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公開 2016年06月06日  

私が「三歳児神話」を気にしなくなった理由

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根拠のない「なにがなんでも3歳までは!」の固定観念、ありませんか?


目次
自分で自分を、がんじがらめにしていた
三歳児神話を信じていた私が「保育園入所」を決めたのは…

昨今、珍しくもない共働き。
保育園が今、さまざまな角度から注目を集めています。

我が家では、長男、次男と幼稚園のお世話になっていました。

結婚当初から共働きだったのですが、乳児期は仕事を休んでいたこと、
そして「保育園=かわいそう」という、概念が私の意識の中にあり、

「3歳までは、母親の腕の中で育てたい!」という、世に言う「三歳児神話」にがんじがらめになっていました。

自分で自分を、がんじがらめにしていた

保育園に預けるということは一日の大半、母親と離れているということ。

「三つ子の魂百まで」ということわざがあるように、
人の人格形成は幼少に培われるものであり、親の事情で他人に子育てを委ねていては、
子どもに愛情が不足してしまうのではないか…

と、なんとまぁ、辞書を切って張ったような根拠のないものに、勝手に溺れていたのです。

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しかし、その「なにがなんでも3歳までは母親の腕の中で!」という心意気は、

自分自身を追い詰めてしまい、

仕事の効率が下がる、
日常的にイライラすることが多くなる…

など、結果、笑顔の少ない育児期間だったような気がします。

三歳児神話を信じていた私が「保育園入所」を決めたのは…

ですが、3人目にいたっては、そんなことを言ってられない状況に。

なんせ出産が40歳。

はっきり言って、いくら在宅ワーカーといっても、
仕事をしながら子育てに挑もうにも、体力が追いついていくわけもありません。

もう、毎日がへとへと状態…!


そのため保育園の入園が決まった時は、
もうすっかり三歳児神話なんてものは忘れていました!

「あぁ…! これでおんぶしながら仕事しなくて済むのか!」と、それはそれはうれしかったものです。

ところが、実際に預けた時は…

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しかし、「楽になる!」と喜んだのもつかの間、
1歳になったばかりの娘は、毎日保育士さんの顔を見るだけで泣いていました。

もう、それはそれは本当に、毎日毎日…。

朝にギャンギャンと泣かれるのがつらく、

「こんなに泣かせてまで働く意味っていったい…」

とまで、考えたことも…。

泣かないようになったのは、2歳くらいから

保育園の生活に慣れ、別れ際に「バイバイ」と
私に手を振ることをするようになったのは、確か2歳になってから。

そうなればなるで、泣かれるよりはマシと思いつつも、
一抹の寂しさも込こみ上げてくるものです。

「何歳から保育園(幼稚園)に入れるか」ということは、家庭の事情や子どもの個性にもよると思います。

また保育園でしか体験できないような、
七夕やお餅つきなど、四季折々の行事などに触れ、
「保育園に預けるのはかわいそうなのか…」と葛藤していた私も、次第に変わってきました。

娘にとってはきっと、私の腕の中で3歳まで過ごすより、
家で過ごすだけではできないような、はるかに素晴らしい体験ができている、
ということに気づかされたのです。

また、トイレトレーニングや発育についても、保育士さんの心強いサポートで、
家庭でイライラしながら3歳までを過ごすより、
私たち母娘にはあっていたかも!と改めて感謝しています。

改めて今振り返ると、
「三歳児神話」に振り回されることなく、

自分の状況や子どもたちのことを考えて、選択していくことが大事だな、と思っています。

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