こんにちは!『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子です。
相手に「これこれこういう行動をしてほしい」と思ったとき、普段、どんな言葉をかけていますか。
「お菓子欲しがるのやめなさい!」は、ちょっと言い方を変えるだけで、こんなに伝わる
74,843 View子どもに対して「お菓子欲しがるのやめなさい!」「売り物を触ってはいけません!」と叱っていませんか?でも、ちょっと言い方を変えるだけであなたの気持ちは、お子さんに届くかもしれません。
夫婦関係でこんなこと、ありませんか?
夫からの言葉
「子どもの世話を手伝ってやろうか・・・」
「皿洗い、協力してやろうか・・・」
と夫から言われたらどう感じますか?
“いただきます”も、“ごちそうさま”も言わずに黙ってご飯を食べて、ムスッとしている夫よりはマシかもしれません。新婚直後のホヤホヤ時代、目がハート時代はこれでも通用するかもしれませんね。
でも、こんな言い方をされたらだんだん「なんで“やろうか”がつくの?」と思ってしまいます。子育てはパパとママでやるものなのに「手伝ってやる」「協力してやる」はなんだかいただけない言葉ですよね。
主語を変えてみよう
あなたも同じように、夫に対して「家事をやってくれてあなたは偉いわね」「子育てしてくれて感心ね」と言ったとしたら、夫はちょっと不愉快かもしれません。それは、先ほどの例であなたが感じたように、あなたの言葉が夫に対して“上から目線”だからです。
夫を主語にするのではなく、妻であるあなたを主語にしてこんな風に言ってみてはどうでしょうか。
「家事をしてくれて、私はとっても助かるわ。ありがとう」
「子どもの面倒を見てくれて、私はとても感謝しているわ」
主語を自分にした「I(アイ)」メッセージで伝えた方がきっと人間関係はうまく行くと思います。
親子関係でこんなことありませんか?
これって夫婦間だけではなく親子関係も同じなんですよ。
子どもがお菓子をほしがって地べた泣きした時
スーパーでお買い物、子どもが「お菓子買って、買って!」と騒いだとき、「ダメ!今日は買わないって約束したでしょ!」「そんなにわがまま言うんだったら今度から一緒にお買い物に連れて行かないからね!」とつい言ってしまいませんか?
レジ横に置かれた飴やガムが目に入り欲しくなるのは、人間の欲求として当たり前です。お菓子を欲しがることは悪いことではありません。
もし、子どもがお菓子を欲しがったら、頭ごなしに“ダメ”と言うのではなく、親の気持ちを次のように主語を親にしてアイメッセージで伝えてみてください。
「ママはイヤだな」
「ママは買いたくないの」
「今日は夕飯だけを買いに来て、お菓子を買うお金がないの」
「お菓子、美味しそうだね。でも残念だけど今日は買わないのよ」
ゲームの音量が大きすぎるとき
親はテレビを見たいのに、子どもがやっているゲームの音量がちょっと大きかったとしましょう。テレビの音が聞こえないと「ゲームがうるさい!」とか「ゲーム止めなさい!」と命令したくなりますが、子どもにとってはママが付けているテレビの音がうるさかったりします。
そんな時は、I(アイ)メッセージに変えて次のように言ってみましょう。
「ママはテレビを見ているんだ。テレビの音が聞こえないから、ゲーム音量を下げてくれたらうれしいな」
ゲームをしていることは悪いことではないので頭ごなしに叱るのではなく、“自分がこうしたいからあなたにはこうしてほしい”と言い方を変えるだけで、伝わり方が違ってきたりします。
私への評価
私は友人から「美津子、本を6冊も出して偉いね~!」と褒められることがあります。でも、あまり嬉しくはありません。
自己肯定感がゼロに近い私は「夫や姑の世話をしながら数人も子育てしているあなたの方がもっと凄いじゃあない~」と心底、思ってしまうからです。自分に出来ないことをやっている友人は素晴らしいと思っています。
でも、もし私が「家族の世話をしていて偉いね~」と褒めたら、きっと友人は「それ、嫌味?」と受け止めるでしょう。
著者にとって言われて一番、嬉しい言葉。それは「この本いいね、ためになったよ」とか「とっても役に立ちました」と読者からのアイメッセージで言われることなんです。
まとめ
人と人が関われば意見のぶつかり合いが起こります。
喧嘩や議論するときは誰しも「自分は間違っていない。相手の考えがおかしい」と思っているものです。意見が違うだけです。そんな気持ちでいるのに相手に対して「あなたは間違っている」と詰め寄っても解決できません。
「私が●●してほしい」と主語を“私”として、自分がどう感じたか言い方に替えて思いを伝えると、相手に何をわかって欲しいのか伝えることができます。
これを“I(アイ)メッセージ”といいます。妻から夫、夫から妻、ママから子どもへのアイメッセージは本当の“愛のあるメッセージ”かもしれませんね。
親として、人生の先輩として、子どもの行動に時に「それは善、それは悪」と教える必要もありますが、白黒つけるよりも親自身の気持ちで「ママはそれが嫌い」「ママはそれが好き」の言い方の方が、親子と言えども人間関係がうまくいくこともあります。
“正しい行為か正しくない行為か”その行動によっては、かける言葉の使い分けが必要かもしれませんね。
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