理想よりも「されたら嫌なこと」から考えた方がうまくいく!出産時のバースプランのつくり方のタイトル画像
公開 2016年02月25日  

理想よりも「されたら嫌なこと」から考えた方がうまくいく!出産時のバースプランのつくり方

38,856 View

自分がどんな風に出産したいかという、出産計画は妊娠する前から決めておいた方がいいって知ってました?そして産院を選んだ後、どんな風に過ごしたいかを提出する「バースプラン」にはいったい何を書くといいのでしょうか?陣痛中の理想の過ごし方から一番大事なことまで、体験談からお伝えします。

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11038023231

バースプランって何?産院を選ぶ前に決めておかなくてはいけないこと

そもそも「バースプラン」とはなんでしょうか。

水中出産や自宅出産などの産み方希望の出産プランと、実際に病院で分娩する際の要望を伝える「バースプラン」の2種類があります。

とりあえず行ってみた病院で相談してもすべての希望が叶うわけではありません。そもそも病院を選ぶ時点で自分のバースプランを考えておくことが重要なのです。

自然分娩か、和痛か無痛を望むのか、畳の上などフリースタイルや水中出産を望むなら、それに適した産院を探さなくてはいけません。
個室か大部屋か、母子同室がいいか、母乳育児にこだわりたいかなども、産院を決める前に自分でその良さを知っておかなければ選べないことです。

早いところは6、7週から産院の予約が必要なケースもあるので、後で相談してもどうにもならないことは産院選び。つまり妊娠前や妊娠直後から考えておく必要があります。

第一子では、その辺がピンとこなくて、とりあえず決めた病院で出産したので、第二子ではもう少し自分の希望を叶えたいという人も、妊娠前から産院の情報集めをしておくと良いでしょうね。

理想よりも「されたら嫌なこと」から考えた方がうまくいく!出産時のバースプランのつくり方の画像1
夫や第一子の立会いが可能かどうかも病院によって方針が違います。

出産でこだわりたい、陣痛中・出産中にされて嫌なこと

出産が近くなってきたら、病院から「バースプラン」を聞かれ、渡される書式に沿って提出したり、面談したりして伝えます。
しかし、初めてのお産の場合は「こんなお産にしたい」という要望そのものがちょっとピンとこないかもしれません。

バースプランを考える上でのポイントは、したいことを中心に考えるのではなく、されて嫌なことを避けることに重点をおくこと。

例えば…
・陣痛中に放置される
・叱咤激励される
・分娩室に義両親を入れる

その上で、「呼吸法を指導して欲しい」「進行具合をできるだけ細かく教えて欲しい」などの要望、そっとしておいて欲しいか、側についていて欲しいのかという希望ははっきり伝えるのがおすすめです。

ちなみに私は「ネガティブなことは言わず、できるだけ褒めてくれると嬉しい」という要望を出しました。

その通り、思わず笑ってしまうくらい「呼吸法が上手だね〜初めてとは思えない」など絶えずベタ褒めしてもらうことで、ずいぶんと頑張れました。「もっと我慢しなさい」「みんなこれくらいのこと耐えるのが普通だよ」などと叱られていたらかなり辛かっただろうと思います。

理想の出産イメージを持つこと

壮絶な痛さが語られることも多い出産。「産むのが怖い」という方も多いと思います。

過度な恐怖に怯えるくらいなら
「リラックスできる香りに包まれて、大好きな音楽を聴きながら、夫の手を握ったままするっと産み、二人で感動に包まれる」というような理想の出産イメージを持ってもいいと思います。

例えばこんな要望はいかがでしょうか
・アロマを焚きたい
・音楽をかけたい
・フットバスを使いたい
・出産の撮影、録画をしたい

しかしこれらの要望が叶わなければ良いお産じゃない、と後悔するくらいなら本末転倒。
場合によっては叶わなくても仕方ない、と覚悟して相談してみましょう。
医療的な処置、緊急事態の前には希望が通らないことも多々あります。

理想よりも「されたら嫌なこと」から考えた方がうまくいく!出産時のバースプランのつくり方の画像2
出産を怖がらず、できるだけ安らかな気持ちでいるのが一番!

出産で一番大事なのは「母子共に健康で生まれてくること」

当然のことか思う方も多いと思いますが、例えばタレントや周囲で素晴らしいだったという話を聞くと、自分もそういうお産を目指さなくては100点のお産じゃないというプレッシャーを感じる人もいないでしょうか。

私は出産前に通っていたマタニティヨガの教室で、さらにどういう「バースプラン」を伝えるべきかを細部にわたって指導されました。

・モニターを付けたくない
・促進剤を使いたくない
・会陰切開をしたくない

自然の流れに身を任せ、女性の神秘を味わい、するっと産むことをベストとしてメンタルや身体のケアの指導を受けました。

産後は講師に出産報告の詳細をメールし、それを講師が皆の前で読み上げて点数を付けるのが恒例になっていて

「なかなか産まれず大変でした。でも健康的に産まれてくれたので私にとっては100点です」というような報告も「彼女はこう言ってるけど、私からするとこういうお産は60点ね」などと批評していました。

それを聞いてかなり嫌な気持ちになりましたが、出産する時もなんだかそのイメージに縛られていて、結果的に破水から38時間かかり、促進剤も投入した自分の出産は良いお産ではなかったんじゃないかと、批評に怯えていたものです。

お産はなかなか予定や希望通りにはいかないもの。でも、産院と相談すれば信頼関係が生まれ、ママの心と身体の準備を整えることにつながります。不安やストレスを解消するバースプランを考えて、安らかなお産を目指しましょう!

Share!