3歳からバレエを始めた娘。
今日は見学に行ってきたのですが、そこで見たのは、クッペやパッセ(いずれも片足で立つバレエのポーズ)の時に軸がぐらぐらしてしまい、まっすぐ立つことのできない娘の姿でした。
まっすぐ立てないのはなぜだろう?
腹筋や背筋が弱いのかな?
心配になった私は、新体操の教室を主宰し、バレエの先生もやっている友人に相談をしてみました。
すると、彼女から返ってきたのは意外な言葉だったのです。
「娘ちゃんってたっちするの早かった?
もしかしたら、ハイハイの時期が短かったのかも。」
「うちの子早くたっちしないかな‥」実は“ゆっくり”が育む発達もあるんです。
33,664 View近い月齢のよその子がつかまり立ちしたり、歩き出すと「うちの子はまだかな」「遅いのかしら」‥と焦りますよね。でも実は、歩く前の時期って、身体の発達において、とても重要なんです。
バレエで「まっすぐ立つこと」ができない娘。
ハイハイの時期が短いと体幹が弱くなる?
確かにハイハイの時期が短く、あっという間に歩き始めていた娘。
驚きながら話を聞いていると、つまりこういうことなんだそう。
・ずりばいやハイハイの時期は、体幹の基礎をつくる時期とも言われている。
・早く歩いてほしいなという気持ちを持つパパママは多いけど、実はこの期間が十分にあることが大切。
すなわち、早くたっちするばかりがいいとは言えないんだそうです。
でもその一方で最近は、発達が早いことをよしとする風潮があるのか、歩行器も充実し、昔より子どもたちが歩き始める時期が早くなってきているといいます。
大きくなってからでも、遅くはない!
子どもがハイハイをする時期を過ぎてしまっていても、遊びの中で、ずりばいやハイハイの動きを取り入れると体幹を鍛える効果があるといいます。
もうたっちしちゃった、いやいや歩き始めている、それどころかもう走り回ってる!という場合でも、今からできることがありそうですね。
また、大人が足を持ち子どもが手で前に進む「手押し車」や、肩や股関節の柔軟性もあげる「ワニ歩き」なども、体幹を強くするのに、オススメです。
相談に乗ってくれた友人はこんな話もしてくれました。
「今は昔と違って遊ぶ場所もない、時間もない子が増えて、体幹だけでなく遊びを通じて鍛えられるべき“基本的な運動能力”が伸びていない子が多いの。
転倒したとき、とっさに手が出なくて顔から突っ込んだりしちゃうのはそのため。
実は知能を高めるためにも運動は大切だとも言うし、子どもたちには身体を動かす機会を、たくさん作ってあげられるといいよね。」
「ゆっくり」が育むものもあるんです。
またハイハイは、脳の発達によりできるようになり、ハイハイすることで脳がより活性化していくという、良い循環があるといいます。
お喋りするようにならないかな。
歩くようにならないかな。
早くいろいろなことができるようになるといいな。
…親なら誰しもが考えることだと思います。
しかし、ゆっくりが育むものもあるんですよね。
身体も脳の発達にもとても大切なハイハイの時期。
ゆっくり、じっくり見守りたいものです。
参考文献:
東京家政大学附属 臨床相談センター紀要 第11集-1-
東京家政大学附属臨床相談センター主催 第 11 回臨床心理教育研修会
乳幼児期の睡眠・覚醒リズムとロコモーションの発達の良否は、ヒトの知情意の発達の良否につながるか
瀬川 昌也 Masaya SEGAWA
#キーワード
1
発達障害の母、子どもの遠足を忘れてしまい大ピンチ。/『ママはADHD』1話
コノビー名作集
2
追い詰められたママのイライラは、子どもに向かう。それを救ってくれたパパの言葉
とげとげ。
3
離婚後、初めての年末年始。特別なことは何も出来なくても、前向きになれたワケ
ふじたいこや
母がインフル感染でダウン…。過酷な1週間で実感した2つのこと
コノビー名作集
思わずハッ…!おもらしした次男を見て、長男が言った「ひとこと」
コノビー名作集
読書中のねぇねに「こっちみーて!」 その理由に思わずキュン
コノビー名作集
ガラス越しに…チュ♡小悪魔ちゃんのカワイイ誘惑に、どうする息子よ!
コノビー名作集
「ワーママの大変さ」を、パパが実感したのはこんな瞬間
なおたろー『育児戦隊 ごきげん夫婦』
子が夫に質問「ママのこと大好き?」聞き耳をたてていたら、嘘でしょ…?
なおたろー『育児戦隊 ごきげん夫婦』
思わずキュン…♡レストランで夫の対応に”惚れ直した”出来事
多喜ゆい
座ったまま「ママ、お箸は~?」と聞く息子に、パパがひとこと。
なおたろー『育児戦隊 ごきげん夫婦』