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公開 2015年05月18日  

もしもの時のために知っておきたい、熱性けいれんの体験談

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病気とは無縁だった1歳半の息子に突然起こった『熱性けいれん』。発達途上の脳が発熱のストレスを受けることにより起こると言われています。その対処や経過に対する個人的な経験談を記します。


病気知らずの息子でも…

私たちの息子は現在2歳8ヶ月。幸いなことにとても健康な子で、生まれてこのかた発熱したことは今まで2回しかありません。ごくたまに風邪をひきますが、しばらく鼻をズルズルするぐらいで気がつくと治っている、という感じです。



そんな息子に発熱で起こった劇的な症状、それが『熱性けいれん』です。



後々調べたところ、幼児にはわりとよく見られる症状なのだそうですが、私たちは全く予備知識がなくてパニックになり、とても不安な思いをしました。今回は、一人でも多くの親御さんに予備知識としてシェアしたいと思い、この記事を書きました。

息子の症状の経過

私たちは夫婦で喫茶店をひらいているのですが、息子は保育園には預けず、毎日お店で面倒をみています。その日の朝は37度6分の発熱があり、少しだるそうな息子。ただ、急に誰かに預けることも出来なかったため、やむをえずそのままお店に連れて行きました。私はそのまま抱っこひもで抱えながら、昼下がりまで普段どおり店番をこなしました。



そして、夫が小用で席を外した時です。息子がうつろな目をして天井を見上げたと思ったら、よだれを垂らしながら頭をカクン、カクンと動かし始めたのです。機械的な動きだったので、これは只事ではないと思って夫を呼び戻しに、息子を抱えたまま歩いて行きました。



そうして夫が戻ってきて、息子の状況を説明するべく再び顔を見ると…今度は白目をむいて息が止まり、顔がみるみる紫色に、唇が茶色になっていきました。



『死んじゃった!!!』その顔を見た時の正直な感想です。それからちょうど1年ほどたちますが、今でも思い出すと、背筋が凍ります。

当時の対処方法と処置

「〇〇ちゃんが死んじゃった!!」と半泣きで隣のオフィスに駆け込んだところ、たまたまそのオフィスに、かつて看護師をしていたという方がたまたまいらっしゃり、冷静に処置をしてくれました。



「熱性けいれんですね。大丈夫ですよ、服をゆるめて横にして、静かにしていれば自然におさまります。」と言われ、唾液や吐瀉物で窒息しないように、顔を横に向けておくよう言われました。



彼女の言う通り、ものの2~3分で息子は息を吹き返し、顔色も普通に戻りました。念のため救急外来に連れていき、けいれん止めの座薬を処方してもらいました。幸いなことに、それ以来一度も同じ症状は起こしていません。

備えあれば憂いなし

これは、あくまで素人の体験談ですので、詳しいことはかかりつけのお医者様などに聞いてみた方がいいと思います。

こういった症状があると、予め少しでも対処法を知っていれば、いざという時の心構えがだいぶ違ってくると思います。慌てず落ち着いて行動しましょう。

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