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公開 2016年09月15日  

「お母さん、ぼくすごいでしょ!」息子の一言に気づかされた大切なこと。

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子どもは本当にすごい。一緒に過ごしていると、母親であるわたしのほうが教えてもらうことばかりです。


子どもって、どんどん大きくなる

わたしは息子を産み、育てていくなかで何度となく、子どもの「成長する力」に驚いてきました。


特に、息子が小さかった頃。

身長が倍ちかくになり、体重は数倍にもなる。
それだけでなく寝返りして、
ハイハイして、つかまり立ちして…
立って歩こうとする。

毎日のように、たくさんの「はじめて」を経験し、
私たち大人に比べ、
ものすごく早いスピードで成長していく。

そんな息子の姿を見て、息子を含め子どもたちは「人間の人生の進化でいえば、すごい進化を遂げている期間にいるんだなぁ」と強く感じたのを、今でも覚えています。


「すごい」から「当たり前」へ

そして、そんなすごい進化を遂げる息子に、何度となく「すごいねぇ!」と声をかけてきました。

きっとみなさんも、目まぐるしい子どもの進化(成長)を、ともに喜び、

「寝返りした!すごいね!」
「お座りした!やったぁ。」
「ハイハイできるようになったんだ。わーすごいなぁ!」


と、子どもにたくさんの「すごいね」を伝えているのではないでしょうか?

でも、歩いて、走って、お話しして。

そうやって毎日を過ごしているうちに、いつかそれが「出来て当たり前」に変わっていきます。

小学校に入るころには、
すごいことよりも、出来て当たり前がたくさん。


毎日朝元気に起きてくることも。

ランドセルを背負って、
学校に歩いていくことも。

帰ってきて、
宿題でひらがなを書いていることも。

みんなみんな、数年前にはできなかったはずなのに、私たちは「毎朝起きてすごいね!えらいね!」よりも、いつしか「早く起きなさい!」を使うようになるのです。

息子の口癖が気づかせてくれた

現在7歳の息子に対し、
私も「すごい」より「出来て当たり前」を
感じることが多くなってしまった。

でもどうやら、息子自身はそうは思っていないようで、彼の口癖のひとつに、「ぼく、すごいでしょ!」というと言葉があるほど!!

そしておもしろいのが、この息子の言う「ぼくすごいでしょ」は、わたしに認めてほしくて言っているというより、自分で自分を承認しているような、そんな言いかたなんですよね。


「なんでだろう?」と思っている時に、
小児科医の先生のこんな記事に出会いました。

記事の中で先生は、『子どもたちは、自分を認めたり、自分の長所を「自分で褒める力」がある』とおっしゃっていました。

読みながら、「なるほど、だから息子はあんなに「すごい」と自分を認めているのか!」と、思わず納得!


たしかに小さな子どもたちは、ちょっとしたことでも、「ぼく、すごいでしょ!」「わたし、すごい!」と言っていたり、自分を上手に認めていることが多いような気がします。
(しかもそういう時、必ずドヤ顔(笑)!)


この小児科の先生のお話に出てくるように、
聴診器をあてられるとき。
注射の針をぐっと我慢するとき。

そして息子のように、病院の中だけでなく日常生活でも、子どもたちには「自分って、すごい!」という出来事が、たくさん起きている。


そう、子どもって、自分のことをすごい!と認められているのです。

人間は、生きてるだけで素晴らしい。

そんな息子の姿勢に、わたしも改めてもう一度、まっすぐ子どもの姿に目をむけたいと思いました。


「ぼく(わたし)、すごいでしょ!」

子どもたちは、生きていることの、生き続けることの素晴らしさを本能で知っているんだと思うんです。


今日はあれができた、これができた。

ひとつひとつは、本当に小さなことかもしれません。

それは時には、ゲームの中のちっちゃなクリアなのかもしれない。

それでも、彼らは自分が「できたこと」をきちんと自分で認める力を持っているのです。


そして、私たち親もそれを認める力を、実は元々持っていた。

だって子どもが生まれたばかりの時は、あんなに「すごいね」と心から言えて(思えて)いたんだもの。

だから次、息子に「ぼく、鉄棒で前回りできたんだよ!すごいでしょ!」と言われたら。

「ちょ、前回りとか普通だし!てか小学生逆上がりくらいできなくてどうするよ!」と言いそうになるのをぐっと飲みこんで、「鉄棒で前回りができたんだねえ!そうか!」と言ってあげたい。

この後に「すごいねえ!」を言えれば大成功ですが、そこまでは難しければ、まずは、できたことを反復、承認してあげたいと思うのです。



大げさに聞こえるかもしれませんが、産まれてきたということ自体が、本当に本当にすごいこと。

人間(子どもだけでなく、私たち大人も)は、
生きているだけで、素晴らしい。


そんなことを、
息子は気がつかせてくれたのです。

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