幼児期の親子のコミュニケーションがカギ!自己肯定感の高い子どもを育てる5つのポイント!
33,026 View日本人は大人になっても低いと言われる「自己肯定感」。自己肯定感の高い子どもに育てるには、幼児期の親子のコミュニケーションが重要なカギだといわれています。自己肯定感を高めるための方法を5つのポイントに絞って考察してみました。
日本人は大人になっても低いと言われる「自己肯定感」とは?
自己肯定感とは、長所だけではなく短所も含め、自分を肯定する感覚のことをいいます。
たとえば、自分が就きたい仕事があったとします。しかし、確実にこなせる自信がない場合、つい「どうせ自分にはこなせそうにないから」といって諦めたりしていませんか?失敗するのではないかと不安になってしまったりしませんか?
もしくは、常に誰かの役に立っていたい。必要とされていないと不安になることはありませんか?
自己肯定感が高いと、失敗を恐れず挑戦する意思、人を思いやれる気持ちや社会のルールをしっかり守ることができる誠実さが養われます。また、誰かに認められる事に依存し、不安になることがありません。
そして、この自己肯定感を育てるポイントは、幼少時の親子のコミュニケーションが重要なカギを握っているといわれています。
幼い頃から自己肯定感を育む効果
社会的なルールや、思いやりなどといった、大人では常識の感覚は、この自己肯定感が基盤となって身についていきます。
自己肯定感は、自分を大事にできるということ。自分を大事にできる人間は、他人も大事にできることにつながります。
幼い頃から、自己肯定感を育むことは、心に余裕があり、人間味のある豊かな人物に育てること。そして、そういった人間の周りにはたくさんの人間が集まり、支え合える良い人間関係が築かれていく傾向が多く見られます。
自己肯定感が強い子どもは、自分に自信を持つことができ、あらゆる事に挑戦していく強い意志を持つことができます。また、自分の存在価値を知っているので、人の意見に左右されない自立した人間へと成長します。
しかし、自己肯定感が低いと、自分の将来に対しても消極的で、やりたいことや得意なことを見つけることができない、口にすることができない人間になってしまう可能性があります。
「どうせ自分には向かない」「うまくできる自信がないから」と、すぐに諦めてしまい、失敗を恐れるあまり、何かやりたいことがあっても自分からは挑戦できないことも。
自己肯定感を育むには、幼い頃からの経験の積み重ねが重要になります。もちろん、その経験を肯定し、確固たるものにしていくのは誰でもない、親の存在なのです。
自己肯定感を高める育児①結果ではなく努力の過程を褒める
失敗しても、頑張ったその過程に目を向けるようにしましょう。親が自分の頑張りを認めてくれることは、子どもに安心感を与え、失敗を恐れずまた挑戦する気持ちを持続させることができます。その挑戦は成功につながり、次々に新しい目標へ進むことができるようになるでしょう。
「この前はできなかったのに、こんなにできるようになったね!」「1位じゃなかったけど、○○の走る姿はかっこよかったよ」など。感じたことを、ポジティブに口にすることで、子どもは、親が自分を見ていてくれていること、愛してくれていることを実感することがでます。このことは、自信と自己愛につながります。
子どもが積極的な姿勢を持てるだけでなく、これらの行為によって、子どもは親に依存をするのではなく、信頼ができるようになります。
おとうさんやおかあさんが、ため息をついて眉間にシワを寄せている表情は、子どもにとってはトラウマにもなりかねません。親や、他人の顔色をうかがい、常に萎縮した人間に成長することもあるでしょう。
自己肯定感を高める育児②子どもの感情に共感する
幼い子どもの、「かまって欲しい」という欲求はとても強いですよね。親がどんなに忙しいときでも調子が悪いときでも、お構いなしに全身全霊でぶつかってきます。
どんなときでも・・・というのは、なかなか難しいことですが、できる限り答えてあげたいところです。
「それはよかったね」「うれしいね」「よくできたね」「悲しいね」と声にして、話を聞いてあげましょう。言葉で表現できないことは表情で探ってあげるとよいでしょう。子どもは親のことを、一段と信頼ができるようになるはずです。
