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公開 2016年04月27日  

もしもの時のために知っておきたい。哺乳瓶がなくてもミルクをあげられる方法

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被災地にいるたくさんの赤ちゃんママに届きますように。

震災のショックで母乳の出が悪くなってしまったけど哺乳瓶を嫌がってしまう赤ちゃんや、哺乳瓶の消毒ができなかったり手元になくてお困りのママに是非見ていただけたらと思います。

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11015201525

哺乳瓶以外にもミルクを飲ませる方法があります

熊本の地震で被災されたみなさま、どうかすこしでも早く余震がおさまり、すこしでも安心して眠れる日が早く訪れることをこころよりお祈りいたします。

ショックで母乳が出にくくなってしまったり、ミルクを飲ませようにも哺乳瓶が不足していたり、消毒できず使えなくて困っているお母さんに、「哺乳瓶がなくてもミルクを飲ませられる方法」をお伝えしたと思います。この方法は、東日本大震災の時にも活用された方法です。もしもの時のために、知っておくと安心です。

では早速、動画を見ていただきたいと思います。

説明付きのカップフィーディングの方法

「カップフィーディング」とは、コップ授乳・カップ授乳とも呼ばれ、このようにカップでミルクを飲む方法です。
思っているよりも上手に飲めていると思うませんか?
この方法であれば、災害時でも比較的、手に入りやすい紙コップでも代用することができます。

◆「カップフィーディング」の方法

①赤ちゃんの手が出ないようにくるむ
②カップに半分以上、母乳やミルクを入れる
③赤ちゃんを縦抱きにする
④下くちびるにカップを乗せ、少しだけ口に乳を入れる
⑤たまにお休みさせて、げっぷさせる
⑥飲まなくなったら終わりにする

◆「カップフィーディング」のポイント

・カップは折り曲げたりせずに、しっかり下唇にカップを密着させる。

・赤ちゃんのペースで行う。
 (最初は3回ごっくんとしたら、3呼吸ほど休憩するペースから始めるとよいと思います。)

・空気を飲みやすいので、途中でげっぷをしてあげる。
 (個人差もありますが、3ヶ月未満のお子様であれば、こまめに10分に1回くらいはしたほうがよいかと思います。
  それ以後の月齢であれば半分ほど飲めたところで、1度げっぷさせてあげるとよいかと思います。)

カップフィーディングは、低出生体重児や早産児でも行える方法です。(低出生体重児や早産児の場合には、乳頭混乱を防ぐために哺乳瓶ではなく、カップフィーディングでミルクを与えます。)

普段、直接授乳をしていて哺乳瓶が苦手であったり、受け付けない赤ちゃんにも、もちろん使えます。すこしコツは必要ですが、知っておくと便利な方法ですので、お試しいただけるとよいなと思います。

生後2日目のあかちゃんがカップフィーディングで飲んでいる様子

被災地のママたちへ

最後に、被災地のママたちへ

とても毎日怖い思いをされていることと思います。
こんな時に母親として何ができるのだろうと思われている方もいるかもしれません。

どうか、たくさん赤ちゃんを抱きしめて、たくさん触れ合っていただければと思います。
触れ合うことは双方にとって、とても大きな効果があります。
そうして抱きしめてくれることが赤ちゃんにとって何よりのことです。

1日でも早く、安心して眠れる日が来ることを、こころから祈っています。

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