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公開 2015年04月16日  

働くママの保育園選び~11月出産の私の場合~

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産後は育児に加えて、出産祝いのお返しやら赤ちゃんの準備やらなにかと時間がありません。そして仕事復帰と保育園。それは産後、次に来る大きな悩みの種。産休に入るまで、なんの知識もなく、何の準備もしてなかった私が「したこと、調べたこと」とは。働くママのヒントになることをお伝えします。

出典:https://www.flickr.com/photo.gne?id=8996079017

産休前にできること

産休前、引き継ぎもあるので意外に仕事は休めません。ですが市役所は平日しかやっていないので保育園の相談もできず、困ってしまう方も多いのではないでしょうか。まずは市役所の保育園を管轄している課で電話をして、来年度の保育園資料ができているか確認しましょう。せっかく身重で市役所にいったのに無駄足は避けたいところです。

私の区では、11月中旬にならないとあたらしい資料ができあがらないという回答でした。でも調べてみると、区のホームページは更新されていて、認可保育園の説明会の日程がすでに出ていました。ほとんどの実施は10月。予約制です。



私立の認可保育園は自社のホームページをもっていますが、区の保育園はホームページがないことがほとんど。園の様子や情報が全くと言っていいほどありません。どの園を希望するかは自分の目、ママ友からの口コミが頼りです。

そこで、まずは通える範囲で、保育園の方針などが自分と合うところをリサーチして探しておきました。そして会社や友達で、すでに保育園に預けているママ友に「どうしてそこの保育園に入れたのか」など、入園させるにいたった「決め手」を聞いておきました。

保育園の決め手

それぞれ保育園の決め手はいろいろあるかと思います。家から園までの距離、保育時間、日々の習慣や教育、保育以外での活動などなど。



私の場合、まず「清潔感」が最優先でした。

なぜならば0歳児はたいてい防災上も1階のことが多く、庭園があると砂埃がすごい!という話をよく聞いたのと、庭園などはあまり必要ではないので(ねんね時期がほとんどなため)、母からの免疫が薄くなる時期でもあるし、埃やハウスダストのアレルギー持ちな私の子なので、更に気にしました。ただ1、2歳では庭園付のほうが思いっきり遊べるので、転園も視野に入れて選択しました。



清潔感の次に大切にしたポイントは、「食に対しての取り組み」がしっかりされているところです。

我が家は食べることが大好きなので、食べることを好きになってほしい、そういう思いとしっかり食べてほしい、という思いと、食の大切さやマナーなどを大きくなっても大切にしていきたいと思っているので「食育」の優先順位が上になりました。



そして3つめは、保育士さんの数がちゃんといることです。

東京都の規定では年齢のクラスと定員人数にたいして保育士の数が決まっていますが、それより多いこと、少ないこともちらほら聞くので、実際に確認する必要がありました。



各家族、家庭において決め手となる優先順位は異なるかともいますが、保育園の情報は自治体から配布される資料では不十分で、必ず口コミや実際目で見て話を聞くことが必須だと思います。特に0歳時期に預けるのであれば園との信頼関係は必須。納得のいく保育園選びをしたいですよね。

産休に入ってからの保育園説明会

11月出産の私にとって、10月の説明会は臨月になっていて体も重く、説明会にいくのも一苦労。私のように臨月の人はほとんどいませんでした。

最初に見学した「私立の認可保育園」は食育に特に力を入れていること、男の保育士さんもいること、園ができて間もなくきれいなこと、すぐそばに緑の多い公園もあること、小さな栽培ベランダや屋上があることなどが魅力でした。

次に行ったのは「認証保育園」。自分でも認証と認可(東京都の場合)の違いが全く理解できないまま説明会に参加しましたが、そこでいろいろなことを知りました。

認証保育園とは

認証保育は東京都独自の制度で、認可の基準を緩和して企業が参入できるようにした制度です。

認証保育園は、対企業とのやりとりとなるため、よく聞く「点数制」や区との面接、決まった次の付から就業しないといけない、働いてないといけないなどなどの規定が異なります。実際私が説明会に行った保育園は「認可の保育園と併願ではなく単願であれば入れます」ということでした。仕事復帰まで少しでも子どもと一緒にいたく、毎日預けたくなかった私は、毎日保育園に通わなくても、月謝さえ払えば週に2回くらい通えばOK、仕事復帰まで保育園のキープという感じで入園する人もいるということを知りました。

