いがありました。
出産中のイライラや後悔として「夫がうまく写真を撮れなかった」「いざ出産になったらビデオや写真撮影どころじゃなかった」という記事を目にしたこともあり、誰か撮影してくれる方はいないかなぁ?と思っていたところ、マタニティーフォト撮影をお願いした柿の木坂写真工房さんで出産ドキュメント撮影をしていることを知り、お願いすることにしました。(和実さん)
Q.出産というプライベートな場面に、カメラマンが立ち会うことに抵抗を感じる方もいらっしゃると思うのですが、小林さんはどうお考えだったのでしょうか?
まったく気にならないという訳ではありませんでしまが、これまで結婚式、マタニティーフォトの撮影をしてもらった女性カメラマンにお願いをすることで、プロの仕事として撮影してくれるという安心感と、良い写真を撮ってくれるという信頼感がありました。恥ずかしさよりも、写真に残したいという想いが勝っていました。(和実さん)
Q.工馬さんはどうでしたか?
最初に、出産の時にフォトグラファーに撮影をお願いしたいと言われた時には驚きましたが、何よりも妻が望んでいることだったのでお願いすることを決め明日。妊娠、出産を自分たちなりに残していく一つの手段として、写真を選んだことはとてもよかったと思っています。(工馬さん)
撮影は、出産を楽しむ仕掛けにもなる
Q.実際にドキュメントフォトを撮影しながらの出産はどうでしたか?
陣痛中は、撮影を意識する余裕もない状況ですが、陣痛の合間の痛みがないタイミングでは夫婦笑顔の写真を撮っていただいたりと、出産自体を楽しむ仕掛けのひとつになりました。
そして、いよいよ産まれる!産まれた!というタイミングでは、私も夫も自分達のことで精一杯のなか、しっかりとその瞬間を撮影してくださっていました。赤ちゃんを初めての胸に乗せてカンガルーケアをした時には、撮影を全てお願いしていたことで、夫も私も子どもとの時間を満喫し、ゆっくりと過ごすことができました。
また、出産の時には、助産師さんや夫もいますし、必死だったこともあり、出産中にフォトグラファーがいることが恥ずかしいというのは気になりませんでした。(和実さん)
夫婦でがんばった出産の写真は、これからの子育てのお守り
Q.出産から1週間、改めて出産当日の写真を見てどんなことを感じられますか?
撮影して良かった!3人でがんばったね!良いお産ができた!大きくなったら息子に見せよう!と思いました。
出産中は、とにかく産むことに精一杯でした。長いようで短く、濃い出産の時間。
・赤ちゃんの向きが少し斜めになっていたり、頭が引っ掛かってなかなか出てきにくかったりして体勢を変えたこと
・途中心拍がゆっくりになってしまって医療介入が必要になりそうになった時に「赤ちゃんがんばれー」と応援したこと
・産まれた瞬間は「産まれたー!よかったー!」と夫と喜んだこと
時間と共に進んでいった出産の様子を写真を見ることで改めて思い出すことができました。(和実さん)
本当にあの瞬間を写真という形で切り取っていただけてとてもよかったと思います。2人で見ながら、この時はこうだったっけ?とか、そういえばこの時怒られたなあと思い出しますね(笑)
自分で撮るとなるとやはり上手くは撮れなかったと思いますし、撮影に集中してしまうのも何か違うと思います。撮影をお任せできたおかげで、出産自体に集中出来ましたし、私自身も一緒に頑張ることが出来たのはとても良い経験になりました。(工馬さん)
夫も一緒に頑張った出産の様子を夫婦で見ることで、お互いに「がんばったね!」と、出産を振り返ることができ夫婦としての絆も強くなったと感じます。
「産まれる!」という瞬間は本当に一瞬ですが、写真に残したことで、その記憶を鮮明に残すことができています。これから子育てをしていくなかで何かに悩んだ時にも、この写真を見ることで「きっと大丈夫」と思わせてもらえる、お守りのようなものになるのではないかと思います。
息子には自分が産まれた瞬間を見ることで、家族を作ること、増えることの楽しさや嬉しさ、パートナーを大切にすることを知ってもらいたいと思います。そして、いつか反抗期がきて「クソババア」と言われる日がきたら、そっとこの写真を差し出そうと思います!(和実さん)
出産は親子にとってかけがえのない時間
実際に小林さんの出産ドキュメントフォトの撮影をされた、中川トモコさんにも、お話を伺いました。
Q.出産ドキュメントフォトの撮影を始めたきっかけはどんなことだったのでしょう?
新しい命、産みの苦しみに耐えるお母さん、必死に励ますお父さん、その場の情景は、その親子にとって生涯かけがえのない時間です。それでも、その極めてプライベートな時空は、その三者の誰もが抽象的にしか記憶していないものだと思います。言葉では言い尽くせない感動、緊張、期待、不安、喜び、そんな瞬間を写真で残して差し上げられたら、どんなに素晴らしいことだろうと取り組み始めました。
Q.フォトグラファーとして出産ドキュメントフォトを撮影する中でどんなことを感じられますか?
私たちは、もともと結婚式の撮影を専門にスタートしたスタジオです。結婚式が人生で特別な瞬間であるのと同じく、お二人の結晶「赤ちゃん」のお誕生の瞬間に立ち会える感動、その時を写し止める「スティルフォト」を任されるプライドは結婚式の撮影以上の震えを感じます。
自分もこうして生まれてきたのかな。と両親への感謝を感じたり、また子どもの親としてはこうだったな。と懐かしく感じたりしながら、常に神聖な気持ちに立ち返らせていただいています。
出産ドキュメントフォトの流れとは?
出産ドキュメントフォトを撮影するにあたっては、事前に出産を予定している産院に正式な「撮影の許可」を取る必要があるそうです。出産は命がかかっているもののため、病院によっては許可おりないというケースもあるとのこと。もし、出産ドキュメントフォトをしたいと考えている方は、産院選びの歳に撮影が可能かも確認しておくとよいかもしれません。
また、今回小林さんご夫婦の撮影を行った柿の木坂写真工房では、出産ドキュメントフォトはマタニティーフォトとセットでの撮影となっているそうです。
出産当日は、陣痛が始まったらフォトグラファーにも連絡をし、病院に駆けつけて撮影をスタートするそうです。出産は長引くことも多いですが、休憩をとりながら状況が許す限り、フォトグラファーも一緒に出産に立ち会い撮影を行ってくれるということで心強いですね。
※出産は予定通りになるとは限らないため、日時によっては撮影が間に合わないこともあるそうなので、事前に確認が必要です。
※柿の木坂写真工房の出産ドキュメントフォトは、現在、目黒区、世田谷区、渋谷区、大田区、新宿区、港区のみの対応です。
家族の絆を深める出産ドキュメントフォト
出産という家族のイベントを、見返せる「写真」という形の思い出に残す出産ドキュメントフォト。
出産というと、どうしてもママにスポットライトが当たりがちですが、フォトグラファーが撮影をすることで、ママと一緒に赤ちゃんが生まれてくるのを必死に応援するパパの姿も思い出すことができるのです。
お子さんが大きくなった時、この写真を見たら、パパとママがどんなに赤ちゃんに会うのを楽しみにしていたか、生まれてきた時にどんなに幸せだったか、その愛情が伝わりますね。
出産ドキュメントフォトには、「家族の絆」を深めるそんな効果もあるかもしれません。
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