アジア太平洋圏に事業拠点を持つAIマルチメディアテクノロジーグループ、KKCompany Technologiesの日本法人であるKKCompany Japan合同会社が、2024年6月に東京ビッグサイトで開催された「ビジネスイノベーション Japan 2024 夏 東京」に出展しました。この展示会で、KKCompany Japanは最新のマルチメディア対応AIプラットフォーム「BlendVision AiM」を初めて日本の市場に披露し、大きな注目を集めました。「BlendVision AiM」は、企業、教育機関、官公庁などが保有する動画や文字情報を効率的に活用するために開発された革新的な技術です。
展示ブースには、多くのビジネスリーダーや技術者が訪れ、「BlendVision AiM」の実演やデモンストレーションを熱心に見守り、その可能性に高い関心を示していました。この新技術が今後の市場展開にどのような影響を与えるのか、さらに詳細をお伝えします。

ビジネスイノベーション Japan 2024 夏 東京

「ビジネスイノベーション Japan 2024 夏 東京」は、企業が直面する経営課題を解決するためのソリューションが集まる展示会です。2024年6月11日から13日まで東京ビッグサイトで開催され、経営層や事業責任者、SDGs推進担当者などが参加します。展示会では、経営戦略支援ツール、デジタル化ソリューション、SDGs関連サービス、人材管理ツール、セキュリティ対策などが紹介されます。また、業界の専門家によるセミナーで最新トレンドや実践的な知識を学ぶことができます。

東京ビッグサイトの広大なスペースに多くの企業が最新技術やサービスを紹介するために集まりました。展示会場は、活気に満ち、熱心な来場者で賑わっていました。最新のデジタル技術やAIソリューションが所狭しと並び、それぞれのブースには興味深いデモやプレゼンテーションが行われていました。

KKCompany「BlendVision AiM」ブース

KKCompanyは、「ビジネスイノベーション Japan 2024 夏 東京」で、これまで動画配信サービスで培ってきた技術とAI活用技術を融合させた「BlendVision AiM」を展示しました。このプラットフォームは、動画が持つ膨大な情報伝達能力を最大限に活かすための新技術です。

動画活用の現状と課題
動画は、文字に比べて約5,000倍の情報伝達が可能であり、企業や教育機関、官公庁においても広範に活用されています。従業員のリスキリングや人材育成、社内外の効率的なコミュニケーション手段としての利用が進んでいます。しかし、情報量が多い分、必要な情報の検索や抽出、要約に多くの手間と時間がかかるという課題も存在します。

「BlendVision AiM」の特徴とデモ

KKCompanyは、これらの課題を解決するため、動画解析のAI技術を活用した「BlendVision AiM」を日本国内での販売・サービスを4月に開始しました。
会場では、実機デモが行われ、来場者はその先進技術を直接体験することができました。また、KKCompanyの担当者によるユースケースを交えたミニセミナーも実施され、具体的な活用方法についての理解を深める機会が提供されました。

BlendVision AiMの機能

動画、音声データの資産化
PDFやWordなどのテキストデータだけでなく、動画や音声コンテンツも解析・データ化し、組織の資産として有効活用可能。

議事録(まとめ)を作成
会議録画のサマリーを即時に取得し、議事録を自動生成する機能により、業務効率の向上に貢献。

対話型AIコミュニケーション
日本語や英語はもちろん、多言語に対応したチャットボットが即座に問いかけや依頼に答え、コミュニケーションを円滑化。

動画関連箇所のピックアップ
ユーザーからの質問に関連する動画を探すだけでなく、関連箇所のみをピックアップして提案し、情報の素早い取得を実現。

動画ファイル文字起し
動画や音声コンテンツのテキスト化を可能にし、ファイル再生なしで即座にコンテンツ内容を確認。

ナレッジベース構築
利用目的に応じてデータを切り分け、個々のナレッジベースとして登録。アクセス権の管理も容易。

「BlendVision AiM」の新機能

担当者によるミニセミナーでは、近日追加される新機能についても解説がありました。この新機能により、動画内の画像、文字、シーン、音声をAIが自動で分析し、以下のような高度な処理が可能になります。

自動タグ付け
AIが動画内のシーンを解析し、自動的に適切なタグを付ける。

自動クリッピング
動画内のシーン変更を検出し、AIが自動でクリップ(シーン分割)を作成する。 この新機能により、大量かつ長時間の動画の管理が容易になり、必要なシーンの抽出が簡単になります。

さらに、既に大量の動画を保有し、それらのタグ付けやクリップ作成を手作業で行っている企業や教育機関では、業務効率が飛躍的に向上します。また、視聴者が目的のシーンに迅速にアクセスできるようになるため、情報の活用性が大幅に向上するでしょう。

KKCompanyの「BlendVision AiM」が提供する動画解析技術は、単なる便利なツールではなく、ビジネスや教育の現場で大きな革新をもたらす可能性を感じました。動画内の情報を効率的に抽出・整理する技術は、これからのデジタル時代において不可欠なものとなるでしょう。特に、動画の自動タグ付けやクリッピングといった機能は、大量のデジタルコンテンツを扱う企業にとって大きな助けとなると感じました。
今後、このようなAIとマルチメディアの融合が進むことで、これまで困難だった情報の抽出や利用が、自動化された機能によって可能になり、新たなビジネスの展開や効率化が実現されることを期待します。