3歳ぐらいになると、いわゆるヒーローものや戦隊ものに興味を持ちだすお子さんも多いのではないでしょうか。そのてのものが大好きな上の子がいると、下の子も影響を受けることが多いですね。女の子向けの戦隊ものもありますので、このテーマは男の子に限ったものではありません。
悪役に対してとはいえ、相手を力で倒したり傷つけあったりするような場面や、心穏やかでない言葉の応酬などもあるので、特にママはあまり好きではない人も多いと思います。「関連グッズをねだられるのがいやなので、なるべく見せたくない」という方もいらっしゃいますよね。
私もあまり子どもに見せたくない派だったので、時々OKを出すという感じでした。しかし、保育園や幼稚園生活の中では、必ずこれらを題材にした戦いごっこがブームになるので、様子を見てきました。
戦隊ものの子どもへの影響は?「戦いごっこ」実態について子どもに聞いてみた
24,244 View男の子も女の子も、幼児期に戦隊もののブームを迎えることが多いです。暴力で相手を倒すシーンなどに我が子が影響を受けないか、気になる方もいると思います。当の子どもたちは、どんなことを感じているのでしょうか?戦隊ものをそれなりに楽しんできた経緯を持つ我が家の小学生(小6女、小5男、小2男)に、戦隊ものを通したお友だち関係や遊びについて、話を聞いてみました。
出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10387002404戦隊ものをママが敬遠するのはなぜ?
戦隊ものブーム最盛期は年中さん?
ヒーローもの・戦隊ものブームはいつまで続くものなのでしょうか?
我が子たちは口をそろえて「小学生になったらやらないよ。年中さんぐらいが一番激しいブームだったかな」「あんなにプリキュア大好きだったのに、一気に冷めたのを覚えてる」と言います。
子どもは5~6歳になると、仮想と現実の区別がはっきりしてきて、だんだんとヒーローへの熱い憧れが冷めはじめるのかもしれませんね。小学校低学年でも、ヒーローもの・戦隊ものが好きな子もいますが、テレビなどで見る程度で「戦いごっこ」という形で楽しむことは少なくなっていくようです。強烈なブームが来ても、1年程度で落ち着いていくことも多いのではないかと思います。
番組を見ていなくても一緒に遊べる
ヒーローもの・戦隊ものの類のテレビ番組を見せたくない…そんなママの多くが、「こんなに流行っているのだし、番組を見せないことで我が子が仲間外れにされないかしら」と悩むようです。
最初は我が家でも、この類の番組をほぼ全面禁止されていた我が子たち。
実際はどうだったのか聞いてみました。
「話についていけなくて、外されたような気持ちになったことはあったかな。」
「詳しい子たちが、長々と説明するんだよね。最初は聞いていてもよくわからないんだけど…。」
「でも、みんなの話を聞いているうちに、ストーリーとか役割とか何となくわかってくるから、
テレビで見ていないから遊びに入れないってことはなかったよ。」
「そういうのを見ない子同士でも遊べたし、そんなに気にならなかったよ。」
「保育園は遊びがたくさんあるから、ずっとそればっかりやっているわけじゃないんだよね。」
なるほど!その時期を経験してきた子どもたちの言葉は、何だか説得力がありますね。
子どもたちは意外とわきまえている
戦いごっこを通じたトラブルについても、我が子たちに聞いてみました。
「意外と本気ではやらないんだよ。」
「飛びかかるから倒れてね、なんて言って飛びかかる真似していた子もいたよ。そんな感じ。」
「弾みで誰かが転んでけがしちゃって、みんなで心配して集まって、仕掛けた方の子が謝るなんてこともあったなあ。」
「とにかくヒーローの真似をしてみたいっていう気持ちかな?カッコつけるのが楽しかったんだよね。」
「役割決めで揉めたことがあったな。何で○○ちゃんばっかりいい役やるの?って。」
「僕はやられ役がほとんどだったけど、それでも結構楽しかったよ。」
「役割で揉めるのは、やっぱり女子の方かな。それでちょっと激しい言い合いになって、先生が注意したことはあったよ」
何だかこうした話を聞いていると、「戦いごっこ」は特別なくくりではなく、単なる子どもたちの遊びの1つなのですよね。その中で子どもたちは、相手を気遣ったり反省したり疑問を持ったりなどの色々な経験をしているのだなあと感じました。
戦隊ものの戦闘シーンを見る我が子に、少し心配になる親の気持ちもとても分かります。でも、子ども達自身は意外と冷静にわきまえていて、お友達とも「戦いごっこ」を通していろいろなことを学び、成長していくものなんですね。
「カッコつけるのが楽しくてたまらない」という子どもの純粋な気持ち、しばし見守ってあげましょうか。
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