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公開 2016年02月01日   更新 2022年08月29日

厳しすぎる産院で・・・初めての出産で「産後うつ」になった私が救われた一言

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二人目・三人目・四人目は同じ産院なのですが、一人目・初産の時だけ別の産院で出産しました。その産院、実はとんでもなくひどい産院だったのです。


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私が体験した嘘のような本当の話「産院選び」について

今回は、私が経験した産院についてのお話です。

子どもたちは4人兄弟ですが、2・3・4人目を出産した産院は
それはそれは素晴らしいところで、先生や助産師さん全員がとても親切で素敵な方々ばかり。
本当に大好きな産院でした。


ところが、1人目、初産の時に出産した産院は、まったく別の産院でした。
その産院はとても厳しいところでした。

例えば、時間ごとに授乳する量が細かく決まっており、

①赤ちゃんが泣いたらまずオムツを替える。
②スケールで赤ちゃんの重さを量り、表に記入。(これをAとする)
③授乳開始。まず右5分。左5分。右5分。左5分。
④飲ませ終えてから、再びオムツをチェック。
⑤再びスケールに乗せて赤ちゃんの重さを量り、表に記入。(これをBとする)
⑥B(授乳後の赤ちゃんの体重)ーA(授乳前の赤ちゃんの体重)=授乳量。(これをCとする)
⑦その日の決められた授乳量が50ccだとすると、50ccーC(授乳量)=ミルクを足す量。(これをDとする)
⑧D量のミルクを作り、必ず飲ませる。



以上の工程を、2時間おき(赤ちゃんが寝ている場合は必ず起こす)、もしくは泣くたびに行う。


お子さんがいる方なら、分かると思うのですが、もう、わけがわかりませんね(笑)。
嘘でしょ?と思われるかもしれませんが、本当にこのようなマニュアルがありました。

でもね、そうそう上手くはいきません。私の場合すぐに母乳が出ませんでしたから、ミルクを決められた量飲まさないといけなかったんですが、なかなかうまく飲んでくれません。
飲んで欲しいのに、どうやってもうまく飲んでくれない。

試行錯誤しているうちにあっという間に時間が過ぎていきます。すると、言われるんですよ。

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嘘だと思うでしょうが、本当にこうやって言われるんです。

ショックでした。
私だってうまく飲ませてやりたい。でもうまくいかないんです…。

しばらくして少しずつ母乳が出てきて、嬉しくて嬉しくて、

「母乳が少し出てくるようになりました!!」って言ったら、


「え?これで出てるつもりなの?隣の部屋の○○さんなんて、もっと出てるわよ。こんなのまだまだよ。」


そして部屋を出て行くなり、他の助産師にこう言うのです。

「○○(私)さん、母乳出てるって言ってたけど、全然出てなくて、またちゃんとミルク飲ませてなかったで!!
 信じられへんやろ??なんなのあの人…どういうつもりなんやろ。」


しつこいですが、本当にこうやって言われるんです。
大げさに書いてるって思われそうですが、本当でした。

想像してみてください。

初産で、何もかも初めてで、何も分からない状態で、入院中、毎日毎日こう言われ続けるんです・・・・・・。



もしかしたら私の受け取り方が間違っていて、本当は《これから初めての育児、頑張っていかないといけないんだからこれくらいでへこたれてたらダメよ!!!!》という、激励の、あえての厳しさだったのかもしれませんが、



当時の私はまだまだ、ウブなガラスのハートの持ち主でしたから、相当きつかったです。

入院二日目には

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見事なまでに、産後うつになりました。


あとから分かったんですが、この産院、母乳がよく出る人にはすごく親切で、逆に私のようになかなか母乳が出ないような初産婦には異常に厳しかった様です。(この産院に決めた理由は夫の職場の方がすごくいいよ!!と教えてくださったので決めたのですが、多分この方は母乳がよく出たのだと思います。)

私のように、産後うつになる人がたくさんいたそうです。
もっと、もっと早く知っていれば・・・。でも後から知ったところでもう遅かったのです。


退院当日、言われるままに赤ちゃんの体重を量るためのスケールをレンタルし退院。
(『○○さん、今日退院でしょう??ここにサインしてスケールレンタルしてね。みんなレンタルするから。』と言われる。)


家に帰ってからも必死に授乳・スケール・ミルクを繰り返しては

「おっぱいが出ない。出てるか分からない。ミルクも飲んでくれない。」と泣く私を見て、
夫がいろいろ探して、評判のいい桶谷式の助産院を見つけてくれました。


そして初めて桶谷式の助産院にお邪魔しました。
丁寧に話を聞いて下さる先生に、夢中で今までのことを話す私。

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その時に感じていた不安を、すべて打ち明けました。


すると先生が



「うんち、出てるでしょう?」と。
母乳の話をしているのに、なぜ突然うんちの話なの??と若干困惑する私。



私 :「はい、出てます。」

先生:「おしっこも出てる??」

私 :「はい、出てます。」

先生:「じゃあ大丈夫よ!!!」

私 :「?????」

先生:「出てるってことは、ちゃんと飲んでるって証拠でしょう??飲まないと、出ないでしょう??入れること(授乳)ばかりに目を向けないで、出すことにもっと意識を持っていきなさい。」

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当時の私にとっては目からウロコでした。

飲ませることに必死になるあまり、「飲んだら出る」という当たり前のことに、まったく気づいていませんでした。


そうだ…ミルク、あんまり飲んでくれないけど…
うんちもおしっこもちゃんと出てる…。
いっぱい出てる…。



号泣しました。

この一言で、当時の私がどれだけ救われたか…



母乳って実際にどれだけ飲んでるのか目で確認できないから、すごく不安になるんです。
どれだけ飲んでるのか…。

まして産院で「母乳を飲ませたら必ず量りなさい!!足りない分は必ずミルクを足しなさい!!!」と散々言われていましたから、もう、毎時間毎時間スケールを前にして、飲んでくれないミルクを前にして、ものすごいストレスでした。

ですがこの一言で、このストレスから解放されたんです。

この日以来、スケールは使わなくなりました。母乳マッサージをしてもらい母乳もよく出るようになったので、ミルクをやめ、完全母乳になりました。




現在、4番目の子も母乳を飲んでおり、今もこの桶谷式の先生にはずっとお世話になっています。1人目の時から考えると、6年間のお付き合いになりますが、本当に、先生に出会えてよかったなと感謝の気持ちでいっぱいです。


それぞれの産院の方針もあるかと思いますが、
自分に合った産院選びは本当に大事だなと感じた経験でした。

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※ この記事は2024年10月27日に再公開された記事です。

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