アルゼンチンとの国境を目の前にしたエンカルナシオンという街から北へ向かうと、なんとここにも日本人移住者が多く住む地区があるのです。その名もラパス居住区。一面に広がる大豆畑の中に、たくさんの日本人が住む住居が点在しています。
日本人より「もっと日本人?」地球の反対側にある「日本人の学校」レポートVol,3
615 View過去2回にわたり南米の「日本人の学校」をレポートさせていただきましたが、さらに今回もVol,3でいこうと思います!なぜ今回もこのテーマなのか?その理由は、私たち日本に住む日本人は、海外の「日本人の学校」から、あまりにもたくさんの学ぶことべきことがあると僕は思うからです。
パラグアイの片田舎にある日本人居住区「ラパス地区」
実は僕はこのラパス居住区を訪れた際、ある日本人のご家庭にファームステイをさせていただいておりました。パラグアイへの日本人移住者の歴史は新しく、まだ移住一世、すなわち実際に海を渡ってパラグアイに移住をした方々の多くがまだご健在なのです。
もちろん移住一世の方々はご高齢になられています。しかし、みんな本当に元気いっぱいなんです!地球の反対側にこんな老人ホームまであるのですから、本当に驚くしかないですよね!
いざ、ラパス地区の小学校へ!
これだけ多くの日本人が住んでいるわけですから、もちろんそこには学校があります。そこで僕は例に漏れず笑、この小学校に突撃取材をしてきました!
これまでにいくつかの「日本人の学校」を訪れてきた僕でしたが、新しい国の学校に訪れる時は、やはり新鮮で楽しみな気持ちになります。さてさて、この学校ではどんな教育が行われているのか?
とてもラッキーなことに、この学校ではなんと2時間も授業を持たせてもらえることになりました!その授業を通じて、あるいはその後の放課後の時間の中で、僕はたくさんの子ども達と話をしたのですが、僕は彼らの質問に、深く自らを考えさせられました。
ラパス地区の子ども達が僕に聞いてきたこと。それは・・・
「ねぇ、日本ってどんな国なの?」
「日本にいる日本人ってどんな人?僕も日本に行ってみたい!」
「日本に行ったら、一番大切なことってなに?」
彼らはこぞって、日本のことや日本人のことを聞いてくるのです。そしてその眼は「日本への憧れ」に満ちており、日本を離れて世界を旅する「日本人」の僕に、興味津々と言った様子でした。
彼らが生まれ育っている土壌はもちろんパラグアイですから、日本語がおぼつかない子どももたくさんいます。しかし、彼らはちょっと拙い日本語で、僕に日本のことについて色々なことを聞いてきました。そこでの僕は、彼らにとっては間違いなく「日本代表」だったのです。
僕は深く考えさせられました。「僕は日本人として世界を周っている。僕はどう”在る”べきなのだろう。」そして「これからの日本を、そして世界を担うことになる日本にいる日本の子ども達に対して、僕はどんな教育をしていくべきなのだろう。」と。
三度同じ結論になりますが、敢えて言います。地球の反対側には、日本人より「もっと日本人」の子ども達が、日本のことをとても熱心に考えて日本語を勉強しているのです。この現実に、僕は改めて心を打たれました。
どんなにグローバル化が進んでも、どんなに国際化が進んでも、僕たちはやっぱり「日本人」なんですよね。そんな時代の中で、日本で本当に求められる教育とはどのようなものなのでしょうか?地球の反対側で、僕は一人で日本の教育について深く考えさせられていたのでした・・・。
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