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公開 2016年02月24日  

どうやったら発達の遅い子どもを理解できるのだろう?

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まわりより2歳ほど頭脳の成長が遅れていた息子にとって、小学校入学は4歳で入学することと同じくらい難しい経験でした。まわりの大人たちからは「なんでできないの?」と息子のできないことを認めてもらえません。「がんばったらできるんじゃないか?」と、できないことを息子のやる気がないせいにすることも少なくありませんでした。

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11030030707

小学一年生の壁を乗り越えられなかった息子

簡単な規律のなかで遊んでいた幼稚園・保育園時代と違い、小学校は一定の規律があり、先生の指導に従って子ども自身が動かなければならない機会がグンと増えます。

小学一年生の一年間は、”まわりについていけないことの連続”でした。長時間の学校生活は息子にとって重苦しそうでした。家では始終ぐずっていて、何もかも「お母さんがやって!」とママに丸投げ。できない自分にいらだち、学校で我慢したことを、家でぐずることで発散していました。

なにが得意で、なにが不得意かを知る

一年生の学校生活に支障をきたしていた息子。
二年生になってから、学校からすすめられて「WISC」という知能検査を受けることになりました。
WISCというのは、何が発達していて成長しているか、得意・不得意は何かということを検査するものです。

このWISCの結果で、色々なことがわかりました。
息子の場合は、目でみた情報や耳で聞いた情報を一時的に正確に記憶する能力が著しく欠如しているのでした。また言語理解の力が乏しく、言語による表現がまだうまくできないことが判りました。

どうサポートすればよいかが分かるようになった

WISCの結果で、本人にとってできること、できないことがわかると、どうサポートすれば良いか具体的に考えることができました。まだ一人で学校生活を送るのは難しいと判断し、支援員を派遣してもらいました。授業中そばについて、次すべきことを声がけしてもらいました。

忘れ物も多く、給食に使うランチマットや、お手拭などは何度買いなおしたかわかりません。
あまりに無くしてしまうため先生のほうで預かってもらい、使うときだけ先生から借りる、という方法をとったりもしました。
本人がまだできないことが何かわかると、どうサポートしたらよいか具体的に対策をとることができました。

他の子どもと比較しなくてすむ

得意・不得意が明らかになったことで、まわりの子どもと比べてしまうこともなくなりました。
「○○ちゃんは同じ二年生でちゃんとできるのに、なんであなたはできないの!」
そんなことを言って子どもを責めることもなくなりました。

できないことは、時がくればできるようになります。脳の成長が遅いだけだからあせる必要はない、と客観的に考えられるようになります。

「あれ、もしかして…」と思ったら知能検査を受けてみることをおすすめします。

WISC検査を受ける方法

一般的には、小児精神科のある病院や、都道府県・市町村などの教育センターで検査をうけることが可能です。
検査費用は市町村によって違うと思いますが、息子がうけた教育相談では無料で検査を受けることができました。
学校から具体的な指導を受けられない場合は、全国のお近くの教育相談より問い合わせてみてください。

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