先生という職業は聖職です。だから子どもに対して好き嫌いしたり、えこひいきするなんてもってのほかです。でも、先生だって感情を持った人間です。ですから、命より大切な子どもを預ける親も先生と上手にお付き合いすることが大切です。
今日は改めた方がよい親のタイプについて『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子がお話したいと思います。
保育園の先生とよい関係を築くために意識したい4つのポイント
16,355 View先生だって人間です。親が、当たり前のことを当たり前にやってくれればよいのですが、それをしいないがために、保護者に対してがっかりしてしまうことがあります。日中、長時間過ごす幼稚園、保育園で先生、だからこそ、先生ともよい関係をつくりたいですね。
先生の悪口を子どもの前で言っていませんか?
担任の先生に100%満足している親なんかいないかもしれません。でも、不満があってもそれを決して子どもの口にしてはなりません。「○○先生は指導力がないわね。隣の1年2組の先生が担任だったらよかったのにね」なんて絶対に言ってはなりません。
なぜならば子どもが先生のことを尊敬できなくなるからです。親の言葉は絶対的なものなので親の言うことを鵜呑みにします。それから、子どもは正直ですからうっかり「ママが隣のクラスの先生の方が教え方がうまいと言っていた」と先生に伝えてしまうこともあります。
もし、誰か相談したり愚痴をこぼしたかったら、子どもが寝てから夫と話したり、ママ友とお喋りするときも子どもが聞いていない場所で話すなど気をつけましょう。
連絡帳を書いていますか?
幼稚園、保育園、学校、学童クラブには家庭との連絡ノートがあります。
子どもが数人いるとお母さんは連絡帳も2名分、3名分となります。連絡帳一人あたり2種×3名分、合計6冊!しかも毎日のことなので書くことが負担になってきます。
でも、保育士だって大変なんです。担当生徒×20名分、今日あったことを一人一人の顔を思い出しながら書いています。それなにに保護者欄が未記入だったりするとガックリきてしまいます。
それから、保育士だって人間です。「この子はよく観察しておこう」など子どもをえこひいきするつもりはなくても「きちんと書いてあると親の子どもをしっかり見ていよう」思うのが人の心だったりします。
どんな態度で先生の話を聞いていますか?
話を聞いていてもこんな親はNGです。
例えば、保護者会のときこんなことしていませんか?
×腕を組んで聞いている
×足を組んで聞いている
×下を向いたままでいる
×体が後ろへ反り繰り返っている
×数分おきに携帯をちらちら見ている
×居眠りしている
×反応しない
これでは「あなたの話を聞きたくはありません」の態度だと思われても仕方がありませんね。本人はその気はなくても相手にはそう取られてしまうのです。たとえつまらない話でも次のように演じましょう。
○体を前のめりにして聞く
○首を縦に振ってうんうんとうなづく、納得しなかったら首を傾げる。
○わからないことや質問があったら黙っていないで質問する
これを意識することで、で先生にも「ちゃんと聞いてくれているな」「ちゃんと反応してくれる」と伝わりますよ。
先生に挨拶していますか?
「保育料を払って預かってもらっているんだから、いちいち挨拶をする必要はないわ」と黙ってやって来て、いつの間にか幽霊のように立ち去ったりしていませんか?
朝、送ったとき園の入り口で担任に「宜しくお願い致します」。連れて帰るときは「ありがとうございました」と挨拶するのは最低限のマナーです。その親の姿勢を見て子どもも自然と挨拶をする子どもに育ちます。
これは大人の話ですが、ある社員がインフルエンザで1週間休みました。休養前に「●月●日までお休みいたします」ときちんと電話をしてきました。そこまではOKでした。
ところが、出社したとき黙って席に着いて仕事を始めました。上司が「1週間の間、きみの仕事を皆が分担していたんだから一言、挨拶しないとダメだよ」と注意をしました。すると「休む前にちゃんと“今日まで休む”と連絡したはずです」と反論されました。
休む前に連絡を入れたとしても出社したときは「私は留守の間、ご迷惑をおかけしました。今日からまた宜しくお願いします」と挨拶するのがマナーだと思います。この人は幼い頃から親が挨拶しない後姿を見ていたのかもしれません。
まとめ
人はみんな“認めてもらいたがっている動物”です。いじめだって「無視される」のが一番つらいんです。“愛情の反対は無関心”という言葉もあるくらいです。
私が保育園、幼稚園、幼児教室の先生として長年多くの保護者と関わってきた中で実際に感じていたことを今日はまとめてみました。
先生という仕事は聖職と言われますが、先生はマリア様でも聖人君子でもありません。先生だって感情をもった人間です。大事な我が子を預ける相手です。子どものためにも「あの親の子だわ」と悪い印象で見られないように気を付けましょうね。
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