“車内で化粧する人”いますよね。そんな人を見て思うことについて、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子がお話ししたいと思います。
私はバスで通勤していたころ、毎朝出会うスゴイ人がいました。歳は60代後半くらいの方です。
いつも始発から乗車しているらしく、メチャメチャ混んでいる朝8時台のバスの中で毎日、必ず決まった席にその人は座っていました。
私が乗った段階ではまだ、眉毛もない“麻呂状態”のスッピンです。バスの中に水道はないので洗顔こそはしないのですが“化粧水→乳液→ファンデーション→頬紅→ハイライト→アイシャドー→アイライン→マスカラ→口紅”の全工程をバスの中で済ませています。
急ブレーキがかかっても決してアイラインを握った手はぶれることはありません。終点の渋谷駅に到着した時にメイク完了、化粧された、綺麗な顔に変身しています。かかった時間、おおよそ29分。
きちんと計算しつくされた分刻みのスケジュールで職人技です。
家で化粧をしてこない“時短おばさん(=時短短縮おばさん)”は、きっと計画性のある方なのでしょう。
「きっと、仕事場ではきっとテキパキこなし、若い社員に『もっと段取りをよくして計画的にこなしなさい!』と注意しているんだろうなあ」と想像してしまいました。
電車の中で化粧をする人を見て思うこと
15,541 View昔も今も電車の中でお化粧をしている女の人を見かけることがあります。電車内って案外暇なので色んな人が観察しています。でも、我が子が将来“車内で化粧をする人”に成長したら嫌ですよね。
毎朝出会う、「スゴイ」人
電車内で化粧する女の子に出会った時には
電車内でも、もちろん化粧をする人に出会います。この場合は若い女の子。
そういった人を見ると、私は声には出さずに、実況中継のように心の中でついこんな言葉をかけてしまいます。
「余った粉を何故にそこにのせるの?」
「目頭に茶色のシャドーをつけると鼻が高く見えるノーズシャドーは割と一般的な技術で知っているけれども、なんのために小鼻のわきに付けるの?謎…」
「茶色ではなく、あの白いパール系の粉、これをハイライトといって鼻筋にスーッと引くと鼻が高く見えるんですよ!」
暇な電車内ではありましたが、「なぜそんな化粧の仕方をするのか…」私の頭の中は一気に忙しくなりました。
そして、数分後、その謎が解けました。
若い女の子の鼻は少し高く見えるようになったのです!
“鼻を高く見せるには目頭のノーズシャドーと鼻筋のハイライト以外に、小鼻のわきのシャドーをのせると効果的!”
しっかり化粧法を学ぶ機会をいただくことができました。
美意識が高くても、工程を見られるのは「恥ずかしくない」?
でも…
皆さん、かなり美意識が高いのに、製造過程を見られても「恥ずかしい!」と思わないみたいです。
“彼氏の前で最高の顔”“会社の同僚に綺麗な顔”は見せたいのに、赤の他人の目は気にならならない様子です。
それは、少しバランス感覚が悪いような気がします。
ビジネスマナーとして35歳を過ぎたら、服装や髪型と同じ身だしなみの一つとしてスッピンではなく化粧をすることも必要だと思います。でも、それをバスや電車内でしてしまうと、すべて台無しになってしまうのではないでしょうか。
我が子に“人前で化粧をするのを恥ずかしい”と思う感覚を身につけるには
電車の中で化粧をするのは、「まあ、赤の他人だから関係ないか」と思うかもしれませんが、
我が子が、知らないうちにそんなことをしていたらどう思うでしょうか?
親としては、我が子には人前で化粧をするのは恥ずかしいことだから、そういった行為は「マナー違反」だ、そのような感覚を身につけてもらいたいものです。
幼い子どもが電車内で化粧をすることはないと思いませんが、こんなことをしていないでしょうか?
ぐずったからとすぐに菓子を与える
私がよく乗るバスでは、始発の停留所から終点までわずか20分ですが、毎回2歳くらいの子どもをバギーに乗せて、お菓子を子どもに持たせているママがいます。「バスの中で騒がれては困る。お菓子を食べさせていれば口の中はお菓子で一杯になるから騒がなくて人に迷惑がかからない」のは確かですが、子どものためにはどうなんでしょうか。
ママは下車する停留所が近づくと、床にパッパと菓子の粉を払って降りて行きます。
「バギーが粉だらけになるのは嫌だ」としか考えていないようです。決して家の中ではしない行為ではないでしょうか。
むしろ、家では子どもには「床に零さないで食べなさい」と叱っていることでしょう。
これでは、子どもに“公共のマナー”が身につかないのではないでしょうか。
電車の中で食べ物を食べる
新幹線など長時間乗る電車ではないのに、横一列の座席に座って“握り寿司”を食べている人を見たことがあります。
魚の形をしたプラスチック容器からお醤油も出してつけていました。
それから電車内でパンを食べている若い女の人を見かけることもあります。
周りから見るとちょっと驚く光景ですが、本人はそれを“人に見られて恥ずかしい”とは思っておらず習慣化しているように思います。
ファミレスのボックス席でオムツを替える
「トイレが混んでいるから連れて行くのは面倒くさい」
「気心知れたママ友とのランチ中だから」
とファミレスのボックス席でオムツを替えているママを見たこともあります。
周りでは食事をしている人もいるのに「子どもだから許してね」の感覚で替えています。
私は「将来、立ちしょんべんをする子になるのではないか」と心配してしまいました。
「どう感じるか」は幼いころの習慣から
これらの行為を“自分がどう感じるか”の感覚は、幼いころからの習慣で身につくものです。
また、親がやっていることは、子どもは必ず見ていますし、「これはやってOKなんだ」という風に学んでいくことでしょう。
可愛い子どもが将来、電車内で化粧をして、私のような乗客から観察されないように、今から気をつけましょうね。
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