「ハレの日」という言葉があるように、特別な日の食事を「ハレ」の食事、それに対して普段の食事を「ケ」の食事といいます。
服装にTPOがあるように、食事にもTPOがあるわけですね。でも、子どもの好き嫌いが多いからと、普段の食事がいつも「ハレ」になっていませんか?ハンバーグやオムライスなど、脂質やタンパク質の多い食事はどちらかと言うと「ハレ」の食事。子どもの好みにあわせて、毎日がご馳走!というご家庭も結構多いのでは?
対して、野菜中心の質素な食事が「ケ」の食事。普段の食事は野菜中心で質素な食事を心掛けられると良いですね。
毎日がごちそうじゃなくていい!野菜1品でムリせず美味しいご飯のススメ
1,605 View毎日の食事作りと献立を考えるのは、よほどお料理好きじゃないと大変ですよね。食事は毎日のこと。美味しい料理を食べてほしいという気持ちもわかりますが、それがママのストレスになってしまっては元も子もありません。もう少し、肩の力を抜いてみませんか?
「ハレ」と「ケ」の食事、意識してますか?
なぜ「ハレ」の食事が多くなるの?
一つには、上記で述べたように子どもの好き嫌い優先の献立になることが多いから、という理由があげられます。他には、「煮物が美味しく作れない」など、野菜中心のお料理を作るのが苦手な方が多いようです。ハンバーグやカレーなどの高脂質・高タンパクなお料理は、お肉の旨味やカレールーなどの加工食品のお陰で、失敗することも少ないからとも言えるでしょう。
毎日がご馳走じゃなくていい
私の教室でご紹介しているお料理は、行事食やおもてなし料理を除けば、ほとんどが野菜中心のどこにでもありそうな家庭のお惣菜です。そして、どのレシピも「驚くほど美味しい」味には、あえてしていません。調味料の配合などを変えればもっと美味しく出来ることを私自身認識しています。
では、なぜそうしないのか?
それは、小さなお子さんがいるママでも、簡単に作れることを優先しているからです。お子さんを見ながら常に時間と戦っているママが「小さじ2と1/4」なんて計っていられないと思うからです。また、「簡単に作れて、毎日食べても飽きないそこそこ美味しいお料理」こそが理想的な普段のお料理、つまり家庭料理だと考えているからです。
まずは「野菜1つで1品」から
子どもが食べないのにお料理を作るのが苦痛という気持ちはとても良くわかりますが、子どもが好きなお料理ばかりではいつまでたってもマンネリが続いてしまいます。まずは食べられる野菜からで良いので、普段よりも少しずつ野菜を使う量を増やしてみませんか?
1品の中の使用量を増やしたら、まずは野菜1つだけで作れる副菜を1品増やしてみましょう。トマトを切ったものに軽く塩とハチミツをかけたものでも、キュウリの薄切りを塩もみしたものでも何でもOKです。
まずは生のままの野菜1つで作れる副菜をレパートリーに加えてみましょう。これだけでも、献立を立てるのがぐんと楽になるはずです。普段の食事に野菜を増やして、野菜を食べる機会が増えれば、お子さんも野菜の美味しさに気付きやすくなります。
まとめ
野菜の美味しさがわかるようになれば、野菜中心の食事も苦ではなくなりますし、小児糖尿病や小児肥満のリスクもかなり軽減されます。もちろんパパの体調も良くなるし、ママのダイエットやお肌の調子にもあらわれて来て、結果的には医療費などが少なく済むなど良いことずくめです。
我が家では、白米と玄米を混ぜたご飯を食べているのですが、玄米を切らして白米が続くと、夫から「お腹の調子が悪いから玄米入れて」と言われます。食事が整うと、体調の変化にも気付きやすくなるのかもしれませんね。
野菜中心で「そこそこ美味しい」質素な食事、ぜひお試しくださいね。
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