「大人になりたい」から乃木坂46を卒業。生駒里奈が見つけた「幸せな人生」を送るための自分ルール

幼少時代から抱いてきた、スーパーヒーローへの憧れ

──いまの仕事を続けていて、よかったことを教えてください。

自分のはたらいたお金でちょっと高級なお店にも行くことができる、ということでしょうか(笑)。今より若いころはそれが嬉しくて、一人で焼き肉に行ったりもしました。もう、あのころの食欲はなくなってしまったので、そのかわりとして最近では「いとこ会」を開いています。弟やいとこたちを集めて、私の気の済むまで料理をご馳走する食事会です。大学生のいとこが本当によく食べるので、ご馳走しがいがあります。よしよし、たくさんお食べ、といった感じです(笑)。

若者におもてなししたくなる、「お母さん気質」なのかもしれません。その境地に足を踏み入れるのは少し早い気もしますが、こういうときにケチにならない自分になれたことには、幸せを感じます。

──芸能界に進まなかった人生を考えたりすることもありますか?

たまに考えますね。この道に進んでいなかったら、たぶん社会生活になじめずに親に頼りきりの人生だったかもしれません。

もともと根暗でしたが、芸能界に入ってから性格も明るくなりました。とても大変な時期もあったけど、この仕事と出会わなかった人生の方が苦労は多かったんだろうなって。いまの仕事に生かされているのだと、つくづく思います。

──大きな目標は立てないと仰っていましたが、今後チャレンジしてみたい仕事はありますか?

本音を話すと、仮面ライダーになりたいです。昔から『スーパーヒーロータイム」(テレビ朝日系列による日曜朝の子ども向け番組枠)が好きで、いつしか仮面ライダーを演じる自分を思い描くようになりました。

まだ自信がない部分もあったので、その夢は胸にとどめていたんです。でも、去年出演した舞台をきっかけに考えを改めました。共演者の中にライダー役を経験した方がいて、当時の現場の話を聞いていると、どうにもうらやましくなって。

同郷の俳優さんの中にも仮面ライダー役を経験している方かいるので、これはもうやるしかない!って。過去にもこの思いを口にしたことはありますが、改めてここで宣言します!

(文:名嘉山直哉 写真:小池大介 スタイリスト:津野真吾(impiger) 衣装協力:Y’s ヘアメイク:スズキユウジ(MAXSTAR))

生駒里奈さん出演作品情報
『忌怪島/きかいじま』
Ⓒ2023「忌怪島/きかいじま」製作委員会
公開日:2023年6月16日(金)
配給:東映
【公式HP】https://kikaijima-movie2023.jp/