1歳児向けの絵本の選び方は?目的別のおすすめ絵本20選
33,747 View絵本の読み聞かせは、赤ちゃんの発達を促し、情緒面にも良い影響を与えてくれます。1歳になると、赤ちゃんは少しずつ周りのものを認識し始め、反応のバリエーションも増えるので、読み聞かせの時間がどんどん楽しくなってきます。1歳の赤ちゃんの発達に見合った絵本の選び方と、目的別のおすすめの絵本をご紹介します。
出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=103370001871歳児の絵本選びのポイント
①赤ちゃんの発達に応じたもの
絵本を選ぶ時に大切にしたい1つ目のポイントは、赤ちゃんの発達に応じたものであるということです。発達段階に合っていない絵本の場合、せっかく買っても赤ちゃんがあまり反応しないということもあります。1歳の赤ちゃんの発達の目安と、それに見合った絵本の選び方のポイントをまとめました。
■1歳児の発達の目安
・簡単な単語を言う
・指差しする
・真似をする
・指先がより器用になる
・歩き始める
・大人とほぼ同じ視覚をもつ
■絵本の選び方のポイント
・「ママ」「ぶーぶー」などの簡単な単語で構成されていること
・指差しがしやすいように色や形がはっきりしていること
・真似しやすい内容であること
・指先を使って遊べるような工夫がなされていること
・ページ数の少なくシンプルなものであること
赤ちゃんの発達には個人差があり、遊びの好みもさまざまです。パパママが絵本の読み聞かせをしようと思っても、絵本に興味津々の子もいれば、まったく興味を示さない子もいます。集中力もまだまだ発達途中なので、最初から最後まで読むことにとらわれずに、赤ちゃんのペースに合わせて読んであげるようにしましょう。
②赤ちゃんの発達を促すもの
絵本選びのポイントの2つ目としては、赤ちゃんの発達を促すものであることが挙げられます。具体的には、以下のようなことが題材になっているものがよいでしょう。
・生活習慣が身につくもの
・遊びに関連するもの
・発語を促すもの
・歩行を促すもの
・赤ちゃんが興味のあるもの
生活習慣が身につくようになるにはまだまだ時間がかかる時期ですが、絵本を使って繰り返し教えてあげるのもひとつの方法です。夜なかなか寝ない赤ちゃんには、「寝ること」が題材になった絵本を選んだり、歩行を促してあげたい場合には、「靴」が主役になっている絵本を選んだりしてあげるのもいいでしょう。
また、赤ちゃんが興味を示しているもの、例えば犬や電車といったものを題材にしている絵本を選ぶこともおすすめです。好きな物や興味があることは、それだけで集中して読んでくれるだけでなく、もっと知りたいという気持ちを育むことにもつながります。普段からお子さんの興味があるものを観察しておくのも絵本選びのヒントになります。
③親子のコミュニケーションを促すもの
絵本の読み聞かせは、親子のコミュニケーションを促す効果もあります。パパママが一方的に読んであげるだけでなく、一緒に指差ししたり真似してあげたりすると、赤ちゃんも喜ぶでしょう。
1歳向けの絵本には、ボタンを押すと歌が流れたり体を動かして遊べたりする本が多くあります。そういったものを選んであげると、親子で一緒に遊ぶ機会にもなるので、普段なかなかお子さんと過ごす時間がとれないパパにおすすめですよ!
1歳児の発達を促す絵本10選
1.とびだす!うごく!どうぶつ (てのひらえほん)
絵本のページを開くごとに動物たちが出てくるしかけ絵本です。動物の登場の仕方にも工夫がなされています。ミニサイズの絵本なので、おでかけに持っていくにもおすすめです。
作者:わらべ きみか
出版社:小学館
価格:\566
2.でんしゃ
簡単な文章とはっきりとした色使いが特徴の絵本です。電車がたくさん登場するだけでなく、線路や鉄橋なども出てきます。電車に興味が出てきた赤ちゃんにおすすめです。
作者:バイロン・バートン/こじままもる
出版社:金の星社
価格:\821
3.とっとこ とっとこ
たくさんの動物たちが「とっとこ」と歩いていく様子が描かれていて、とても楽しい絵本です。「とっとこ」という言葉が繰り返しでてくるので、言葉の持つリズム感も味わうことができます。1歳頃の子どもは、ちょうど歩くことが嬉しい時期でもあるので、絵本の世界と自分を重ね合わせて楽しめるかもしれません。
作者:まついのりこ
出版社:童心社
価格:¥1,026
4.くんくん、いいにおい
毎日の生活の中で感じる「におい」について興味を持つことができる絵本です。絵本ではにおいを感じることはできませんが、絵と絵に出てくる男の子の表情などから、においが漂ってくるかのような気持ちになれます。
作者:たしろちさと
出版社:グランまま社
価格:¥1,296
5.ふんわりくまちゃんの いろいろ できるかな?
くまのぬいぐるみが付いていて、楽しいしかけがたくさん詰まった絵本です。くまのぬいぐるみの着替えやチャックの開け閉め、くつのマジックテープの留め方などを練習することができ、手先の発達を促してくれます。ぬいぐるみに語りかけたりして優しさを育む効果もありそうです。
作者:わらべきみか
出版社:世界文化社
価格:\7,980
6.100%ORANGE コップちゃん
子どもが生活の中で使う身近なコップが主人公の絵本なので、親近感がわきそうです。コップで飲む練習をするきっかけ作りにもおすすめです。
作者:中川ひろたか
出版社:ブロンズ新社
価格:¥918
7.うさこちゃんとうみ
「ミッフィーちゃん」として有名なうさぎが海に行くお話で、海での楽しさが伝わってくる絵本です。「いきたいひとだあれ?」と投げかける部分があるので、親子で会話をしながら読めます。
作者:ディック・ブルーナ/石井桃子
出版社:福音館書店
価格:\756
8.つみき
つみきはどうやって遊ぶものなのかを知ることができる絵本です。今まで知らなかったことを知ることで、新たな遊び方を発見することができます。つみきに顔が描いてあるので、子どもにとっても興味を惹くような工夫がなされています。
作者:中川ひろたか/平田利之
出版社:金の星社
価格:¥918
9.おへそどこ?
