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公開 2016年01月21日  

ワンランク上の子どもの写真が撮れるコツ8選

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仕事柄、子どもや赤ちゃんの撮影に立ち会ったり、撮影した写真のうち"使える"写真を選別することもしばしば。また、子連れ旅行取材などの際は、わたし自身がカメラマンになって撮影をしています。
そこで今回は、子ども写真の撮り方のコツをまとめてみたいと思います。


目次
まずは、親も子もカメラに“慣れる”こと
コツ1:上から・下から・寄って・離れて。ママパパが動き回って撮影
コツ2:「こっち向いて!」をやめる
コツ3:過程ごと撮る!1枚で決めようとしない
コツ4:背景を広めに撮影する
コツ5:話しかけてリラックス
コツ6:手の上・目の先など、子どもの五感を想像して撮影する
コツ7:意外な場所から撮ってみる
コツ8:衣装選びも、写真の楽しみ!
とはいえ、やっぱり写真は二の次!

子どもやベビーの写真が上手に撮れない!というママ、多いですよね。
分かります!わたしも長年、「もっと子どもの写真を上手に撮れるようになりたい!」と願ってきました。

編集者という仕事柄、お子さんや赤ちゃんの撮影に立ち会うことが多いので、カメラマンさんに子ども撮影のコツを聞いてみたり、ブログやインスタグラムで写真が上手なママにアドバイスをもらうようにしました。
今回は教えてもらったコツや、わたし自身が日々の撮影の中で見つけたヒントから、選りすぐりのワザをご紹介したいと思います。

まずは、親も子もカメラに“慣れる”こと

といっても、カメラの露出がとかそういった難しい話ではなく、撮影の際にちょっとだけ気にすれば撮れる、簡単な方法です。

そして、これらのコツを最大限に活かすには、なんといってもママ(パパ)と子どもが撮影に“慣れる”ことがとても重要です。

ママ・パパが撮影を数多く行うことで、カメラ(やスマートフォン)の特性に慣れるので、撮りたいと思った瞬間に、コツを活かして撮りたい設定やアングルをサッと決めることができるようになります。

これだけでも、シャッターチャンスを逃しにくくなりますし、写真映えも違ってきます。

お子さんのほうも、カメラやスマートフォンを向けることに慣れていないと、過剰に意識してしまったり、逃げたり、わざと変顔をしてしまいがちですが、小さなうちからしょっちゅう撮影していると撮影に慣れる(飽きる?)ので、いつでも自然体で撮影ができるようになります。

最初は失敗が多いかもしれませんが、失敗した写真は消去すればよいのですから、まずはどしどしシャッターを押しちゃいましょう。

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雨の日も雪の日も、我が家はどしどしシャッターを切ります!

コツ1:上から・下から・寄って・離れて。ママパパが動き回って撮影

写真に残したいシーンを見ると、つい正面から「パシャリ」と撮りがち。
おまけに一眼レフなどのカメラの場合は横の写真が多くなりますし、スマートフォン写真は縦ばかりになりがちですよね。どこで撮っても似たような写真になってしまいます。

ここで写真が撮りたい!と思ったら、撮影するママ・パパが、どしどし動き回るのがおススメ。

例えば…

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よくある横からの1枚。わたしが立ったまま「こっちむいて」と言って撮影した写真。
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後ろ姿を撮ってみました。先ほど写っていたオレンジのネットが見えなくなってきれい。
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全速力で走って、子どもの前に回り込みました。表情が見えていい感じ!
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斜め前から撮影してみたら、背景に建物が入ってこれもきれい!
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建物も入るようにわたしが地面にしゃがんで、カメラを縦にしました。これが一番!

