米映画監督モーガン・スパーロックが死去した。53歳だった。マクドナルドだけの食事を30日間続け、体にもたらす影響を探った映画「スーパーサイズ・ミー」(2004年)などで知られるスパーロックが、5月23日、がんの合併症で帰らぬ人となった。

スパーロックと数作品で一緒に仕事をした兄弟のクレイグ・スパーロックがバラエティにこう声明を発表した。

「今日は悲しい日で、私の兄弟モーガンに別れを告げました」
「モーガンは、彼の芸術、アイディア、寛容さを通して、非常に多くのものを与えてくれました。今日世界は、真の創造的天才で特別な男を亡くしました。彼と共に仕事をしたことを非常に誇りに思ってます」

スパーロックが、自ら1か月にわたりマクドナルドに限った食事を続けた「スーパーサイズ・ミー」は、アカデミー賞にノミネートされ、食生活に関して広く論議されるきっかけを作ったが、その後本人が、同作の撮影中多量の酒を飲んでいたことを認めたことで、その正確さが問題視される結果となっていた。

また2017年12月には、Twitter(X)でセクハラ行為や、結婚や交際中に浮気を続けてきたことを告白、翌日に自身の製作会社を辞任していた。

スパーロックは、2008年作「ホエア・イン・ザ・ワールド・イズ・オサマ・ビン・ラディン?」や2010年作「ヤバい経済学」、2013年作「ワン・ダイレクション THIS IS US」などを監督したほか、2005年から2008年にかけてFXのリアリティ番組「30デイズ」のエグゼクティブプロデューサーを務めた。

3度結婚し、2人の息子をもうけたスパーロック。3人目の妻とは今年離婚に至っていた。