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公開 2016年02月13日  

イラストで簡単にわかる!のし袋(熨斗袋)の正しい書き方!名前は?裏面と表面の違いは?

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冠婚葬祭で欠かせない「熨斗袋」。
伝統的な礼儀作法の一つです。
しかし、意外と詳しい知識がないので「こんなときは何て書くんだっけ?」
と困った人も少なくないと思います。
日本人なら、熨斗袋のマナー絶対に知っておきたいですよね。

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10610000174

目次 そもそも「のし(熨斗)」って何?
のしの種類と選び方
正しいのしの書き方 表書きと裏書き
正しいのしの付け方 内のしと外のし
正しいのしの贈り方
まとめ

そもそも「のし(熨斗)」って何?

そもそも「のし(熨斗)」というのは、何のことなのでしょう?

熨斗の由来は熨斗鮑(のしあわび)

熨斗というのは、そもそも「熨斗鮑(のしあわび)」のことだそうです。その”熨斗鮑”というのは、昔からある贈り物です。美味で保存がきいて、高価な贈り物として重宝されたものでした。

また、鮑は長寿をもたらす食べ物とされていたことから、昔から縁起がよいとされてきました。熨斗鮑は、鮑を薄く切り乾燥させ、畳で上で伸ばした物です。この、「伸ばした物→のばしたもの→のしもの→のし」が使われています。そこから、贈り物にのし(熨斗)となっていきました。

熨斗とはどんなもの?
簡単に言うと贈り物に添える飾りです。飾りといっても、用途や種類は色々あります。どんな贈り物のときに熨斗が使われるか?例えば、
・婚約、結納、婚礼、結婚式、披露宴、結婚祝  
・帯祝い、出産祝い、出産祝いのお返し、お宮参り、初節句、七五三、入園祝い、入学祝い、卒業祝い、就職祝いおよび

・長寿祝い (還暦祝い、古希、喜寿、傘寿、米寿、卒寿など)、内祝い
・御中元、御歳暮、お見舞い、快気祝、新築祝い、開店祝い

・通夜、葬式、葬儀、四十九日、一周忌、初盆、法事その他、香典など不祝儀(御仏前、御霊前など)、お悔やみごと

上記の贈り物をする際には、熨斗を付けます。

のしの種類と選び方

様々な意味と用途がある熨斗ですが、知っておかないと恥ずかしいってことになりかねませんよね。そんな人のために、熨斗の種類と選び方をご紹介します。熨斗の種類は大きく分けて4種類あります。

1. 蝶結び
子どもの誕生、子どもの成長、長寿のお祝い、お中元、お歳暮など、何回でも結んだりほどいたりできる結び方であり、それは人生に何度もあって良い、喜ばしいことを表します。

2. 結切り
結婚祝、結婚祝のお返し、結婚式の引出物、お見舞いなど、結切りには、一度きりという意味が込められています。

3. あわじ結び
出産祝い、出産祝いのお返し、子どもの祝事、お歳暮、結婚祝、結婚祝のお返し、弔辞など、あわじ結びに込められた意味は、一度きりであってほしい場合と何度もあってよい場合、両方の意味を持ちます。また、今後も末永く良いお付き合いをお願いしたいという意味もあります。

4. 赤棒
粗品、寸志、記念品など、赤棒は大きくお祝いしない場合に使われます。プレゼントなどを贈る場合に使います。

正しいのしの書き方 表書きと裏書き

熨斗の正しい書きかをご紹介します。熨斗は基本的に、「毛筆」で書きます。ボールペンの使用はNGです。

表書きの書き方
祝い用は濃い墨で、弔事には薄墨を用いて表書きするのが正式な書き方です。

1.水引きの上に目的の言葉を書きます。(御祝・寿・御霊前など)
※宛名を入れる場合は左上に小さめに書きます。

2.結び目の下に表書き(御祝・御霊前など)よりも小さめに、姓名や贈り主を書きます。
※会社名や肩書きを入れる場合、名前の右上に小さく。
※連名の場合は目上の人から順に右から書いていきます。宛名を入れる場合は順番が逆。
※四名以上の連名は、代表者の名前の左下に小さく「外一同」と書きます。全員の名前を書いた別紙を中包みに入れる。