こんな具合で、撮影するママパパが移動するだけでも、いろいろな写真が残せます。

コツ2:「こっち向いて!」をやめる

写真を撮る際につい子どもに「こっちむいて」とか、「お写真撮るよ~」と声をかけてしまいがち。カメラ目線もかわいいですが、子どもは何気ない普段の行動や表情もかわいさバツグンですよね。

“いいシーン”と思ったら、「こっちむいて」などと声をかけずに、さっとカメラやスマートフォンを出してパシャッと撮ってみてください。ママがにっこり笑いながらシャッターを押していれば、子どもがびっくりしてしまうことも少ないと思います。

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「こっちむいて」バージョン
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さりげなく撮影バージョン。こんな1枚も、子ども撮影ならでは。

コツ3:過程ごと撮る!1枚で決めようとしない

ここぞ!という観光スポットなどでは、ついベストポジションに立たせて笑顔の1枚を撮影しようと気合が入りますが、こちらの気合が入れば入るほど、ふざけたり嫌がったり、あるいは思い通りの場所に立ってくれないものです。子どもですもんね。

そんな時は、ベストポジションに至るまでの「過程」ごと撮っておくとおもしろいです

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「真実の口」。行列なので撮影時間は取れません。近寄るところから撮影スタート。
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お兄ちゃんの様子をこわごわ見ています
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「こわい」と言っています。「じゃやめておく?」と聞くと
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届く位置にあがって「ままー!だいじょうぶだったよー」とこの笑顔。

コツ4:背景を広めに撮影する

これはとても簡単なコツ。撮影する人がいつもよりちょっぴり後ろに下がるなどして、背景を広めに撮影するだけです。
毎回、似たような写真になってしまうのは、同じような距離でお子さんを撮影していることも原因の一つ。

ちょっと離れたり、あるいはお子さんの位置を、右・左・下のどこかに寄せて余白を多めに取り、背景がたくさん入るように撮影してみてください。撮影した場所の魅力がより一層際立ち、いつもと違った雰囲気の写真が撮れます。景色がきれいな場所でとくに効果的。後日、フォトブックなどを作る場合に、「表紙」を飾るような写真候補が撮れるはず。

できるだけ背景に人が写らないようにしておくとベストですが、背景に人がいる場合も、ママパパが撮影する位置をちょっと変えたり、右が左、どちらかにお子さんの位置をずらすと、背景の人が見えない位置が見つかることがあります。

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海辺の写真は、だいたいこんなアングルになりがちだったのですが,,,
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カメラマンさんが撮影した写真がこちら。海の美しさが伝わってくる1枚。※1

赤ちゃんの時期も、つい赤ちゃんのお顔にフォーカスしがちですが、ちょっと離れて撮影すると意外なカットが撮れます。赤ちゃんがいる場所の独特な空気感ごと残せるので、ベビーベッドがある場所などで撮影しておくと、数年後に「撮っておいてよかった」と思う思い出の1枚になるはず。

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赤ちゃん写真と言えば、こんな感じのアングルが多いですね
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通常ならこのように撮影しまうところ…
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部屋などいろいろ写っている「引き」の写真。良い思い出になりますね

コツ5:話しかけてリラックス

カメラを向けた子どもがどうしても緊張したりふざけたりしてしまう時。わたしはカメラ越しに子どもたちに話しかけるようにしています。

「あとからあっちの公園に行ってみようか?」「あっ!もしかして、それお猿さんのポーズ?」と、話しかけながら撮影します。子どもたちがおもしろがってのってくると、いろいろな表情がとても自然に撮れます。

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緊張とふざけで、ちょっと微妙!
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「思いっきりへんな顔、みせて~!」でこの表情。
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「おさるさんのマネがじょうずなのは、だーれ?」
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最後はこの1枚。「最高のキメポーズをっ!」でこれが出ました。

楽しく撮れると、撮影後に子どもたちが「みせて!みせて!」と寄ってきます。これもまた楽しいところ。

コツ6:手の上・目の先など、子どもの五感を想像して撮影する

お出かけ先などでは、子どもたちは見る物・触れる物・聞く音などに、心弾ませていますよね。そんなキラキラした子どもの表情もシャッターチャンスなのですが、子どもが見ている眼の先にある物、触れた手が触っている物などを撮影するのもおすすめです。