認可保育園と認証保育園との違い。

認可保育園と認証保育園では、入園の仕方が大きく違いますが、その他の保育や施設の面でも違う部分がいろいろあります。認証保育園は企業がしているので、保育費を払う分のケアや教育費も込みになっていました。場所によって認可保育園は保育費のほかに「暖房費」「積立金」「体操教室代金」「外部教育者のセミナー」などの代金を別途召集します。その他使用済みおむつの持ち帰り(廃棄処分代金がかかるため)や布団の毎週の持ち帰りなどがあることもあります。

認可保育園の保育費って??

認可保育園の保育費は、前年の家庭の収入の税金で決まります。産休をとっていた方の場合、前年の収入が低くなり、安くなるケースもあります。



そして忘れていけないのは、認可保育園の保育費は区によって全く違うということ。同じ収入でも、同じ東京都でも倍くらい違う場所もあります。「認可じゃないと安くない!」などと勝手に思っていると、認証と変わらなかった、最終認証よりも高くなった、変わらないという人もいます。また、区によって認証保育園の補助金もありますので、すべても加味したうえで自分が預けたい保育園を選定していくのがいいと思います。

最後に決めた保育園。

最終的に私は認証保育園にきめました。

自分の優先順位に当てはまっていたこと、保育園の雰囲気はもちろんですが、長期での慣らし保育として、早めに入自分が復帰がしたい時期にスタートさせたかったからです。そして園長先生の計らいで、5月入所、週2回から短時間スタートをすることにしました。

入園後の様子。そして今。

入園後、最初の一週間は慣らし保育で2~3時間保育でした。まだミルクしか飲めず、ハイハイもできない娘からすれば、訳も分からず突然預けられたので、常に泣いていました。預けるときに大声で泣かれた時ももちろんありました。お昼寝もうまくできず、白湯すら飲まないこともありました。

でも2週間もするとミルクもしっかり飲み、お昼寝も少しづつできるようになってきました。昼寝10分しかできなかったのに、30分、1時間とできるようになりました。



時には保育士さんに育児の相談をしたりすることもありました。なんといっても保育士さんはプロ。おかげで初めての育児で安心したこともたくさんありました。



そして10月に仕事復帰がきまり、生後11ヶ月で週5日、1日9時間の保育がスタートしました。10月の復帰に向けて、週1日→週3日、週4日と保育時間を増やしていったこともあり、自然にスタートすることができました。自分の体も徐々に長時間保育になったので、長時間おっぱいを吸われないことによる胸のはりにも慣れてきたので、あまり苦しむことも詰まることもありませんでした。ただ、仕事復帰をしても食事は完了食になっていなかったですし、授乳中だったので、仕事の合間に搾乳→冷凍して次の日の保育園に持参していました。



いま我が子は1歳2か月。保育園にも元気に通っています。もはや預けるときに泣くこともなく、さっさと自分を呼ぶお友達のところへ行きます。そして元気に「バイバイ!またあとでね!」をします。

保育園の選択はいろいろです。

いろんな問題や事件事故が起こることもあるので、最初は本当に不安でした。自分の「働く」という選択すら、いけないことなんじゃないかと思ったほど。でも今は、預けてよかった!この保育園に決めてよかった!と思っています。



認可、認証、認可外、保育ルーム、などなど、どこがいいかということは一概には言えませんし、ダメというものもありません。だからこそ、ぜひ大切なお子様を預ける場所をちゃんと見て、調べて、相談し、納得して預けてほしいとおもいます。



また私の区(新宿区)と他区、地域では内容が異なることがありますので、

お住まいの自治体で詳しく調べて是非参考にしてください。

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