3秒で印象は決まる?ベビーシッターさんから感じた「見た目」の大切さ
14,414 View“人を見た目で判断してはいけない”と言うけれど・・・“心が大事だ”とは言うけれど・・人の第一印象ってとっても大切です。ベビーシッターさんの例でお話します。
こんにちは。『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子です。人は第一印象で決まると言われます。
では、人は相手の印象をどれくらいの時間を見て決めると思いますか?なんと3秒~7秒と言われています。ほんの一瞬ですよね。
メラビアンの法則
では、その3秒は、相手のどの部分で判断しているのでしょうか。
“メラビアンの法則”というのをご存ですか。アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが初めて会った時にその人を認識する割合を以下の通り数値化しています。
・言葉や話の内容・・・7%
・口調、声の質、話す速さなどの聴覚情報・・・38%
・見た目や表情などの視覚情報・・・55%
なんと話の内容はたったの7%なのです。相手とじっくり会話してその性格や心を知る前に、ぱっとみた瞬間にほぼ相手のことを判断してしまうのです。
母からのプレゼント
息子を出産したとき母から、「ベビーシッター会社への支払いに使いなさい!」と使い方を指定される形で御祝い金として5万円包まれた封筒を渡されました。そこで私は、ネットで適当に調べて比較的安い“とあるシッター会社”に申し込みをしました。
まだ息子は生まれて数日しかたっておらず「何、もう、人に預けること前提にしているの?」と思いました。でも、目に入れても痛くないほど可愛い孫を、祖母が「他人に預けろ」と言うはずはありませんでした。
超過保護な母は、高齢出産で帝王切開して傷が癒えない私に対して「こんな身体で0歳の赤ちゃんの沐浴で身体を曲げるのはきついだろう」ということで・・・世話をする手が必要と考えて過保護なプレゼントとしてくれたお金でした。
やってきたのはちょっと感じの悪い人だった
業界内では安いとはいえ、それなりの費用でした。一時間2500円で最低3時間からの設定のため、1万円近くかかります。でも、やってきたのはおばちゃん風の人で、服装もなんだか清潔感のない感じでした。
赤ちゃんを扱うので頬ずりすることもあります。ですから化粧はしてこなくてもいいと思います。しかし・・・「服装くらい何とかなるでしょ!」と正直、思いました。それから、能面のように無表情で挨拶もあまりきちんとできない人でした。
家族に囲まれてやりにくいシッターさん
さて、沐浴のためにだけ呼ばれたシッターさん
赤ちゃんと二人だったら、どうやって世話をするのかチェックは入らないので気も楽だったでしょう。(最近はライブカメラを設置してパソコンやスマホから見るママもいるらしいですが)
でも、祖母、私、そして私の妹まで見張っている中での赤ちゃんのお世話がスタートしました。
家族は「△ちゃん、△ちゃん」とちょっと王様、王子様扱いして息子のことを呼んでいたのに、そのシッターさんは、息子をいきなり「△△△!」と呼捨てにしました。それを見ていた私たちは不快な気持ちになりました。また、そのシッターさんは子どもの扱いもとても乱暴でした。
その時、私は命よりも大事な子どもを預ける相手であるシッターさんに対してあまり良い印象を持てませんでした。そのため、そのベビーシッター会社は即刻退会し、新たに別のベビーシッター会社に登録し直しました。
感じのよいシッターさん
さて、その後、仕事があり子どもを預けなければならなくなりました。次に利用したベビーシッター会社は、前日に息子の世話をする担当シッターさんから電話がかかってきました。
「明日、そちらに参りますベビーシッターの■■■と申します。△△△様(息子の名前)にお会いできることを楽しみにしております。明日、スカートではなくパンツスタイルで伺っても宜しいでしょうか?」
会社の方針なのか個人の考えなのか定かではありませんが、その方から丁寧に事前に挨拶の電話があり、服装についてもわざわざ断りの連絡があったのです。
当日やってきたのは年齢的には40近い人でしたがズボンスタイルでも清潔感があり、上は白、下はすっきりとした紺のパンツスタイルの笑顔を絶やさない人でした。
私が仕事で家を7時間くらい空けて帰宅すると、シッターさんからの今日一日の報告がありました。
「△△△様は午前に4回冷凍母乳をお飲みになり、午後2時間ほどお昼寝をなさいました・・・」何だか子どもが人間として一人前に扱われている感じがして、とても嬉しかったです。
当時は、私自身が自分の子宮から出てきて3ヶ月くらいしか経っていない息子に対して自分の臓器の一部のように所有物化している感覚がありました。
けれども、このベビーシッターの言葉を聞いて「ああ、この子も立派な人格を持った人間なんだ。私の所有物ではないんだ」とはたと気づかされました。また、報告内容から察するととてもきめ細かく子どもの世話をしてくれていたことが想像できました。
決して最初のシッターさんは悪い人ではないとは思います。しかし、相手に与える印象というのはとても大きいので、身だしなみや言葉遣いは大切です。
お受験の面接で不合格になる親のタイプ
私には小学校受験の面接官をしている知り合いがいます。
その人が言うことには「もちろん、試験の結果やさまざまな資料をみて最終的には合否を決定するけれども、人が人を選ぶ行為。親御さんに対してドアを開けた瞬間に感じが悪い印象を持ってしまうと、この家族に入学してもらい、これから長い年月お付き合いしたいとは思わない」とのことでした。それは理屈ではなく感覚的に「いい感じの親、そうではない親」と直感してしまうのだそうです。
ドアを開けた時にぶすっとした顔をしていると、あまり良い印象を持てず、その後、着席してから「うちの教育方針はどうのこうの・・・・だから、こちらの学校に入学させたいと思いました」と言葉を並べても、面接官は既に耳にシャッターを下ろして話の内容なんかあまり耳には入らないそうです。
まさにドアを開けて着席するまでの7秒間の表情、立ち振る舞い、身だしなみが大事なんですね。
まとめ
人は見た目で判断してはならないと言いますが、第一印象ってとっても大事なんですよ。
「でも・・・・私、スタイルもよくないし美人ではないし」そんなこと思う必要はないのです。見た目とは顔のパーツではなく表情や服装が大きなポイントになります。それに表情や服装って今すぐに変えられますよね!
男性からも美人だけれども無表情な女性と、決して美形ではないけれど笑顔を絶やさない女性だったら後者が絶対にもてると私は思います。
皆さんも普段、先生をはじめ色んな人に会うと思いますが、その後の良好な人間関係を構築するためにも、相手を不快に思わせない身だしなみや言葉使いを意識することは大事ですよ。
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