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公開 2016年03月18日  

【現役園長が教える!】入園前にトイレトレーニングを済ませなくては…と悩んでいるパパママさんへ

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私が園長を務めるともべ幼稚園では、入園をひかえたお子さんをもつ保護者の疑問や不安をお聞きするため、「しあわせ相談室」というイベントをおこなっています。今回、そこでも毎年必ず話題になる「トイレトレーニングについて」お話させてください。


入園前の保護者の悩み第1位は…「トイレトレーニング」

入園をひかえたお子さんをもつ保護者の皆さんが、1番不安に思っていてご質問いただくことが多いのは「トイレトレーニング」についてです。

幼稚園に入園する前に、トイレトレーニングは完了していなければいけないか?

この不安・疑問に対する答えは、それぞれの園によって異なります。
おむつが完全にとれていることを入園の条件にしている園もあるようですが、ここでは私が園長を務めるともべ幼稚園の場合についてお話しします。

入園前におむつはとれていないといけないの?

「入園前におむつはとれていないといけないですか?」

この問いに対して、ともべ幼稚園では「焦らないでください」とお答えしています。


保護者の皆さんは、入園前になるべくおむつが取れるようにしないと…と、入園前から頑張ってトイレトレーニングをしてくださいます。

しかしそのご家庭でのトイレトレーニングであっさりおむつがとれる子もいれば、中にはとれない子もいます。

そうすると保護者の方は「うちの子だけおむつなんて恥ずかしい、どうしよう」と不安と焦りを募らせていきます。
何が何でもトイレトレーニングを済ませなくてはと、ぴりぴりと緊張している中でトイレトレーニングを行うようになっていき、それが返って、子どもがうまくトイレトレーニングができない理由になってしまうこともあるのです。

そんな時私がお伝えしているのは、「おむつがとれるのに時間がかかる子どもの場合、家庭内だけでトイレトレーニングをすることが効果的でないことがよくある」ということ。

幼稚園(保育園)でいろいろな刺激を受けるなかでトイレトレーニングが完成していく場合が多いのです。

園におけるトイレトレーニングの方法とは?

園におけるトイレトレーニングの一つの特徴でもあるのが、教室の中にトイレを設置していることです。

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教室の中にトイレがあります。(2歳児、満3歳児クラスの場合)

子どもは、同じ年齢でも個人によって成長のスピードが違います。
その違いがあるからこそ、子どもたちは互いに刺激しあって成長していくのです。

トイレが教室内にあるのは、そんな子ども達の相互作用がトイレトレーニングでも起こるようにするため。

トイレトレーニングが完成している子どもたちは、この教室内のトイレで、何の抵抗もなく用をすましていきます。
その様子をトイレトレーニングがすんでいない子ども達は見て、「何をしているのだろう?」と興味を持っていったり、中にはその子の真似をして、トイレに腰をかける子が出てくるのです。

そうすればしめたもの!

こちらから過度に働きかけなくても、子どもたちは自らトイレトレーニングの完成の道を歩んでいきます。

またトイレが子どもにとって「イヤな場所」にならないことも大切です。

そのためともべ幼稚園では、子どもが好きなキャラクターを使ったりしながら、明るい雰囲気作りをしています。
ご家庭でもぜひ試してみてくださいね。

園と家庭のタッグマッチで子どもをサポートしよう!

保護者の中には、「トイレトレーニングは幼稚園でするものだから、家庭では何もしない」という方や「幼稚園で頑張ってトイレに行っているのだから、家に帰ってきたらおむつでいい」という方がいらっしゃいます。

しかしおむつは、幼稚園(保育園)だけでとれていればいい、というものではありませんよね。
いつかは完全にトイレで用を足せるようになってほしいと思っているはずです。

そのためには、「園と家庭がタッグを組んで取り組んでいくこと」が大切だと私は考えています。

子どもの中には、園の中ではしっかりしていても家庭に帰るとつい甘えが出てしまうという子もいます。

各家庭においても、お子さんがきちんとトイレに行けるように指導してもらい、園と家庭が同じ方向を向いて進んでいくことが、子どものトイレトレーニング完成への近道なのです。

トイレトレーニング中、これだけは言わないでください!

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入園前にトイレトレーニングをしているお子さんに声をかけるとき、特に注意していただきたい言葉があります。


それは「トイレに行けなければ、幼稚園にも行けないからね」という言葉です。


多くの子どもは幼稚園という新しい環境に対して不安を感じています。
できれば幼稚園に行かずにそのままおうちにいたい!と思っているものです。

そんな子どもに「幼稚園に行けない」などと言っては逆効果です。
むしろ、トイレに行かなければ幼稚園に行かなくてもすむと考えてしまうかもしれません。

またそのような言葉かけは、子どもにプレッシャーを与え、子どもが尿意を我慢してしまったり、幼稚園のトイレに行きたがらなくなるなど、トイレトレーニングが進められない事態を起こす可能性もあるのです。

保護者の皆さん、決して焦らないでくださいね

冒頭でも述べましたが、ともべ幼稚園では、トイレトレーニングに関して「決して焦らないでください」と保護者の皆さんにお伝えしています。

子どもたちは、早い遅いの差はあれどいずれトイレに行けるようになります。

お子さんがある程度の年齢になってもおむつがとれそうにないなど、心配な場合には医師と相談する必要があるかと思います。ですが、まずは保護者は焦らずに、子どもに無用のプレッシャーをかけないことが大切です。

もうすぐ入園だからと焦らずに、園と家庭が協力し合いながら、お子さんのペースでトイレトレーニングを進めていきたいですね。

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