分厚いカーテンをくぐると闇の中に、「花と人・・・」という幻想的な作品が広がっていました。床には色とりどりの花々が映し出され、癒しの音楽が流れる中、佇む私の足元を無数の花びらが舞っていました(花の妖精にでもなったような気分になりますよ。あくまでも気分ですから)
さらに進むと、「花と屍 剥落 十二幅対」という作品が現れます。え~っ、12枚の金屏風(?)と思っていると、その金が少しずつ剥がれ落ち、なんと平安貴族の宮廷での生活、武士の戦い、村人の祭り等々、一枚一枚違ったストーリーのアニメが展開されていくのです。皆様、日本の絵巻を想像なさって下さい。この作品はその絵巻をもっと色鮮やかにして、もっと細かく描写し、それがアニメになって動いているのですよ。しかもそれが12枚!私はあれも見たいこれも見たいと・・・欲張りすぎて少々パニックになりました(笑)
イベントレポート チームラボ踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地
159 Viewお台場の日本科学未来館で開催されている「チームラボ踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」に行って参りました。あまりにも楽しかったので、横浜の展覧会にも行ってしまったくらいです。テクノロジーとアートが合体した素晴らしい作品の数々を、子どもたちと一緒に楽しめる遊園地感覚の展覧会でした!
こんな作品見たことない!
「学ぶ!未来の遊園地」
「学ぶ!未来の遊園地」のスペースには、「天才ケンケンパ(床の上に映し出された○や□の上をケンケンパする)」や「お絵かき水族館」「3Dお絵かきタウン」(用意されている塗り絵のくらげや魚、車やユーホー等に色を塗りスキャンして頂くと自分の作品が映像の中を動き回る)に人気が集まっていました。
私も小さな椅子に座り、机の上にすでに置いてあった魚の塗り絵に色を塗ろうとした瞬間、5歳位のお利口そうな男の子に「それ僕のなんですけど」とクールに注意されました。塗り絵の用紙は他の場所から取ってくるようになっていたのです。ごめんなさいね~私のために用意されていたと勘違いしてしまったもので・・・。
海の中にはドラえもんやふなっしー顔のくらげや、おやじ顔の人面魚等ユニークな生物がたくさん見られましたよ。子どもたちは魚や車が動き回るのを追いかけ、パパやママは動き回る子どもたちを撮影なさるのに苦労されていました!
遊びながら作品に触れる!
通常、美術の展覧会で子どもの姿を見ることはほぼありません。写真撮影は禁止、足音を忍ばせて静~かに鑑賞するのが常ですよね。
それに比べ、この会場の外には乳母車が並び、会場内では子どもたちが笑いながら走っていたり、赤ちゃんが映像の作品をパンパンたたいていたりと、美術館と遊園地が合体したようなイキイキとした空間でした!子どもたちが遊びながら、最上のデジタルアートに触れることができるなんて、本当に素晴らしいことですよね。難しいことはわからなくても、子どもたちはきっと未来は楽しいぞ!と感じ取ったのではないかと思います。
まとめ
チームラボの猪子寿之氏は「創造性こそが歴史の年号を覚えることよりも、計算がうまくできることよりも非常に大事なことになってきた」と述べています。私の子ども時代に映像上のケンケンパをするなんて誰が想像したでしょう。驚く程の勢いで時代は変化しています。その変化を自分のものにするには何はなくても創造性!それを実感した展覧会でした。
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