「怒ること」も「叱ること」も、基本は『注意すること』と同じです。
注意する時に感情を込めて言えば『怒る』ですし、親が子どもに注意する・上司が部下に注意するといった、上の立場の人が下の立場の者へ注意することが『叱る』と捉えていただければいいのです。この考え方が大前提となります。
「怒った後の後悔」はこうして無くせる!親子で決めておきたい「怒る時の3つのルール」
15,775 View「怒ること」自体は、場合によっては決して悪いことではありません。でも、怒る時にはルールを守った怒り方を心がけましょう。今すぐにでも親子でできる、『怒る時のルール』を3つご紹介します。
怒る=叱る?基本の考え方とは
『怒る時のルール』を守らないから後悔する
私たちは時に、怒った後で「怒りすぎてしまった」とか「言い過ぎて相手を嫌な気持ちにさせてしまった」というように、「怒って後悔」することはありませんか?それは、「その場の感情だけで怒っている」ことに原因があるのです。
では、『怒る時のルール』とは一体どのようなものなのでしょうか?
ルールその1『人を傷つけない』
怒る時、相手を傷つけるような怒り方はいけません。
暴力で傷つけることであれ言葉で傷つけることであれ、怒りをぶつけられた側にとっては、身体にも心にも深い傷を残すことになります。
ルールその2『自分を傷つけない』
子育てをしていると、つい感情的になって子どもを叱ってしまい、後悔することがあります。そんな時「ああ、また感情的になってしまった。私はダメな母親だ」と自己否定することはやめましょう。
自分を責めたり傷つけたりすることはイライラの原因となり、それが新たな怒りの火種になりかねません。
「ああ、また感情的になってしまった。でも、言っちゃったことは変えられないから、次から気をつけよう」と前向きに考えてみてはどうでしょうか?
ルールその3『モノを壊さない』
怒っている時にモノを壊す…これは大人よりも子どもに多い行為ですよね。腹が立った時に怒りの感情をうまく表現できず、モノを投げつけたり、叩いたり蹴ったりしてしまうことがあります。
しかしそのような行動をとってしまえば、壊れたモノは元に戻りませんし、腹が立ったらモノに当たるという『思考-行動』の癖がついてしまいます。
怒ることそのものは『悪』ではない
怒ること自体は、そもそも悪いことではありません。ところが、私たち日本人は『怒り』を悪いこととして捉えがちな国民性です。小さい頃から「怒っちゃダメ!」と言われて育てられた人が多いのです。
しかし、怒る必要のある時には、きちんと相手に伝える必要があります。怒れなくて後悔するのもよくありませんよね。なぜなら、「あの時、怒っておけばよかった」と後悔することにより、モヤモヤとした気持ちが残ってしまい、結果的には相手に対しても自分に対しても、あとから怒りがこみ上げてくるからです。
親子で『怒る時のルール』を確認しましょう!
いかがでしたか?今回紹介した『怒る時の3つのルール』は、ぜひ親子で確認しておきましょう!
私も小中学生に教える時に、「怒ってもいいけどルールを守ろうね」と必ず伝えています。実際に、この伝え方は子どもたちにもわかりやすいようで、「人を傷つけない・自分を傷つけない・物をこわさない、この3つを守りたいと思いました」と、講演後の感想にも書いてもらえています。その時の講演の感想は、私のブログで紹介していますのでご覧になってください。
怒りで感情的になりそうな時は、ぜひこの3つのルールを思い出してくださいね。
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