子育ては幸せで、大変。わが子は愛おしくて、憎らしい。
20,280 View自分自身でもなかなか正確には把握しにくい親の心理。なんでイライラするんだろう。なんでモヤモヤするんだろう。そんな親の心の奥にスポットライトをあてていくこちらの連載「オヤノサイコロジー」。今回のテーマは、子育てが「幸せ」なのか「大変」なのか。
出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11015191471愛おしく憎らしい存在である我が子
今、何かの作業をしているとして、それを第三者によって、少しの猶予もなく、即、中断させられる。
再開のタイミングは、その第三者しだい。できるのは、じっと待つことだけ。
赤ちゃんのいるご家庭の親たちは、まさにそんな毎日を過ごしていると言えるのではないでしょうか。
料理、洗い物、洗濯、掃除、お風呂、買い物、仕事…。
食事やトイレや睡眠でさえも、例外なく、愛おしい我が子に中断させられてしまいます。
親たちは、子どもの時間軸の中で生きている
子どものいない場面であれば、自分の作業がいきなり第三者に止められてしまうことって、そんなに多くはないでしょう。
しかしそれが子どもとの生活においては、頻繁に起こりうるのです。
そのため、親たちは常にこどもの状況に合わせて自身の行動を決めていくことになります。
「予定を組む」のではなく、「予定を合わせる」と言ったほうが近いと思います。
まさに、子ども中心の生活。
親たちは子どもの時間軸の中で生きている、と言えるのではないでしょうか。
子どもとの生活は「幸せ」でもあり「大変」でもある
一方で、わたしたち親は、子どもからたくさんのものをもらいます。
それは、
成長を知る「感動」であったり、
無垢な「癒やし」であったり、
守りたいと思う「力」であったり、
共に生きる「喜び」であったり。
そういったものがあるからこそ、子どもとの生活を「幸せ」で「有意義」なものとして感じられるのだと思います。
ただ、時には子どもの時間軸で生きることに疲れ、「大変さ」のほうが大きくなってしまうこともあるのではないでしょうか。
決して、珍しいことではないと思います。
疲れることもあります。親である以前に、1人の人間ですから。
ストレスは愛おしさとは別のもの
子どもは、弱い存在です。
特に赤ちゃんは、周りからの助けがなければ、生きていくことができません。
だからこそ、親たちは赤ちゃんの世話を最優先する必要がありますし、そのことは、私たち親自身がよく知っています。
ただ、だからと言って、人の時間軸に合わせ続けることに対して、ストレスを感じない訳ではありませんよね。
ストレスは、愛おしさとは別のもの。
呑み込みすぎると、親自身が潰れてしまいます。
経験して初めて分かる「大変さ」
「簡単な家事に半日もかかってしまった。」
「今日もこれだけしか家事が終わらなかった。」
「集中して一つのことを終わらせることができたら、どんなにラクだろう。」
子どもとの生活の中で、そんな風に感じている方も、多いのではないでしょうか。
人の「やる気」は、「自分の行動を自分でコントロールできている」という自己決定感に大きく影響されます。
また「やり遂げた」という達成感も、ポジティブな気持ちを維持する上で、とても大切な要素です。
第三者に自分の行動が左右され続けるというのは、周りから見ている以上に、精神的にはしんどいものです。
この感覚は、実際に経験してみなければ、なかなか分からないことかもしれません。
すべては「幸せ」と「大変さ」のバランス
生きていれば、いろいろな「大変さ」があります。
それは、子育てに限ったことではないでしょう。
そして、「大変さ」の一方で「幸せ」もあるだろうと思います。
すべては、2つのバランスではないでしょうか。
「大変だ」と感じるのは、「幸せ」と「大変さ」のバランスが崩れているということ。
「大変さ」を受け入れるだけの「幸せ」が足りなくなっているということ。
たくさんの「幸せ」を感じればこそ、たくさんの「大変さ」も受け止めることができるのだと思います。
自分自身にとっての「幸せ」とは何か
では子どもと暮らす「幸せ」とは、いったい何でしょうか。
特に、男性がこのことについて考える際は、「妻の幸せ」や「こどもの幸せ」という目的にすり替わりがちです。
そうではなく自分自身にとっての「幸せ」とは何か。
わたしの場合、家族が増え、「仕事と家族のどちらを取るか」という選択に迫られる場面が増えていったことで、このことを真剣に考えるようになりました。
自分でも気づいていなかった潜在的な部分を見つめ直すことにもなりました。
そういう意味では、課題に直面することは悪いことではないんですよね。
「幸せ」の定義は人それぞれ。
自分自身の「幸せ」とは何なのか、みなさんのご意見もお聴かせいただければ幸いです。
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