“象ビル”で発見! 独り占めしたくなる、ジュエルみたいなチョコレート菓子【神戸・北野】

本日の一品 > AaThsの「チョコレートを使った焼き菓子」(神戸・北野)

「ビルの一室にあるアトリエで、こんなクオリティの高いお菓子に出合えるなんて……」。関西のみならず、関東のスイーツ事情にも詳しい齋藤優子さんが、神戸のあまいもんのレベルの高さを改めて感じたというのが、チョコレートとチョコを使った焼き菓子を作る小さなショップ。象のモニュメントがひときわ目を引く、地元では有名な象ビルの一室にありました。

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「大切に作られた宝石みたいなチョコレート菓子は、独り占めしたくなります」(齋藤さん)
編集部の「これも食べたい!」

【水曜15時のあまいもん】とは?

関西の食に精通するライター、エディター、フォトグラファーなど“取材のプロ”たちが、ほんとは教えたくない関西の「推しおやつ」を、和洋問わずレコメンド。確かな目利きで選んだあまいもんは、どれもわざわざ足を運んで大正解の、ハズレなしのおいしさです。

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「大切に作られた宝石みたいなチョコレート菓子は、独り占めしたくなります」(齋藤さん)

AaThsの「チョコレートを使った焼き菓子」

手前から時計回りに、ブラン・クランベリー、ノワール・ピスターシュ、塩がアクセントのヴィエノワ、チョコチップクッキー、マドレーヌ、2種のチョコとアーモンドをかけたシガレット、レ・オランジェ。真ん中はミルクチョコのロゴクッキー。全種類が入ったセット2,960円ほか、数種。

「ショップというよりアトリエを訪ねる感じが新鮮。ビルの一室にある小さな工房で、店主の佐藤拓朗さんがひとりで大切に作っているチョコレートを使った焼き菓子は、見た目にもこだわっており、宝石のような美しさ。フルーツのコンフィやナッツ類など、多くが3種以上の素材を組み合わせていて、完成度が高い。生地とチョコレートのバランスも絶妙です」(齋藤優子さん)

オレンジピールを練り込んだクッキーをミルクチョコでコーティングしたレ・オランジェには、ホワイトチョコとセミドライオレンジ。バニラクッキーをホワイトチョコでコーティングしたブラン・クランベリーには、クランベリージャムとアラザン。施したデコレーションも、見た目のみならず、味や食感のアクセントに。一つひとつの満足感がとても高い仕上がりです。

地元では知らない人はいないという、北野坂沿いの象ビルにアトリエはあります。家族の頭文字を合わせて「AaThs」という店名にしたそう。

「見た目にもテクスチャーにもこだわった、生ケーキのような焼き菓子が作りたかったんです」。そう語る店主の佐藤さんは、神戸の名ショコラトリー「L’AVENUE(ラヴニュー)」を営む平井茂雄シェフの下で、「グランド ハイアット 東京」時代から研鑽を積んできたショコラティエであり、パティシエ。自身の強みであるチョコレートと、それを活かした菓子を製造販売する「AaThs」を、2022年にオープンしました。