我が家の子どもたちの場合、「○○に行ったよね」といって写真を見せても、あまりはっきり覚えていないことがあるようですが、「このカニ、見たよね」と、本人が触れた生き物の写真をみせてあげたりすると、急に記憶がつながるのか「いったよね!あつかったよね」というように、話をしてくれることがかなりあります。

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日が暮れるまで追いかけたカニ。子どもたちの想い出です。
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長男が生まれて初めて潜った海の中も撮影してみました!
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真剣に「何か」を見ています。目の先にある物が何か、意外と忘れてしまいがち。
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見ていたのはトカゲでした!

コツ7:意外な場所から撮ってみる

パパとママやじいじなど大人が何人かいる時は、カメラを持つ人がちょっと場所をずらして撮影するのもおすすめです。以前、カメラマンさんが撮影してくださった時の写真に、我が家を橋の上から撮ってくださっている1枚がありました。

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カメラマンさんが橋の上から撮ってくれた写真。※2

このように撮影する位置が変わると、いつもと違う写真が撮れます。やりすぎると疲れちゃいますし、大人が1人しかいない時はお子さんのそばを離れることになるのでおすすめできません。ゆとりがある時にぜひお試しください。

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夫が浅い川の中にじゃぶじゃぶ入り、川の中から陸側へ向かって撮影。
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カメラに防水カバーを付けて撮影しました。
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テーブルのおにぎり越しに撮影。ちょうど手を伸ばすところ!
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男児がママと一緒にお風呂に入るのは数年だけ。湯船に浸かりながら記念に1枚!

コツ8:衣装選びも、写真の楽しみ!

雑誌撮影などプロの撮影現場では、撮影前に必ず「衣装選び」を行います。衣装は写真にとても重要な要素。衣装を選ぶことで

・季節感がわかりやすくなる
・街や背景に、主役が紛れてしまわない(あるいは浮かない)ようにする
・顔色や表情を生き生きとさせる


といった効果が生まれます。

子ども撮影の場合は特に、衣類に付いているキャラクターやイラストが写り込みがち。子どもらしくてかわいいのですが、キャラなしの洋服に着替えるだけでもちょっぴりおしゃれな写真になります。

旅や記念日などのちょっと特別な日は、上記のようなポイントでお子さんが着る物にもちょっと工夫をしてみましょう。とはいえ、「撮影用だから汚しちゃダメ!」とか本人が「いやだ」という服を無理やり着せると逆効果ですので、ほどほどに…。

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海で、思いっきりマリンルック。ピンクが海のブルーに映えます!
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森に出かけた際は、いつもの服に帽子を足してサファリ風に。
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ぽっこりお腹に似合う、グレコローマンの水着。幼い時ならではの衣装も撮影向き
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イチゴ狩りに出かけた時の写真。なんとなくイチゴっぽい色合いのボーダーで。

とはいえ、やっぱり写真は二の次!

ママが取り入れやすい写真のコツを集めてみました。明るさの調整など、もっときれいに撮る方法もありますが、最初から設定を覚えるのも大変ですし補正が簡単なアプリもたくさんあるので、調整は撮った後でも大丈夫!楽しい写真をたくさん残していただけたらいいなと思います。

とはいえ、写真にばかり夢中になってしまって、出てきたお料理が冷めるほど凝った撮影にトライしたり、子どもが不機嫌になるまでポーズや笑顔を強要しては、ママも疲れますし子どもも撮られることが嫌いになってしまうかもしれません。
わたしも夢中になりすぎて失敗したこと多数。でも、そもそもママやパパが「撮りたいな」と思う時は、子どもの笑顔だったり美しい景色だったり…と、親も子も楽しい瞬間のはず。楽しい瞬間が撮影のせいでギスギスしたものになっては本末転倒ですよね。

写真は二の次。うまく撮れたらラッキー!くらいの気持ちで、撮れない時は潔くあきらめるのが、長く撮影を楽しむコツかなと思います。

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