もちろん、親の方も子どもの内面の成長に感動する機会が増え、一段と子どもを愛おしく感じることができるでしょう。子どもに頼られているという実感は、親としての自信にもつながります。実は、子どもにとって良い効果だけではなく、親にも効果的なのです。
また、この習慣は子どもの情報をいち早くつかめる良い機会となり、大きくなってからも何でも相談できる関係を築くことに役立ちます。
自己肯定感を高める育児③ありのままの状態を受け止めてあげる
子どもがどんな状態でも、全部ひっくるめてありのままを認めてあげましょう。「どんな状態のあなたでも、ママは(パパは)あなたが大好きなのよ」と接することができれば、子どもは自分を好きになることができるようになります。
叱る必要があるときでも、「決してあなたのことを嫌ったわけではないのよ。これは良くないことだから、しないようにしようね」と諭すようにしましょう。頭ごなしに否定すると、子どもは自分自身が否定されたのだと感じてしまう場合があります。
強く叱ってしまった場合も、ぎゅっと抱きしめて「ママは(パパは)あなたが大好き」ということを伝えましょう。
また、グズってしまう時や、かんしゃくをあげてしまうときでも、子どもなりに理由があるのかもしれません。「いつものワガママだから」で済ませてしまわずに、様子を見てみましょう。子どもの行動を受け容れようと意識することによって、見えてくることがたくさんあります。
子どもはこの体験を通して、自信と親への信頼を覚えることでしょう。
自己肯定感を高める育児④できることを一緒に見つける
幼い子どもには可能性が無限にあります。どんなことに興味を持つかも、個性次第です。しかし、場合によっては手引きをしてあげる方が良いこともあります。
一緒になって、その子のできることを見つけ、その成長をともに喜ぶことはとても重要な経験となります。少しハードルの高いことでも、「自分でできる」という体験をし、記憶にとどめることは自信と挑戦する気持ちを与えます。
子どもだけでは見えない世界も、親と一緒なら見ることができます。たくさんのチャンスを一緒に見つけてあげることで、世界が広がります。また、「大丈夫、あなたならできるよ」と子どもを励まし信じてあげることは、子ども自身の自己信頼にもつながります。
こういった経験を積み重ねることによって、自ら行動し判断できる人間に育っていきます。そしていずれは、将来にやりたいこと、なりたい自分をしっかり思い描くことができる大人に成長していくことでしょう。
自己肯定感を高める育児⑤小さな成功体験を積んで褒める
子どもが片手で握ることができる大きめの木片を、たった2つ積み上げることができる様になるまで、驚くほど時間がかかります。その間、どれだけもどかしい時間を親が過ごす事でしょう。
たったこれだけと思う、この動作も子どもにとっては大変な事なのです。そして、これを乗り越え、継続することは立派な成功体験につながります。この小さな成功を褒めた時の、子どもの表情を覚えていますか?親に認めてもらえる、喜んでもらうことがこんなにうれしいことなのかと感じさせられる笑顔です。この一歩一歩を踏みしめ、彼らは成長していきます。
成功体験は、無数に散らばっています。クレヨンを持つことができたこと。点を書くことができるようになったこと。スプーンで食べ物がすくえるようになったこと。苦手なお野菜を食べられるようになったこと・・・大人にとっては些細なことですが、親が認め、褒めることによって、子どもは達成感を得ることができます。その積み重ねは、自己肯定感を育みます。
まとめ
いかがでしたか?自己肯定感とは、こんなに奥が深いものだったのですね。
私も先日から気になっていた息子の不可解な行動について、根気よくたずねてみたところ、その行動の原因が発覚。今までそれをやめさせようと必死になっていましたが、実はちゃんと理由があったのです。
息子は理解してもらえたことを喜び、以前よりできることが増えたように感じます。その飽くなき、挑戦心に感服してしまいます。こんなことの積み重ねで、子どもも親も成長していくのですね。
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