生まれついた家柄や環境で人生が決まるという概念「親ガチャ」。
憧れの慶應義塾大学に入学するも幼稚舎組の存在を知り、劣等感にさいなまれているというX上のポストが注目を集めています。
■慶應入学も幼稚舎組の存在で劣等感
慶應義塾大学は、1858年に福沢諭吉が創始した蘭学塾を源流とする私立大学の名門。
ちなみに慶應という名称は、1868年に塾舎を芝に移転した際、その時の年号だった慶応にちなんでいます。
憧れの慶應ですが「慶應に入って幼稚舎組という存在を認知するまでは、まさか自分が今まで見てた世界が労働者階級用の資本主義2部リーグで、資本主義1部リーグでは有産階級が別のゲームしてるとは思わんかった」というX上のポストがバズっています。
このポストには同じように格差に驚く人の声が続出。
「慶應大学って、附属小学校(慶應幼稚舎)に入ってしまえば、エスカレーター式に大学まで行けるので、内部進学者がスクールカースト上位というのは無理もない。大学からの外部入学者はスクールカースト下位に甘んじなければならない」
「幼稚舎ってもう親ガチャでしか無い世界やん、レールすら引かれてなかった僕はどうすれば」
「幼稚舎組の存在に気づくと、世界の見方が変わりますよね。違う階級の現実を知るのは衝撃的です」
などの意見が上がっています。
■「海に行こうぜ!」は海水浴でなくヨット遊びだった!?
また、常識が一般とはずれているようで、
「海に行こうぜ!は海水浴ではなくヨット遊びのこと」
「就職祝いで親から新車のBMWをプレゼント」
「就活中に取引先の大手化学メーカーからコネ入社の誘い」
などの体験談も。
幼稚舎の入試経験者からは
「(幼稚舎の入試は)わけわからん行動観察して終わり」
「つまり親の受験だから」
「受験・就活・年収とか労働者階級の概念」
「金持ちに必要なのは、知能ではなく、血統!!
勉強するとか、努力とか、才能とかは、全て貧乏人の世界の話だったんだよ」
などの声も上がっています。
■慶應義塾幼稚舎は特別!?
慶應義塾幼稚舎とは附属の私立小学校のことで、1874年に福澤諭吉の高弟である和田義郎が設立した和田塾がその始まりで、1898年より小学校と位置づけられました。
幼稚舎は歴史もありエスカレーター式で大学まで上ることができる幼稚舎は定員144名に対して、例年の受験者数は1500人を超えるなど私立小学校お受験の最難関として知られます。
また、OBには元皇族をはじめとして政治家や財界人、タレントなど多数の著名人を輩出。
一方で、教育にも特色があり小学校の6年間はクラス替えが一度もなく、基本的には担任教師も6年間ずっと同じという6年間担任持ち上がり制を採用。
幼稚舎出身者は愛校心も強く自分達を“内部”、中学以降に慶應に入ってきた生徒を“外部”と呼んで区別しています。
どの私学にも「内部生」「外部生」という区別はあるにしても、慶應だけは単なる区別ではなく「内部生」=「親ガチャ上級」の色が濃くなる様子。
■コストはかかるが、人脈作りで高コスパ!?
また、以前には慶應は国公立派からするとコスパが悪いというポストがバズったことも。
「慶応の幼稚舎からエスカレーター式に進学した会社の同僚から聞いたのだが、大学卒業まで総額2,500万円程度の学費がかかったらしい。国公立でのし上がってきた立場からするとクッソコスパ悪いと思ってしまう。投資リターンで考えたら5倍くらい損している気がするけど慶応ブランドってそんな魅力的なの?」
このポストには、
「受験なんて成功するか分からない中で確実に就職活動時に慶應というブランドがつきますし、幼稚舎から約20年間で2500万円で済むなら安いと思います。日系大企業に就職できれば、生涯年収が1〜2億ぐらいプラスですしね」
「魅力的ですね~若い時は分からなくても年齢が上がって来るとその価値が分かる時が来ると思います。幼稚舎からの人脈は一種の無形資産みたいなものですね。資産家、医者、政治家、企業の創業者一族の子弟がゴロゴロしてるので長い人生考えるとそんなご学友が手に入るのはお得だと思います」
と社会人になって得るものを考えると決して高くないという意見があります。
幼稚舎に入学するには親が高額所得者ではないとそもそも入学できないので、そこでまず線引きされてしまいますね。
一方で、大学に入ってから違う階級がいるという現実を知るのも社会勉強になりますね。
※情報は掲載時点のものです。
(編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)