1歳を迎えると、急激に要求をする機会が増える子どもたち。まだ言葉で表せませんが、食べさせて。や、これがいい。など、何度も同じ要求をしてくるようになります。要求し、それに答えてもらえることで「基本的信頼感」を学習しているのです。基本的信頼感とは、自分は何者にも愛されていて、自分以外の人を信じても良いという、心のあり方を表したものです。この頃に何度も同じことを要求してくるのは、私愛されてる?ということを確認し、あなたを信じてもいいのよね?と試している時期なのです。
そのため、できるだけ要求に答え、飽きるまで何度も付き合ってあげてください。
子どもの気持ちにどこまで寄り添えばいいの?子どもへの寄り添いかた
2,142 View「この絵本読んで!」「自分でするの!」「これがいいの!」など、自分の主張をしてくる子どもに悩んではいませんか?どこまで寄り添ったらいいのか、どのように線引きをどこからしたらいいのかをまとめました。
なんで質問や要求ばっかりするの?
できない時には「できない」と伝えてみましょう
そうは言っても、ママもやらなければならないことはたくさんあります。やりたいことだってあると思います。欲求を満たしてあげられない時が必ずあります。そんな時は、子どもにきちんと伝えてあげましょう。1歳になれば、ある程度ママの言っていることはわかっています。ママ自身が今何をしているのか伝えれば、子どもたちには伝わります。
今は、人にも考えがあることを理解するためのトレーニング期間
「できない時はできないと伝えましょう」と言うと、「そうやったら、泣きませんか?」と聞かれることがたくさんあります。自己主張をする時期ですから、子どもは当然泣きます。ママの言っていることが伝わると言っても、きちんと理解して聞き分けがよくなるわけではありません。
言ってることはわかる。でも、自分は◯◯してほしいのよ!と自己主張をしてくるのです。
ではなぜ、泣くことがわかっているのに、ママのしていることをわざわざ伝える必要があるのでしょうか。
理由は、この時期には、人にはできないことだってあるんだと理解していく時期だからです。自分と人は別物だと境界線をひくを学んでいく時期でもあります。ママがきちんと「できないよ」と伝えることで、徐々に「人には人の考えがあるんだ」と理解していきます。いつでも自分の思い通りになるとは限らないということも、時には態度で示してあげましょう。
事前にママの予定を伝えておきましょう
理解するまでの辛抱だと思っていても、親としてはあまり泣かせたくないですよね。あまり泣かせないためには、伝えるタイミングが大事です。
大切なのは、事前にママのすることを伝えておくこと。このときのポイントは、「◯◯できない」と伝えるのではなく、「◯◯する」と、お母さんのこれからの行動を伝えてあげましょう。例えば、「洗濯物を干してから、一緒にしようね。」や、「ご飯を食べたら絵本読もうね」などです。その時間はやると言ったことを優先するようにしましょう。
強い心を持って対応して
最初は必ず、なんで聞いてくれないの?と、子どもは泣いてしまいます。それでも一度言ったことは曲げないようにしてみましょう。泣かせることについて、心に傷をおわせてしまうのではないかと、心配になるママも多いでしょう。しかしこれを乗り越えれば、自分以外の人には、その人のやりたいことや自己主張があるのだということを理解できる子どもに育ちます。だからこそ、強い心を持って対応しましょう。
しかし、ずっと泣かせているのもつらいものです。泣いてしまった時間以外のところでスキンシップや絵本を読むなど、遊ぶ時間を大切にしてあげることで、カバーしましょう。
笑っている時に積極的に関わろう
今まで「泣くこと」で色々なことを伝えてきた赤ちゃん。大きくなり言葉が話せるようになっても、泣けばわかってもらえる!と思っている時期がまだ続きます。そんな時期に、ママがやることを優先していると自分の主張が通らずに泣いてしまうことが多くなりますが、ここでママが関わってしまうと、この後もっと泣くようになってしまうことも。これは、泣けばわかってもらえるんだ!という学習が続いてしまったためです。
それを防ぐためにも、笑っている時に、よりスキンシップなどをして子どもと関わってあげると良いでしょう。こういう時はかまってくれるんだと、具体的な部分を学習していってくれることでしょう。
まとめ
思い通りにいかないこともあることを学ぶことはとても大切です。泣きながら学んでいくこともあるのです。ママも泣かせることで学ぶことがありますよ。子どもの将来を想像しながら心を強く持つようにしましょう。
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