≪表書きの具体例≫
・結婚祝い:のし付きの祝儀袋で、水引は赤白、紅白、金銀または金赤の結び切り。表書きは「寿」「御結婚祝」「祝御結婚」とします。

・結婚の内祝い:のし付きの祝儀袋で、水引は赤白の結び切り。表書きは「内祝」「寿」として、夫婦連名にします。

・出産のお祝い:のし付きの祝儀袋で、水引は赤白の蝶結び。表書きは「御出産御祝」「祝御出産」とします。

・葬式(仏式):水引は黒白、双銀の結び切り。表書きは「御霊前」「御香料」とします。

・キリスト教式:キリスト教専用の袋を使います。水引は付けず、表書きは「御霊前」「御花料」とします。

【裏書の書き方】
のし袋の裏書には、中袋がある場合とない場合に分かれます。

中袋がある場合:中袋は、裏に金額を記入する所がある場合は、そこに金額を書きます。表の中心を少しはずしたところに住所・氏名を書きます。特に記入する欄がない場合には、表の中央に金額を書きます。裏には、中心をはずしたところに住所・氏名を書きます。

中袋がない場合:のし袋の裏に住所と氏名を書きます。

※中袋に、金額を記入する所があっても、必ず書くというわけではないので注意しましょう。地鎮祭の場合のようにお返しをもらわないのが前提となっている場合は、金額を記入しません。

正しいのしの付け方 内のしと外のし

熨斗を目的に合わせ書けたら、次は正しく付けて包装しましょう。熨斗の付け方は、「お祝いごとには慶事掛け」「お悔やみごとには弔事掛け」に分けて用いるようになっています。

■慶事掛け
裏返した贈答品の外装品の天地に対して、向かって右側に位置するのし紙の端を上に(右前)交わり重ね合わせるように掛ける。

■弔事掛け
裏返した贈答品の外装品の天地に対して、向かって左側に位置するのし紙の端を上に、(左前)交わり重ね合わせるようにして掛ける。また、熨斗を内側か外側にして贈るかということも考えなくてはいけません。

■内のし
外の包装の中の内箱にのし紙が掛けられていることです。のしが外から見えないので、目的が控えめな表現に感じるときに適しています主に内祝いに用いられます。

■外のし
一番外の包装にのし紙がかけられています。贈り主が、送った目的をすぐに理解してほしいときに用いられます。例えば、結婚祝いや、すぐに開封されない贈答のケースの場合にも外のしは多く用いられます。

正しいのしの贈り方

せっかく用意したものを贈る際、マナー違反があったら台無しですよね。正しい贈り方を身につけ、贈る相手に気持ちを込めましょう。贈る物や状況によって判断しましょう。

現金を贈る場合
現金を贈る場合には、「ふくさ」という物に包んで持ってきましょう。

祝儀:赤、エンジ、紫など赤系統の明るめのもの。包み方の手順は、
1.ふくさを広げ祝儀袋を少し左に傾けて置く。
2.左の角を取り中央へ折る。
3.上の角を取り下にかぶせる。
4.下の角を取り上へかぶせる。
5.右側を折りふくさの裾を留める。

不祝儀:赤、エンジ、黒、グレー、紫などの地味な色。包み方は、
1.ふくさを広げ祝儀袋を少し左に傾けて置く。
2.左の角を取り中央へ折る。
3.下の角を取り上にかぶせる。
4.上の角を取り下にかぶせる。
5.左側を折りふくさの爪を留める。

直接贈り物を届ける場合
直接渡す場合は、「外のし」が基本です。
・正式な挨拶が済んでから渡しましょう。
・お部屋に入ってきちんとご挨拶してから渡しましょう。
・生物や冷凍物は、そのことを伝えた上で玄関先で渡しましょう。
※鮮魚・肉・鰹節(生ぐさもの)には、熨斗は付けません。

紙袋で待っていく場合が多いと思いますが、 そのまま渡すのではなく紙袋から出して渡しましょう。袋から出して、正面を自分のほうに向けて置き、まず時計まわりに90度、さらに90度回して相手に正面を向けて差し出します。一言添えて渡しましょう。

贈り物が郵送の場合
郵送で贈り物をする際、「内のし」が基本です。郵送時の破損などの恐れがあり、熨斗が破れてしまっていたら失礼になります。

配達時には、「添え状・送り状」を用意する。添え状は、メッセージカードのようなもので一筆書いて品物に添えます。送り状とは、相手に品物を送った旨を書いて別送します。品物が着く1~2日前に届けば、品物が突然届いて相手を驚かせることもありません。

まとめ

熨斗は、伝統的な日本のマナーです。 しかし、社会人や大人になってから「どう書くんだっけ?」 という方も多いと思います。 書き方・送り方を間違えると、相手に失礼になってしまう場合がありますので、十分に気をつけて 贈りましょう。

また、学校では熨斗の書き方なんて教わる期会はあまりありませんので、知識を身につけ、自分のお子さんに教えてあげると、将来のお子さんのためにもなると思います。熨斗は代々伝わる、日本人ならで和の心づかいの象徴だと思います。

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