お腹にいた時から産まれた日のこと、誕生日などの記念日、大変だったこと、嬉しかったこと…子どもに伝えてあげたい思い、瞬間を形に残すものとしてはアルバムが一番です。3歳頃までは本人の記憶に残らない時期。となれば、写真や動画、周囲や親が語る言葉でしか自分がどう育ってきたかわからないのです。
実家にある昔の大きなアルバムを何度も眺めたりしませんでしたか?
母親が作るアルバムを見れば、自分がどんなに愛され、待ち望んで生まれ、育てられたかが伝わります。産前、産後の写真を中心に作ったアルバムを「将来子どもがグレたら、これをそっと机におくつもり」と話してくれたママもいました。
意外に良かったです!「アルバム作り」が育児のつらさを癒してくれるかもしれない
27,529 View子どもが生まれてからというもの、ついつい撮ってしまうたくさんの写真。スマホやパソコンのフォルダには子どもの写真でいっぱい…でもそのままになっていませんか?楽しみに待っていた妊娠時期から出産の感動などまとめてしまえば、辛い育児の時期も見て癒され、なごめます。そして成長した子どもへの何よりのプレゼントとなるアルバム作りをご紹介します。
アルバムは子どもの記憶をつなぐツール
アルバムは子どもへの最高のプレゼント
出産後、私はよく「自分に何かあったら…」と考えるようになりました。もし今日、命が終わるようなことがあったら、この子にしてあげられるのは何だろう?
それを考えた結果、私が子どもをどれほど待ち望んで産み、育てたか、愛していたかを伝えるのはアルバムしかないと思いました。そして、スマホやSDカードに保存されている写真の中から、これぞというものを選んで、自分の思いを書き添えてまとめることに。
もちろん、そんな日がこなくても、子どもがもう少し大きくなったら、絵本のように、一緒に見て説明しながら、私がどんなに産まれる日を心待ちにしていたか、どんなに嬉しかったかを繰り返し伝えようと思っています。それは、スマホやPCの写真を見せながらでは、味気なく、伝わらないのではと感じたのです。
マタニティアルバムもおすすめ
まずは、妊娠がわかった日から、子どもが生まれた日までを一冊にまとめてみました。
妊娠判定薬にはっきり色がついて喜んだ日、安産祈祷に行った日のおみくじの写真、いちごの写真を貼って、つわりで急に食べたくなったのを夫が買ってきてくれて嬉しかったことを書き添え、2人で水族館に行った日の写真に「次は子どもと一緒だね」と話したことを書きました。
もちろんパンパンにむくんだ足や膨らんでいくお腹の写真も貼って、大変だったことやドキドキしていった気持ちの変化も書き添えました。また、お友達から贈ってもらったプレゼントもたくさん。ベビードレスやスタイなど、私が手作りしたものも写真に撮って残しました。
ちなみに超音波写真は感熱紙なので、数年経つと色褪せてしまうもの。真上から写真を撮るか、スキャンして印刷し直すのがおすすめです。
アルバムづくりそのものが子育てをハッピーに
こうしてアルバムにまとめてみると、実際は結構つらかった日々もバラ色だったと思えてくることに気づきました。
パソコンやスマホでフォトブックを作るのも良いのですが、長く綺麗に残る銀写真をプリントし、手で丁寧にデコレーションしてコメントを手で書き添えるアナログ作業が、育児の合間の癒しの時間になります。
育児はなかなか達成感が得難いものですが、1冊のアルバムを仕上げると、そのやりきった感と同時に、ここまではちゃんと育てられたというような気持ちの区切りにもなるのです。
私は常々「人生は編集できる」と思うのですが、育児アルバムでもそれを痛感しました。泣いて怒鳴って叫んでいた日々も、お食い初めや100日、初めての寝返り、お座り、立った日などの写真を並べれば、平穏で幸福な育児生活にしか見えません。
逆に、こんなに大変な思いをして育てたんだよ、という思いを伝えたければ、おっぱいを飲んでいる姿、イヤイヤ期で転がって泣いている姿などの写真を選んで、その思いを存分に書けばよいのです。
育児のつらさを和らげ、気持ちの整理もできる「アルバムカフェ」
アルバムをつくり始めたきっかけは、同じ子育て中の友人が誘ってくれた「アルバムカフェ」でした。
マスキングテープなどを使い、可愛らしくデコレーションしたアルバムを仕上げるワークショップで、生まれた日から退院した日、お食い初めなど100日目までの写真をまとめてみて、その楽しさに夢中になりました。ひとりでは結局やらなかったかもしれません。友人たちと一緒に写真を見せ合いながらのアルバム作りはとても楽しいものでした。
その後、アルバムカフェとは富士フイルムイメージングシステムズ株式会社が推奨する活動で、自分でも開催できることがわかり早速「アルバム大使」になってしまったくらいです。
まずは1冊作ってみて、手もとにおいて眺めていると小さくて頼りない赤ちゃんの顔を見ては癒され、大変だったことも思い出し、またこんなに頑張っていたんだから、と今、大変でもいいような気がしたりします。
意外と忘れてしまうことも多いので、育児日記代わりに初めて話した言葉やできるようになったこと、体重や身長、手形や足型も添えたりしています。生まれた日の新聞を縮小コピーして貼っている人もいていいなと思いました。
日々の子育てや家事などに追われて、いつかは作ろうと思いながら、後まわしになっているパパママも多いと思いますが、「マタニティ」「生後100日まで」「はじめの一年間」など区切りを付けると取りかかりやすいです。まずは1冊、小さなものから始めてみませんか?
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