数年前から健康食、ナチュラルフード、いろいろな食にまつわる情報がたくさんあふれています。産後はなにを食べたらいいのかな?と悩む方も多いかもしれません。産後のおすすめの食事をお伝えします。
産後に食べてほしいものって?
産後は時間がない!?
産後すぐの新生児~生後3か月くらいまでの赤ちゃん(ねんね期のピーク)には、たくさん泣いて、お母さんが何もできずに抱っこしっぱなし!という日もあります。寝返りやはいはいなど、ばたばた動きはじめてからも、毎日赤ちゃんから目が離せずに、ゆっくり座ってごはん食べれるの日が来るのかと疑問に思うほど、バタバタした時間を過ごすことになるでしょう。
そんな時、私を助けてくれたのは「おむすび」。お米を炊いておけば、あとはなんでも良し。炊き立てのあとすぐに何個か作っておけば、時間がたっても美味しく食べられます。海苔も食べる直前に巻けばパリパリで美味しく、疲れた体にはシンプルな塩おむすびが染み渡ります。
また母乳を続ける人には特に、しっかりとご飯を食べてほしいと思っています。何百年も前から米を食べ着つけていた日本人。そのDNAに響く、ソウルフードのご飯は、最もエネルギーチャージが出来る食材のひとつです。
温かい物をいただく
産後はとてもバタバタしていますので、気が付くと家族一緒に出したご飯が私の分だけすっかり冷え冷え…なんてことも。産後の体には温かいものを取ることをおすすめしていますので、そんな忙しいお母さんたちにぜひ活用してほしいのが「お味噌汁」。発酵食品が身体によいことが科学的にも証明されてきていますし、野菜をたくさん取れる点もお味噌汁の魅力です。忙しすぎて水を飲むことすら忘れてしまう人がいるくらい、慌ただしい産後。ぜひ「汁物」を温かくしていただくことをおすすめします。
産後の身体はとくに冷えやすくなります。温かい物を食べると、暑いときには汗がでてさっぱりしますし、寒いときには体の中から温めることができます。
旬の栄養を意識していただく
温かい汁物の中に、ぜひ入れていただきたいなと思うもの。それは、旬のお野菜です。これにはとても大事な意味が込められています。「旬」にとれたものは、その植物の力を十分に発揮し、無理のない形で生き生きと育ったものです。そのため、旬の方がそうでないものよりも栄養素が濃い、ということが、科学的にも検証されています。
また、自分たちの「風土」にあう食べ物も大切。北は北海道、南は沖縄で、気温差が10度以上もありますから、育つ植物や生きる人の心地も大きく変わってきます。そういうことも意識しながら日々の食事を考えるだけでも、気分転換にもなるでしょう。
豊かな自然と四季の日本にいるからこその食生活。産後はおむすびと温かいお味噌汁を中心に、常備野菜や良質なたんぱく質をとり、心地よく過ごすことで、身体も心も整ってくるでしょう。
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