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公開 2021年02月19日  

補完食とは一体何?離乳食との違いを紹介

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赤ちゃんの食事、なかなか進まないと心配になりますよね。でも、「離乳食」という乳離れのためのお食事ではなく、「捕完食」という「母乳の不足分を補う食事」という考え方もあるんです。そうすると、ママも少し気が楽になりませんか?


目次 補完食とは?
補完食と離乳食の違い
WHO(世界保健機関)の方針
「補完食」という考え方
大切なのは、その子の発育・発達
ママの気持ちも楽になる

補完食とは?


WHO(世界保健機関)が「離乳食」とは違う言葉で表現した概念で、 母乳だけでは足りなくなる栄養を補足するための食事のこと。

赤ちゃんは成長とともに活動量が増え、生後6ヶ月頃から、母乳から摂取する栄養量と、必要な栄養量に「差」が生まれます。

この差を満たすために食事が必要となります。


補完食と離乳食の違い


補完食とは、日本で従来勧められてきた「離乳食」という概念とは異なり、「乳児が母乳だけでは足りなくなってきた栄養を補足するための食事」と説明がされています。

乳幼児の食事は、偏食や食べ物の量、やせ、肥満など、親にとってさまざまな悩みの種になります。

授乳するよりも食べ物を優先させようとする食事指導は、時に母子にとってストレスとなることも。

一方で、赤ちゃんの成長とともに、母乳だけでは必要な栄養量が満たせなくなってきます。

WHOは、母乳育児と補完食との共存のあり方について、「補完食」という言葉で提唱しています。


WHO(世界保健機関)の方針


2006年発行、WHO『補完食 母乳で育っている子どもの家庭の食事』では、以下のように推奨されています。



・生後少なくとも4ヶ月間、そしてできるだけ6ヶ月間は母乳だけを与えましょう。母乳は、赤ちゃんを下痢や他の感染症から守る感染防御因子を含むとともに、赤ちゃんが健康に発育するために必要なエネルギーと栄養素をすべて含んでいます。

・生後4から6ヶ月の間で赤ちゃんが次のようなら補完食を与えます。
⇒適切に母乳育児しているにも関わらず体重増加が不良な場合
⇒頻繁に母乳を与えてもそのあとすぐに空腹になっているような場合

・2年かそれ以上、母乳を与えましょう。

・補完食を開始しても、以前と同じように子どもが欲しがる度に授乳は続けましょう。授乳時間の長さも 以前と同じように続けましょう。


「補完食」という考え方

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母乳は、1歳を過ぎてもかなりの量のエネルギーと栄養素を与えています。

しかし生後6ヶ月頃から、月齢とともに子どものエネルギー必要量が増加していき、必要な食事量が増えていきます。

「補完食」という考え方は、栄養の主体は母乳と考え、母乳だけでは不足してしまう栄養を食事で補おうという考え方(=補完食)です。

エネルギー、たんぱく質、鉄、亜鉛、カルシウム、ビタミンなど、必要な栄養素に富んだ補完食を用意しましょう。

とくに母乳から得られる量の少ない鉄は、鉄の必要量と母乳から得られる鉄の量に大きな差があります。

出生時は、必要量を十分に補えるだけの鉄分を持って生まれ、その貯蔵鉄を差を埋めるために使いますが、この貯蔵鉄は生後約6ヶ月までに使い果たされるといわれているので注意しましょう。


大切なのは、その子の発育・発達


子どもが生後6ヶ月~2歳くらいの時期は、食事が進むかどうかは親の心配のタネです。

ですが、たとえ補完食が進まなくても、子どもの成長・発達に遅れがみられなければ、あまり心配しなくて良いと言えます。

また、歯が生えてくるペースに差があれば、食事の進み方にも差が出てきます。

たくさん食べたい子、少しでいい子、自分で食べたい子、おっぱいのほうが好きな子…子どもによって色々です。

親が望むようには、なかなかなりません。

ドロドロ、カミカミ、そんなのすっ飛ばして大人と同じものが食べたい子もいます。

その子自身が好むようにしてあげるのが良いでしょう。


ママの気持ちも楽になる


特に3歳までは、「食事の時間が楽しい」というのが1番大切なことです。

親としては食べてほしい一心で、必死にお子さんの口に食べ物を運んでいると、知らず知らずのうちに難しい顔になっているかもしれません。

我が子に作ったものを食べてもらえないと悲しくなりますが、食事の時は楽しい雰囲気作りを大切にしてみましょう。

そして、タイミングの差はあるものの、いずれは必ず食べてくれるようになります。

のちに、あの時どうしてあんなに悩んだのだろうと笑い話になることでしょう。

「母乳の栄養を補うための食事」という捉え方をしてみると、ママの気持ちも少し楽になりませんか?

子どもの食事の進み具合にあまり心配することなく、楽しく食事できるといいですね!


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