発育曲線の標準に入れない…低出生体重児だった娘の体重が増えなかった理由
136,207 View出産後、赤ちゃんの体重の増えを心配するお母さんは多いと思います。
私もその一人でした。
第一子である娘は小さく生まれた為、そのせいもあって他の同じ月齢の赤ちゃんよりも特別小さいのだと思っていました。
しかし3~4ケ月健診をきっかけに、その原因が判明しました。
その原因とは…。
第1子は2312gの低出生体重児
小さくて吸い付く力が弱かった為、退院してからも混合栄養で育てました。
第一子でしたので、「このやり方で大丈夫かな?ちゃんと大きくなっているのかな?」と心配でした。
1ヶ月健診でやっと3060g
同時期に出産した方と一緒に1ヶ月健診を受けました。
その方の赤ちゃんは3000gほどで生まれて1ヶ月健診では4500gに成長していたそうです。
娘はというとやっと3060g…。
生後1ヶ月にしてやっと「一般的な出生体重」くらいの大きさに成長していました。
1ヶ月健診では特に異常なしだった。
私が出産した病院では
「生後1ヶ月で800gくらい増えていれば大丈夫」と言われていて、
娘は745g増で少々足りていませんでした。
しかし、1日あたり25g以上増えていれば良いという見方もあり、
それで見ると娘は「24.9g増/日」。
小さく生まれたということもあり、この頃は
多少小さくても不思議ではなかったようでした。
助産師さんによる乳児訪問でも特に異常なし。
「娘が小さいのは私の母乳が不足しているからなの…?」と日々悩み、
何度か母乳外来に行ったりしました。
乳児訪問の時の助産師さんからは
「大丈夫、母乳よく出てますよ!」と言われ、
私の母乳が出が悪いとか少ないわけではないようでした。
娘も「ゆっくりめに大きくなっていますよ」と言われ、
「そうなんだ。私の心配し過ぎかな…?」と思っていました。
でも、お買い物などで外出する時、
他の赤ちゃんを目にするたびに、娘の小ささは際立ってきていました。
3・4ケ月健診に1番に駆け込む!
「心配のしすぎだよね。小さめなだけだよね。」と思いながらも
不安な気持ちがあった私は、区の「3・4ヶ月健診」に1番乗りで駆け込みました。
そこで先生に言われたことは…
先生に、娘の心臓から雑音がすると言われでも、
私は元看護師だからか、「雑音がする」と言われても冷静でした。
別室に移動し紹介状を受け取って、翌日すぐ小児循環器科を受診しました。
「先天性心室中隔欠損」と診断
娘は私が予想していた通り、「先天性心室中隔欠損」でした。
心臓は、心室2つ、心房2つの4つに別れているのですが、
その左右の心室を隔てている壁に5ミリ大の穴が開いているということでした。
その穴が開いていることで負担がかかり、心臓が肥大していました。
体が小さいのは、普通よりもエネルギー消費が激しい為、
成長にエネルギーが回らないのだろうとのことでした。
「手術をするかしないか迷う大きさの穴ですが、
内服薬を飲んで心臓の負担を減らしながら、
自然に閉じるか様子を見ていきましょう。」と言われました。
病院では冷静だったのですが、帰宅すると涙が溢れてきました。
「私がちゃんと産んであげられなかったから…」
「心臓の穴、自然に閉じるのかな…」
わずか3ヶ月の娘に処方された薬を飲ませ、
「疾患がなければこんな薬飲ませなくても良かったのに…」
と色々暗い方へ考えてしまいました。
娘のために私に出来ることは?
しかし翌日には「いま娘の為に、私に出来ることをやろう!」と奮い立ち、
娘の内服を管理する為に「お薬カレンダー」を買いに行ったり行動を起こしました。
小児循環器科や予防接種の他にも毎月小児科で健診を受け、
身長体重測定をし、娘の成長を細かく記録していきました。
感染すると健常な赤ちゃんよりも重症化しやすいので、
人混みをなるべく避けて生活したりしました。
そんな生活を続けて、もうすぐ1年経とうとした頃…
1歳2か月頃、心室の穴が閉じて治癒…!
通院を続けて、娘が1歳2か月になった頃、
ついに先生から「穴が閉じてます」と言われました!
発育曲線の標準体重枠から下にはみ出ていた娘でしたが、
生後11ヶ月頃から発育曲線の標準枠に入るくらい大きくなっていました。
家族に娘の心臓の穴が閉じたことを報告し、みんなで喜びました。
同じように「うちの子どうして小さいのかな…」
「何か原因があるのかな?」と心配になっている方へ。
1ヶ月健診や3・4ケ月健診のような定期健診以外にも
乳幼児健診をしている小児科はたくさんあります。
もし心配な時には一度、行ってみてもいいかもしれません。
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