「おへそはどこ?」と子どもに投げかけて、絵本の中のフラップをめくりながら一緒に探すことができる絵本です。「おへそ」という言葉と場所を学んだり、見つけた時の感動を味わえたりする一冊です。
作者:カレン・カッツ/みやぎようこ
出版社:あかね書房
価格:¥1,480
10.くっついた
繰り返しを好む赤ちゃんにおすすめの絵本です。動物がいろいろな形でくっついたり、ママと赤ちゃんがくっついたりして、「くっつく」といっても様々な種類があるのだということに気付かされる絵本です。
作者:三浦太郎
出版社:こぐま社
価格:\864
生活習慣に身につける絵本4選
1.おやすみ
朝から夜眠りにつくまでの一日の流れが描かれていて、一緒に生活リズムを知ることができる絵本です。一日の終わり、寝かしつけのときに読んであげる絵本としておすすめです。「ぐりとぐら」の著者が描く文章と絵なので、ママとしてもなじみ深いかもしれませんね。
作者:なかがわりえこ/やまわきゆりこ
出版社:グランまま社
価格:¥821
2.そおっと そおっとね
小さな女の子が一生懸命にお手伝いをする絵本です。「そおっと」物を運んでいくところが印象的で、お手伝いすることや物を大事にすることを学ぶことができる絵本です。
作者:たんじあきこ
出版社:ほるぷ出版
価格:¥918
3.ひとりでうんちできるかな
大きな絵で描かれているのでとても見やすく、トイレトレーニングの開始時期におすすめの一冊です。トイレに興味をもつきっかけとなりそうですね。
作者:きむら ゆういち
出版社:偕成社
価格:¥842
4.きゅっきゅっきゅっ
ごはんを食べこぼしたら拭くという日常生活が描かれた絵本です。子どもの食べこぼしを拭く作業は、ママにとっては少しイライラしてしまうもの。でも、この絵本に出てくる「きゅっきゅっきゅっ」という言葉を使えば、ママも少し寛容になれるかもしれません。絵本を読みながら、赤ちゃんと一緒に拭くしぐさを真似してみるのも楽しいですね。
作者:林明子
出版社:福音館書店
価格:\864
親子のコミュニケーションを促す絵本6選
1.みんなでハメハメハ(ミキハウスおうたあそびのえほん)
ボタンを押すと音楽と歌が流れるので、歌って楽しめる絵本です。収録曲は、みなみのしまのハメハメハだいおう、うさぎのダンス、めだかのがっこうなど親しみやすいものばかり。赤ちゃんにとっては、ボタンを押すと音が鳴るという動作が楽しいかもしれませんね。絵本に親む第一歩としておすすめです。
作者:おくだちず
出版社:三起商行
価格:\1,620
2.てとてであそぼう!ひげじいさん
歌と手遊びが楽しめる絵本です。収録曲は、とんとんとんとんひげじいさん、しあわせならてをたたこうなどリズミカルなものばかり。手遊びの手順と遊び方を教えてくれるシートがついているので、パパママも赤ちゃんと一緒に遊べます。
作者:La Zoo
出版社:学習研究社
価格:\1,296
3.おもちゃのチャチャチャ
子どもたちが一度は口ずさむ童謡「おもちゃのチャチャチャ」を、そのまま絵本にしたものです。絵がポップでかわいらしく、「おもちゃは はこを とびだして」の部分で一斉におもちゃ箱から出てくるところが注目です。
作者:市原淳
出版社:ひさかたチャイルド
価格:¥1,080
4.ぎゅっ
「ぎゅっ」としてほしい子猿のジョジョが、動物の親子が「ぎゅっ」としている姿を見てママが恋しくなるという内容です。ママと赤ちゃんもこの絵本を読んで「ぎゅっ」としたくなる一冊です。
作者:ジェズ・オールバラ
出版社:徳間書店
価格:¥929
5.あかちゃんたいそう
言葉のリズムと共に体を動かして楽しめる絵本です。「あたま」や「ほっぺ」といった体の部位を学ぶことや、絵本の真似をして親子でスキンシップをとることもできます。
作者:鈴木まもる
出版社:小峰書店
価格:¥1,015
6.ぱぴぷぺぽーず
「ぱぴぷぺぽ」の一文字ずつのイメージをポーズにして楽しめる絵本です。文字とポーズを親子で一緒に楽しんでみましょう。年齢が進んだら子どもに違うポーズを考えてもらうのも楽しいですね。
作者:新井 洋行
出版社:文溪堂
価格:¥929
まとめ
1歳児におすすめの絵本を20冊ご紹介させていただきました。この中から「うちの子に読んであげたい!」と思ってもらえる絵本を見つけていただけたらうれしいです。
最初は、なかなかうまく読み聞かせができないかもしれませんが、赤ちゃんもママパパも段々と上手になっていくはずです。毎日の子育ては大変なことの連続ですが、寝る前などに絵本を読み聞かせてあげる時間が、家族全員のリラックスタイムになるといいですね。
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